ファントムテラー

映研小説部

文字の大きさ
上 下
2 / 2
第一章

二話 最初のお話

しおりを挟む
槍を持った男が目の前の男に問う
「貴様はなぜ本の中から出てきた?」
「これは俺の物だからだよ!赤髪ちゃん」
「なぜ貴様みたいな雑魚な神霊が封印されていた?」
「お前には関係ないことだ。」
「俺は本を奪いにきただけだ。」
「それは…困る!これは俺の命よりも大事な大事な物だ。」
「なら!俺の槍に貫かれる覚悟はできたか?」
「ならお前は俺の剣に斬られる覚悟はあるのか?」
黒装束を脱ぎ捨て剣を取り出し構える。
「一応騎士としての礼儀だ。名は?」
「俺は進藤弦しんどうげん
「俺は…レオ・オルテラ、騎士としてお前を倒す」
「俺はお前を倒して、本を奪う」
「俺は…お前ごときに負けていられない!」
「エクスカリバーソーン!」
剣を向けると茨が巻きつき締め付ける。
閻炎月えんえんげつ
槍が燃え盛り茨を燃やして
「俺だってお前なんかに負けてられるかよ!」
「ふむ…相性は私の方が不利なようだ。」
「なら早く死んでくれ…」
レオ・オルテラは焦り始めていた。
なぜならここで戦ってしまうと倒れている夜那杜森仁やなずもりじんに被害が出てしまうからだ。
もう一つの理由もある。
「…早急に決めさせてもらおう。」
精神統一を決め、髪が逆立つ。
「エクスカリバー・イグニス」
剣に炎を纏い、振りかぶると炎が進藤玄に向かっていき。
「俺はこんな如きでやられる玉じゃねぇ!」
極蒼白夜ごくそうびゃくや
槍から冷気が出てきて氷の壁ができる。
「これが俺の本気だぁぁぁ!」
レオから放たれた炎を氷の壁が受け止める。
「本気を出してもダメか…ったく降参だ。」
レオが剣をしまい笑いながら手を上げて、
「なぜ負けたのに笑っているんだ?」
負けたと言っただけだ。もう1人忘れているだろ?」
「…まさか!?」
すぐさま倒れてる夜那杜森仁やなずもりじんに視線を合わせるがその場からいなくなっている。
「俺は1人じゃ弱いかもしれない。だって死んだ人間を生き返らせるほどの力を与えたんだからな。」
「…どこに行きやがったか教えろ」
レオに槍を向ける。
「敵に味方を売るほど根性は腐ってねぇよ。まぁ遅いと思うけど後ろには気をつけな」
「!!」
「エッジバスター!」
後ろから進藤を黒い剣で切り裂く。
そこには心臓の部分が青い炎で包まれている夜那杜森仁やなずもりじんがたっていた。
「油断してる人をいきなり貫くとは失礼ですよ!」
しおりを挟む

この作品の感想を投稿する

みんなの感想(1件)

Kei...
2021.01.11 Kei...

一話の時点で複数の視点、あと、いくつかの重要そうなワードが出てきてますね!
これからの展開がとても楽しみです!(一話時点)

解除

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。