10 / 26
フェルマンサイド
しおりを挟む
必死で謝罪するガエルと大声で悪態をつくジョゼットが引きずられるように門の方へ連れていかれる。
愚かな息子とはいえ、胸が痛まないわけではなかった。
本気で後悔し改心するのなら……そんな気持ちも湧き上がってくる。
だが、何度も与えたチャンスに応えることが出来なかった愚息には侯爵家の当主となる能力も器もないことははっきりしている。
複雑な思いで二人を見送った。
「大丈夫ですか?」
妻に声をかけられ我に返り、妻をそっと抱き寄せた。
「私は大丈夫だ。セラフィーヌは体の方は大事無いか?」
憂色を浮かべたフェルマンを慮ってくれるのはセラフィーヌだ。かつての息子の名ばかりの妻で、今ではフェルマンの大切な妻である。
「はい。皆が守ってくれましたから」
大切な彼女と彼女に宿った新しい命に何もなかったと分かり心からホッとする。
怒りに任せて我を忘れたのは初めてだった。女性に暴力を振るってしまったことは恥ずべきことだが後悔はしていない。もっと早く追放すべきだった。
「……本当に良かったのですか?」
ガエル達が連れていかれた方に視線を向けた。
「ああ、ちょうどガエルに屋敷を出るように話をしていたところにあのありさまだ。自業自得だよ、怖い思いをさせて済まなかった」
「いいえ。……フェルマン様がどんなにお辛いかと思うと胸が痛みます」
セラフィーヌは悲しげに視線を落とした。
「セラフィーヌ……」
息子への失意と無念で落ち込む私を思って心を痛めてくれる心根の優しいセラフィーヌ。
彼女とこれから生まれてくる我が子のためにこれ以上愚息の事を引きずっている場合ではない。
「あいつはもうクローズ家の人間でも私の息子でもない。大丈夫だ」
虚無感や悲しみ、怒りなどすべてを飲み込み、何でもないような顔をして笑った。
セラフィーヌもフェルマンの意をくみ、少し困ったように笑ってくれた。
「これまで窮屈な思いをさせてしまったが、これからは気を張らずゆっくりとして欲しい。これで堂々と君をエスコートできるな」
重々しい雰囲気を一新させるように、愛しい妻の手を取り指先にキスをした。
たかだかそんなことでセラフィーヌは顔を真っ赤にして嬉しそうに笑ってくれる。その笑顔に年甲斐もなく胸がかき乱される。
今となっては、バカ息子がセラフィーヌを厭うてくれて本当によかった。
ガエルは定期的に手紙で王都での事業の事や屋敷のことなど報告をしてきていた。
初めのころは特に問題はなかった。しかし次第にセラフィーヌが夫人としての役割を放棄しているというような記載が追加されるようになったのだ。
宝石や嗜好品、ドレスなど散財ばかりし、屋敷の管理もせず使用人には横暴な態度を取る。社交パーティに行っては情報交換もせずただ遊ぶだけだと嘆いていた。
ただ、自分が望んで妻に迎えた以上自分が責任をもって教え諭す、それは次期侯爵になる自分の力量を示すことでもあるからと、見守っていて欲しいとガエルは言っていた。
しかしフェルマンには数度顔を合わせたことのあるセラフィーヌがそのような人物だとは思えなかった。
初顔合わせの時から綺麗な所作で、控えめながらも周りに気を配っていた。その後何度か顔合わせをしたが、顔が怖いと陰口をたたかれることもあるフェルマンにも物おじせず、きらきらとした笑顔を向けてくれる。経営も学び、父親の仕事を手伝っていたとも聞いていた。
セラフィーヌならば侯爵家を継ぐガエルの支えになってくれるだろうと判断したからこそ、ガエルの過去の恋愛を不安に思う彼女に心配ないと保証し嫁いできてもらった。
フェルマンが領地へ旅立つ時に、領地でけがや病気にかからないようにと祈念した刺しゅうを施したハンカチやハーブティなど心の籠った贈り物をくれた。それは自分だけではなく、一緒に向こうに行く使用人たちにも贈ってくれるような気配りの利く優しい女性だった。
そんなセラフィーヌが散財し、使用人を虐げているなんてとても信じられなかった。
