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始まりの森編
探索前のアバターチェック
しおりを挟むさて、森の精霊からの依頼は受けれたけど、安全地帯に寄れていないのが少し不安。恐らく今日も、何かしらのクエ依頼が貼り出されている筈なんだけどな。
ちなみに今日の分のログインボーナスもあるみたいだけど、実は実体化させていない。どうやらスタミナポーションと闇の秘酒と言う、どちらも初見の薬品らしい。
ただまぁ、鞄を圧迫するのは必至なので、取り出すのを諦めた次第。スタミナポーションと言う薬品は、その名の通り簡易スタミナ回復薬みたい。
食べる物や時間が無い時などには、まぁ重宝するとは思う。闇の秘酒はSPが溜まり易くなるらしく、ボス戦とかの前に使えば有利かも。
その効能だが、今日のログインボーナスを見た幼馴染が、親切にもメールで知らせてくれて判明した。せっかく手間を掛けてくれたのに、まるっと無駄は少し悲しい。
とは言え、今は本当に鞄に余裕が無いのだから仕方が無い。
色々と迷ったけど、今日は最初の計画通りこの海岸沿いをそのまま北上する事に。安全地帯にはどうせログアウト時に寄るのだし、時間の節約と割り切る。
何しろ既に、武器の作成で時間を結構費やしてしまっているのだ。ここは寄り道せずに、さっさと北の森探索を進めてしまうに限る。
今日の目的はポーション集めと、出来たら北の森の虹色の果実ゲットだ。そんな訳で、森の精霊にお別れを述べて今日の探索スタート。
歩き出して数分も経たない内に、昨日見た感じの大蛾の集会に出くわした。これを見逃す手は無い、経験値稼ぎにと早速新調した棍棒を手に戦闘準備。
しかしコイツ等って、無駄に集まる習性でもあるのかねぇ? まぁ、パッと見た限りでは、昨日の密集度よりは数段落ちる感じ。
昨日入手した闇の水晶玉も戦闘開始時に使用して、景気よく殲滅戦と洒落込もうかな。そんな感じで、今日最初の闘いを始める俺であった。
その結果だが、もちろん快勝……昨日の開始時より、格段に強くなった感覚をしっかりと味わう。そしてスッポリと失念していた事態を、戦闘後に思い出すと言う。
うっかり魔法を覚えるのを忘れていた、昨日はあんなに感動してたのに!
そんな訳で、休憩しつつ自分のステータスを見ながらスキルP振りなど。術書で魔法スキルが伸びるそうだから、今回は風魔法を4まで伸ばそうと思う。
ついでに《風の茨》のカードも使用、振り込んで覚えたのが《風属性付与》と言う強化系の魔法だったのだけど。悩んだ末に、今回は攻撃&捕縛系の魔法を覚える事に。
“捕縛”ってのが、多数を相手にするのに便利そうだったのでこちらを選択した次第。他の魔法も覚えようと思えば可能だったんだけど、今回は見送る事に。
一度に複数個覚えても混乱の元だし、そもそも俺のアバターはレベルが低いのでMPが少ない。水系の魔法は宝珠があるので、実はスキルP無しで獲得出来る。
ただし今回は保留する流れに、まぁ水魔法はあまり食指が湧かないってのも理由にある。自分で使わなかったら、合流後に琴音に融通するって手もあるからね。
あまりたくさん覚え過ぎても、逆に使い辛いだけだとベテラン勢に忠告もされていたし。何しろ魔法は、スロット要らずで幾つでも覚えられるのだ。
だから別に、本当に必要な魔法だけ覚えれば、後は伸ばさず放置……って感じの冒険者も、実は割と多数を占めるらしい。
特に魔法剣士は、スキルPを武器にも振り込まないといけないのだ。しかし魔法の威力や効果時間は、振り込んだスキルPが多い方がもちろん高くなって来る。
あれこれ伸ばすと、器用貧乏になるのは当然ではあるんだけどね。とにかく、それでもまた魔法戦士を目指せるのは嬉しい事には違いない。
昨日の海賊ゾンビやレア種2連のお陰で、また無駄にスキルPが増えてくれた。新しく覚えた風魔法に慣れたら、またどれかスキルを覚えてみようかな?
