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ドラゴナ神国サイド ドラゴナ神国の真実
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*二、三話ファンタジー色が極濃になっております(;'∀')
人には神とも神獣とも呼ばれる竜を先祖に持つ竜の一族。
その一族が統治するドラゴナ神国には人のみならず、魔物、妖精、天使とも呼ばれるような不思議なもの達が当たり前のように暮らしている。
それぞれが特殊な能力を生かして色々なものを生み出し、豊かな生活と強靭な武力を保有している。
他国に根付く仲間との交易・外交を経て、多種多様な種族が幸せに暮らせる国を作り上げていた。
そしてアリエルの母フレヤは現国王の末の妹で、シャルルの末の娘だという。
「我々には恐ろしいほどの寿命がある。この国の者は長い人生の中で様々な国に遊学に行くんだよ。フレヤはコベール国でジョルジュ殿と出会った。」
「そうなのですか・・・」
アリエルは半信半疑である。
アリエルよりほんの少ししか年上に見えない容貌で祖父と名乗られてもと、混乱のさなかにいる。
おまけに母がそんな神の末裔で、シャルルの娘など信じられるはずがない。
母は年相応の姿だったし、シャルルよりよほど年上に見えていたのだから。
「フレヤは、人である夫との別れは覚悟していたとはいえ、あまりにもの早い別れにショックで本性が前面に出てしまい、泣く泣くアリエルを置いてこちらに戻ってくるしかなかったんだ。ただ、身を隠すときに一人で逃げ去る姿を目撃されたから君を捨てて行方知れずになったといわれたんだろう。」
「え?!」
「だから、フレヤはここにいる。連絡できなくてすまなかった。」
「そんな・・・シャルル様。冗談もほどほどにしてくださいませ。」
ここまでは黙って荒唐無稽の話を聞いていたが、もうたくさんだった。
母の事を想うと一気に悲しみが襲って来る。冗談に笑えるほどまだ整理がついていない。
「冗談ではない。フレヤは・・・そのままだ、君の前に出られなかったんだ。だから連絡できなかった。連絡がいけば誰かがこの国に来ようとするからね。入国を認められないし、フレヤが君に会えるようになれば連絡するつもりだった。」
「・・・本当に?お母さま・・・いらっしゃるの?」
震える声でアリエルはシャルルに尋ねた。
「本当だよ。ただ・・・先にこの国を見てくれないか?」
シャルルが指を鳴らすと、静かだった湖畔が賑やかになった。
妖精が辺りを飛びまわり、うさぎのようなそれでいて二本足で立つ可愛らしい動物が駆け回っていた。水辺にはお花を帽子にした小人達が水と戯れている。
呆然として立ち上がったアリエルが空を見上げると、真っ白い大きな羽を持つ天使や七色の炎をまとった伝説のフェニックスが優雅に空を舞っていた。
アリエルは思わずふらっと後ろによろめいた。
「お嬢。」
クロウがしっかりとアリエルを支える。
「・・・クロウ・・・知ってた?」
「はい。俺もここの出身です。」
「・・・そう・・・夢じゃないのね・・・」
そういうと意識を失いクロウに身を任せることになった。
人には神とも神獣とも呼ばれる竜を先祖に持つ竜の一族。
その一族が統治するドラゴナ神国には人のみならず、魔物、妖精、天使とも呼ばれるような不思議なもの達が当たり前のように暮らしている。
それぞれが特殊な能力を生かして色々なものを生み出し、豊かな生活と強靭な武力を保有している。
他国に根付く仲間との交易・外交を経て、多種多様な種族が幸せに暮らせる国を作り上げていた。
そしてアリエルの母フレヤは現国王の末の妹で、シャルルの末の娘だという。
「我々には恐ろしいほどの寿命がある。この国の者は長い人生の中で様々な国に遊学に行くんだよ。フレヤはコベール国でジョルジュ殿と出会った。」
「そうなのですか・・・」
アリエルは半信半疑である。
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おまけに母がそんな神の末裔で、シャルルの娘など信じられるはずがない。
母は年相応の姿だったし、シャルルよりよほど年上に見えていたのだから。
「フレヤは、人である夫との別れは覚悟していたとはいえ、あまりにもの早い別れにショックで本性が前面に出てしまい、泣く泣くアリエルを置いてこちらに戻ってくるしかなかったんだ。ただ、身を隠すときに一人で逃げ去る姿を目撃されたから君を捨てて行方知れずになったといわれたんだろう。」
「え?!」
「だから、フレヤはここにいる。連絡できなくてすまなかった。」
「そんな・・・シャルル様。冗談もほどほどにしてくださいませ。」
ここまでは黙って荒唐無稽の話を聞いていたが、もうたくさんだった。
母の事を想うと一気に悲しみが襲って来る。冗談に笑えるほどまだ整理がついていない。
「冗談ではない。フレヤは・・・そのままだ、君の前に出られなかったんだ。だから連絡できなかった。連絡がいけば誰かがこの国に来ようとするからね。入国を認められないし、フレヤが君に会えるようになれば連絡するつもりだった。」
「・・・本当に?お母さま・・・いらっしゃるの?」
震える声でアリエルはシャルルに尋ねた。
「本当だよ。ただ・・・先にこの国を見てくれないか?」
シャルルが指を鳴らすと、静かだった湖畔が賑やかになった。
妖精が辺りを飛びまわり、うさぎのようなそれでいて二本足で立つ可愛らしい動物が駆け回っていた。水辺にはお花を帽子にした小人達が水と戯れている。
呆然として立ち上がったアリエルが空を見上げると、真っ白い大きな羽を持つ天使や七色の炎をまとった伝説のフェニックスが優雅に空を舞っていた。
アリエルは思わずふらっと後ろによろめいた。
「お嬢。」
クロウがしっかりとアリエルを支える。
「・・・クロウ・・・知ってた?」
「はい。俺もここの出身です。」
「・・・そう・・・夢じゃないのね・・・」
そういうと意識を失いクロウに身を任せることになった。
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