結婚するまで本性を隠していたのだとしたら自分の見る目がなかったというわけだ。息子の手に負えないようなら侯爵家のために自分が手を出さざるを得ない。
真実を見極めるため、取り繕う時間を与えないよう先触れを出さずに屋敷に戻ったのだった。
フェルマンの急な帰還の出迎えの中に息子のガエルも妻のセラフィーヌの姿もなかった。
ガエルは仕事で外出中、セラフィーヌは先触れもない相手を出迎える必要なんかないと部屋から出てこないとタウンハウスを任せていた執事から聞かされた。
やはりセラフィーヌの本性は傲慢であったのかと少し残念な気持ちになった。
しかし、その後様子を見ているとセラフィーヌは派手に着飾っているどころか、どちらかと言えば古臭く、着古した服装をしていた。何事にも控えめで礼儀正しく何の問題もないように見えた。
セラフィーヌ以上に気になったのが屋敷の状況だった。
細かいところまで掃除が行き届いておらず、庭も放置されているところもある。使用人たちの仕事のずさんさとそれを放置しているガエルの管理怠慢が目についた。
フェルマンは使用人を叱り厳しく指導しながら、セラフィーヌのことを聞いてみたが皆一様にガエルと同じく彼女の横暴さや我がままを訴える。
だが傲慢だというセラフィーヌが手を抜く使用人たちを黙って放っておくだろうかと彼らの証言と屋敷の現状に矛盾を感じた。
そのため領地から連れてきた信頼している使用人たちに色々調べさせた。
するとやはり不審な点がたくさんあり、あの日外出すると言って一度屋敷を出た後こっそりと戻って様子を見ることにしたのだった。
その行動は正しかった。
庭に出てきたセラフィーヌが浮かない顔で池を見つめていた。
その後ろに付き従うメイドと使用人。使用人だというのに腕を組みだらけた姿勢で、とてもこの屋敷の女主人に対する態度ではなかった。
眉をひそめてそれを見ていた時、ひとりの女がやってきた。あれはバカ息子が入れあげていた平民の女だ。
別れたと言っていた女が屋敷に出入りしているのを見て、フェルマンの眉間にしわが寄る。
その女はセラフィーヌの胸から何かをむしり取ると池に投げ入れた。
女は気分よさそうに去っていき、メイドと使用人は笑うだけで何も動かなかった。
フェルマンは憤りながらもどうするのか見ていると、なんとセラフィーヌが池に足を踏み入れたのだ。
さすがに使用人たちが止めると思ってみていたが、ますます二人はニヤニヤして止めるそぶりがなかった。
これほどまでにセラフィーヌはこの屋敷で貶められていたのだ。
ガエルと使用人たちはフェルマンを謀っていたというわけだ。
フェルマンは自分付きの侍従を池に向かわせ、自分も急ぎ足で池に近づいた。
それに気が付いたメイドと使用人は真っ青になったが、その横を走り抜けて侍従が池へと助けに入った。
そのころにはセラフィーヌは転倒でもしたのかアッと思う間もなく水中に沈んでいった。
使用人が引き上げた時にはセラフィーヌは溺れて完全に意識を失っていた。
自分が連れ帰った使用人以外は信用できず、意識を失ったままのセラフィーヌを当主だけが立ち入りを許された三階の特別区域に運び、信頼する使用人に看病させることに決めたのだった。
愚かな息子とはいえ、胸が痛まないわけではなかった。
本気で後悔し改心するのなら……そんな気持ちも湧き上がってくる。
だが、何度も与えたチャンスに応えることが出来なかった愚息には侯爵家の当主となる能力も器もないことははっきりしている。
複雑な思いで二人を見送った。
「大丈夫ですか?」
妻に声をかけられ我に返り、妻をそっと抱き寄せた。
「私は大丈夫だ。セラフィーヌは体の方は大事無いか?」
憂色を浮かべたフェルマンを慮ってくれるのはセラフィーヌだ。かつての息子の名ばかりの妻で、今ではフェルマンの大切な妻である。
「はい。皆が守ってくれましたから」
大切な彼女と彼女に宿った新しい命に何もなかったと分かり心からホッとする。