とにかく昨日のゾンビ軍団は強かった、今後も強い敵はどんどん出て来るのだろう。こっちも負けない様に、レベルを上げて強くならないとね。
いやでも、棍棒が壊れた時は本当に焦ったよ。予備の武器があって本当に良かった、今回も一応予備の武器はすぐに使える様に鞄からは出しておこう。
そんな訳で、レベル8に成長した現在のステータスがこちら。
名前:ヤスケ 初心者Lv8 種族:ミックスB
筋力 18 体力 20 HP 62(+6)
器用 19 敏捷 18(+2) MP 48
知力 15 精神 15(-4) SP 45
幸運 14(+8) 魅力 6(+3) スタミナ**
職業(1):『新米冒険者』Lv8
武器(4):《ブン回し》《落とし突き》《撃ち上げ花火》《》
補正(3):《投擲威力20%up》《》《》
武器:弓矢1P
:短剣1P
:短槍4P《落とし突き》
:両手棍8P《ブン回し》《撃ち上げ花火》
:投擲4P《投擲威力20%up》
魔法:『闇』(4)《Dタッチ》
:『風』(4)《風の茨》
種族:『ミックスB』(幸運+2、魅力-1)
称号:『蝶舞』『猪突』
モネー:21、500
スキルP:6
***『新米冒険者』ヤスケ 装備一覧***
武器 :大猪の牙の木槍(4) 攻+5
武器2:粗末な木の棍棒(4) 攻+4(両手時+6)
予備 :研ぎ直した粗末な石斧 耐久3、攻+4(投擲可)
盾 :粗末な木の盾(3) 防+2
頭 :犬獣人の兜(4) 防+3
上着 :質素な狼皮ベスト(5) 防+5
指輪1:耐魔の指輪(2) 耐魔20%
指輪2:契約の指輪(-) 従者+3
腕 :粗末な革の腕輪(2) 防+1
ベルト:革の幅広ベルト(7) 防+5、ポーチ×4
下肢 :疾風のズボン(8) 防+7、敏捷+2
靴 :粗末な革の靴(2) 防+1
従者:妖精Lv1 幸運+6、魅力+4、精神-4
鞄:魔法の鞄(初心者用)
アイテム:ポーション(大)、ポーション(小)×1、毒消し×2、マナポ×3
:雷の術書、闇の術書、潤いの蜂蜜×3、魔石(小)×4、魔石(中)
:蛇の皮、蛇の牙、大猪の毛皮、虹色の果実×3、闇の水晶玉×4
:水の術書、料理キット、冒険者セット《地図形成》《水中呼吸》
:宝珠|《清き水》、緋色の頭巾、闇の眼帯、海賊の大斧、海賊の長槍
:魔除けの香炉、金のメダル×3『初級海賊』海賊のサーベル、薬品箱
うん、お金が無駄に増えてしまった……鞄を圧迫しないので、別に幾らあっても良いんだけど。海賊ゾンビとその手下のドロップ、更に宝箱の中にもいっぱい入っていたのだ。
宝箱と言えば、中に入っていた魔法付きの装備なんだけど。闇の眼帯《Dビジョン》は夜と暗い洞窟とか限定で使えるとして、緋色の頭巾《炎テンション》は炎魔法スキルが無い自分では使えないみたい。
ちょっと残念、でも防御力の無い装備だから使うにしても微妙かも。何よりの注目ポイントは、さっき作り直した木の棍棒と大猪の牙の木槍である。
棍棒の方は前回のと性能は一緒、牙の木槍は我ながらなかなかの逸品である。製作に時間を掛けた甲斐があった、これで不慣れなサーベルや斧を使わずに済む。
海賊の落とした予備武器類は、持ち歩くには重いので否応無く鞄行きとなっている。性能は凄く良いのに、誠に残念な結果なのは否めない。
使えないと言えば、残念なのが海賊のマントである。しかも使えない理由が、風呂敷包み替わりに物を包んでしまっているからと言うね。
雑魚モンスターの落とした良く分からない素材とか、ファーが採集した森の実りは全てこの中行きだ。動くのに少々邪魔だが、現在はそれを背負って行動している。
そして安全地帯にも、剥き出しのアイテムを置いていると言うカオス状態。あっちはコボルトの落とした微妙に使えない装備とか、やっぱり木の実や森の収集物ばかり。
戻ってみて消えて無かったら、もう少し置くモノを増やしてみようかな。幸い背負った包みは、戦闘の妨げにはなっていなくて何より。
なのでしばらくこのまま活動する予定、少なくとも今日の北の森の探索に関しても同様。しかし現状の最大の悩みだなぁ、この多過ぎるアイテム問題は。
増えると言えば、武器スキルも魔法も以前より増えて来て嬉しい限り。宝箱に入っていた『皆伝の書:武器』を使用した結果、武器スロットが3⇒4へと増えた。
同級生の話によれば、これは競売に出せば軽く30万モネー以上する結構なお宝だったらしい。宝珠も付いている魔法にもよるけど、相場は20万~100万モネーとの事。
うわぁ、海賊達ったらどんだけ貯め込んでたんだ?
戦闘の幅も出て来たけど、逆に言えばどの手で攻撃しようか迷う場面に遭遇する可能性も。敵の弱点を華麗に突ければ良いが、毎回そんなに上手く行く訳も無い。
それでも攻撃に選択の幅が増えたのは、単純に嬉しかったり。何しろ魔法戦士を目指しているんだし、自身ではそこそこ器用だと思ってるからね。
さてさて、これで出来る事も増えたのは確認出来た。
――それじゃあ、今日の探索を続けますかね?
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