怒りに任せて我を忘れたのは初めてだった。女性に暴力を振るってしまったことは恥ずべきことだが後悔はしていない。もっと早く追放すべきだった。
「……本当に良かったのですか?」
ガエル達が連れていかれた方に視線を向けた。
「ああ、ちょうどガエルに屋敷を出るように話をしていたところにあのありさまだ。自業自得だよ、怖い思いをさせて済まなかった」
「いいえ。……フェルマン様がどんなにお辛いかと思うと胸が痛みます」
セラフィーヌは悲しげに視線を落とした。
「セラフィーヌ……」
息子への失意と無念で落ち込む私を思って心を痛めてくれる心根の優しいセラフィーヌ。
彼女とこれから生まれてくる我が子のためにこれ以上愚息の事を引きずっている場合ではない。
「あいつはもうクローズ家の人間でも私の息子でもない。大丈夫だ」
虚無感や悲しみ、怒りなどすべてを飲み込み、何でもないような顔をして笑った。
セラフィーヌもフェルマンの意をくみ、少し困ったように笑ってくれた。
「これまで窮屈な思いをさせてしまったが、これからは気を張らずゆっくりとして欲しい。これで堂々と君をエスコートできるな」
重々しい雰囲気を一新させるように、愛しい妻の手を取り指先にキスをした。
たかだかそんなことでセラフィーヌは顔を真っ赤にして嬉しそうに笑ってくれる。その笑顔に年甲斐もなく胸がかき乱される。
今となっては、バカ息子がセラフィーヌを厭うてくれて本当によかった。
ガエルは定期的に手紙で王都での事業の事や屋敷のことなど報告をしてきていた。
初めのころは特に問題はなかった。しかし次第にセラフィーヌが夫人としての役割を放棄しているというような記載が追加されるようになったのだ。
宝石や嗜好品、ドレスなど散財ばかりし、屋敷の管理もせず使用人には横暴な態度を取る。社交パーティに行っては情報交換もせずただ遊ぶだけだと嘆いていた。
ただ、自分が望んで妻に迎えた以上自分が責任をもって教え諭す、それは次期侯爵になる自分の力量を示すことでもあるからと、見守っていて欲しいとガエルは言っていた。
しかしフェルマンには数度顔を合わせたことのあるセラフィーヌがそのような人物だとは思えなかった。
初顔合わせの時から綺麗な所作で、控えめながらも周りに気を配っていた。その後何度か顔合わせをしたが、顔が怖いと陰口をたたかれることもあるフェルマンにも物おじせず、きらきらとした笑顔を向けてくれる。経営も学び、父親の仕事を手伝っていたとも聞いていた。
セラフィーヌならば侯爵家を継ぐガエルの支えになってくれるだろうと判断したからこそ、ガエルの過去の恋愛を不安に思う彼女に心配ないと保証し嫁いできてもらった。
フェルマンが領地へ旅立つ時に、領地でけがや病気にかからないようにと祈念した刺しゅうを施したハンカチやハーブティなど心の籠った贈り物をくれた。それは自分だけではなく、一緒に向こうに行く使用人たちにも贈ってくれるような気配りの利く優しい女性だった。
そんなセラフィーヌが散財し、使用人を虐げているなんてとても信じられなかった。
結婚するまで本性を隠していたのだとしたら自分の見る目がなかったというわけだ。息子の手に負えないようなら侯爵家のために自分が手を出さざるを得ない。
真実を見極めるため、取り繕う時間を与えないよう先触れを出さずに屋敷に戻ったのだった。
フェルマンの急な帰還の出迎えの中に息子のガエルも妻のセラフィーヌの姿もなかった。
ガエルは仕事で外出中、セラフィーヌは先触れもない相手を出迎える必要なんかないと部屋から出てこないとタウンハウスを任せていた執事から聞かされた。
やはりセラフィーヌの本性は傲慢であったのかと少し残念な気持ちになった。
しかし、その後様子を見ているとセラフィーヌは派手に着飾っているどころか、どちらかと言えば古臭く、着古した服装をしていた。何事にも控えめで礼儀正しく何の問題もないように見えた。
セラフィーヌ以上に気になったのが屋敷の状況だった。
細かいところまで掃除が行き届いておらず、庭も放置されているところもある。使用人たちの仕事のずさんさとそれを放置しているガエルの管理怠慢が目についた。
フェルマンは使用人を叱り厳しく指導しながら、セラフィーヌのことを聞いてみたが皆一様にガエルと同じく彼女の横暴さや我がままを訴える。
だが傲慢だというセラフィーヌが手を抜く使用人たちを黙って放っておくだろうかと彼らの証言と屋敷の現状に矛盾を感じた。
そのため領地から連れてきた信頼している使用人たちに色々調べさせた。
するとやはり不審な点がたくさんあり、あの日外出すると言って一度屋敷を出た後こっそりと戻って様子を見ることにしたのだった。
その行動は正しかった。
庭に出てきたセラフィーヌが浮かない顔で池を見つめていた。
その後ろに付き従うメイドと使用人。使用人だというのに腕を組みだらけた姿勢で、とてもこの屋敷の女主人に対する態度ではなかった。
眉をひそめてそれを見ていた時、ひとりの女がやってきた。あれはバカ息子が入れあげていた平民の女だ。
別れたと言っていた女が屋敷に出入りしているのを見て、フェルマンの眉間にしわが寄る。
その女はセラフィーヌの胸から何かをむしり取ると池に投げ入れた。
女は気分よさそうに去っていき、メイドと使用人は笑うだけで何も動かなかった。
フェルマンは憤りながらもどうするのか見ていると、なんとセラフィーヌが池に足を踏み入れたのだ。
さすがに使用人たちが止めると思ってみていたが、ますます二人はニヤニヤして止めるそぶりがなかった。
これほどまでにセラフィーヌはこの屋敷で貶められていたのだ。
ガエルと使用人たちはフェルマンを謀っていたというわけだ。
フェルマンは自分付きの侍従を池に向かわせ、自分も急ぎ足で池に近づいた。
それに気が付いたメイドと使用人は真っ青になったが、その横を走り抜けて侍従が池へと助けに入った。
そのころにはセラフィーヌは転倒でもしたのかアッと思う間もなく水中に沈んでいった。
使用人が引き上げた時にはセラフィーヌは溺れて完全に意識を失っていた。
自分が連れ帰った使用人以外は信用できず、意識を失ったままのセラフィーヌを当主だけが立ち入りを許された三階の特別区域に運び、信頼する使用人に看病させることに決めたのだった。
2,185
あなたにおすすめの小説
地獄の業火に焚べるのは……
緑谷めい
恋愛
伯爵家令嬢アネットは、17歳の時に2つ年上のボルテール侯爵家の長男ジェルマンに嫁いだ。親の決めた政略結婚ではあったが、小さい頃から婚約者だった二人は仲の良い幼馴染だった。表面上は何の問題もなく穏やかな結婚生活が始まる――けれど、ジェルマンには秘密の愛人がいた。学生時代からの平民の恋人サラとの関係が続いていたのである。
やがてアネットは男女の双子を出産した。「ディオン」と名付けられた男児はジェルマンそっくりで、「マドレーヌ」と名付けられた女児はアネットによく似ていた。
※ 全5話完結予定
セレナの居場所 ~下賜された側妃~
緑谷めい
恋愛
後宮が廃され、国王エドガルドの側妃だったセレナは、ルーベン・アルファーロ侯爵に下賜された。自らの新たな居場所を作ろうと努力するセレナだったが、夫ルーベンの幼馴染だという伯爵家令嬢クラーラが頻繁に屋敷を訪れることに違和感を覚える。
白い結婚で結構ですわ。殿下より、私の自由のほうが大事ですので
鍛高譚
恋愛
「第二王子との婚約? でも殿下には平民の恋人がいるらしいんですけど?
――なら、私たち“白い結婚”で結構ですわ。お好きになさってくださいな、殿下」
自由気ままに読書とお茶を楽しむのがモットーの侯爵令嬢・ルージュ。
ある日、突然“第二王子リオネルとの政略結婚”を押しつけられてしまう。
ところが当の殿下は平民の恋人に夢中で、
「形式上の夫婦だから干渉しないでほしい」などと言い出す始末。
むしろ好都合とばかりに、ルージュは優雅な“独身気分”を満喫するはずが……
いつしか、リナという愛人と妙に仲良くなり、
彼女を巡る宮廷スキャンダルに巻き込まれ、
しまいには婚約が白紙になってしまって――!?
けれどこれは、ルージュが本当の幸せを掴む始まりにすぎなかった。
自分を心から大切にしてくれる“新しい旦那様”候補が現れて、
さあ、思い切り自由に愛されましょう!
……そして、かの王子様の結末は“ざまぁ”なのか“自業自得”なのか?
自由気ままな侯爵令嬢が切り開く、
“白い結婚破談”からの痛快ざまぁ&本当の恋愛譚、はじまります。
恋は、母をやめてから始まる――正体を隠したまま、仮の婚約者になりました
あい
恋愛
両親を失ったあの日、
赤子の弟を抱いて家を出た少女がいた。
それが、アリア。
世間からは「若い母」と呼ばれながらも、
彼女は否定しなかった。
十六年間、弟を守るためだけに生きてきたから。
恋も未来も、すべて後回し。
けれど弟は成長し、ついに巣立つ。
「今度は、自分の人生を生きて」
その一言が、
止まっていた時間を動かした。
役目を終えた夜。
アリアは初めて、自分のために扉を開く。
向かった先は、婚姻仲介所。
愛を求めたわけではない。
ただ、このまま立ち止まりたくなかった。
――けれどその名前は、
結婚を急かされていた若き当主のもとへと届く。
これは、
十六年“母”だった女性が、
もう一度“ひとりの女”として歩き出す物語。
『婚約破棄されたので王太子女となります。殿下より上位です』
鷹 綾
恋愛
「君は王太子妃に相応しくない」
その一言で、私は婚約を破棄されました。
理由は“真実の愛”。選ばれたのは、可憐な令嬢。
……ええ、どうぞご自由に。
私は泣きません。縋りません。
なぜなら——王家は、私を手放せないから。
婚約は解消。
けれど家格、支持、実務能力、そして民の信頼。
失ったのは殿下の隣の席だけ。
代わりに私は、王太子女として王政補佐の任を命じられます。
最初は誰もが疑いました。
若い、女だ、感情的だ、と。
ならば証明しましょう。
怒らず、怯えず、排除せず。
反対も忠誠も受け止めながら、国を揺らさずに保つことを。
派手な革命は起こしません。
大逆転も叫びません。
ただ、静かに積み上げます。
そして気づけば——
“殿下の元婚約者”ではなく、
“揺れない王”と呼ばれるようになるのです。
これは、婚約破棄から始まる静かな逆転譚。
王冠の重みを受け入れた一人の女性が、
国を、そして自分の立場を塗り替えていく物語です。
望まない相手と一緒にいたくありませんので
毬禾
恋愛
どのような理由を付けられようとも私の心は変わらない。
一緒にいようが私の気持ちを変えることはできない。
私が一緒にいたいのはあなたではないのだから。
【本編完結】真実の愛を見つけた? では、婚約を破棄させていただきます
ハリネズミ
恋愛
「王妃は国の母です。私情に流されず、民を導かねばなりません」
「決して感情を表に出してはいけません。常に冷静で、威厳を保つのです」
シャーロット公爵家の令嬢カトリーヌは、 王太子アイクの婚約者として、幼少期から厳しい王妃教育を受けてきた。
全ては幸せな未来と、民の為―――そう自分に言い聞かせて、縛られた生活にも耐えてきた。
しかし、ある夜、アイクの突然の要求で全てが崩壊する。彼は、平民出身のメイドマーサであるを正妃にしたいと言い放った。王太子の身勝手な要求にカトリーヌは絶句する。
アイクも、マーサも、カトリーヌですらまだ知らない。この婚約の破談が、後に国を揺るがすことも、王太子がこれからどんな悲惨な運命なを辿るのかも―――
殿下!婚姻を無かった事にして下さい
ねむ太朗
恋愛
ミレリアが第一王子クロヴィスと結婚をして半年が経った。
最後に会ったのは二月前。今だに白い結婚のまま。
とうとうミレリアは婚姻の無効が成立するように奮闘することにした。
しかし、婚姻の無効が成立してから真実が明らかになり、ミレリアは後悔するのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる