15 / 404
第1章 ふたりの王子
リオネンデの孤独
しおりを挟む
少し食べてはまた横になり、起きてはまた少しばかりを口にする。そのうち待ちくたびれて、スイテアの足元に座る場所を変えた。
「いつまで寝ている気だ?」
腕を取り、引寄せる。さすがにスイテアも目を覚ます。が、すぐには状況がつかめない。されるがまま、椅子から落ちた身体はリオネンデに抱きすくめられ、膝に座らされる形となった。
「腹が減っただろう? 好きなものを取って食べろ」
そう言われても首筋に這う唇と、胸を撫で回す手があれば、とても食事どころではない。
「どうした、嫌いなものばかりが並んでいるか? ほかに何か運ばせるか?」
「そうではなくて!」
「うん?」
「このような……このようなことをされていては食事などできません」
スイテアの言葉にリオネンデがキョトンとする。そして笑いだす。
「そうだな、済まなかったな」
と、スイテアを開放する。
「おまえが俺を焦らすからだ。まぁ、いい、ゆっくり食べろ。好きなものを好きなだけ食べろ」
「なにも焦らしてなど……」
「確かに。おまえは眠っていただけだった。勝手に俺が焦らされている気分になっただけだ」
リオネンデが、空いたままの杯にレモン水の壺を傾ける。
「ハチミツは自分で入れろ」
そして自分の杯にはビールを注ぎ足す。
「どうも俺は自分でも思っている以上に、おまえにご執心のようだ。おまえがこの王宮を離れていた四年で、どこかの男に抱かれたのではないかと考えた時、腸が煮えくり返りそうだった」
やはりあの時、リオネンデは怒っていたんだとスイテアが思う。
今日の夕食は、豆を煮込んだものと、串に刺して焼いた肉、油で揚げた芋、それに実芭蕉の葉で包んで蒸し焼きにした魚、茹でた卵、ブドウなどの果物、干したデーツや杏、ナッツ類、そして何種類かの瓜が、数皿に分けて盛られている。スイテアは煮豆を取り皿によそい、食べ始めた。
その横でリオネンデが瓜を齧り始める。スイテアが豆を食べ終え、串刺しの肉を手に取るころにはリオネンデも瓜を食べ終えて茹でた卵に手を伸ばす。
「食事は終わられたのではなかったのですか?」
スイテアが恐る恐る訊く。
「いや、一緒に食べようと思って、少し食べただけだ。俺と一緒の食事は嫌か?」
「そのようなことは……」
リオネンデが殻を取り終えた卵をスイテアの皿に放り込む。
「食え。卵は栄養価が高い……らしい。魔法使いのサシーニャが言っていた。おまえは身体が細い、体力をつけなければな」
そして再び卵に手を伸ばす。
「そんな、一つで充分――」
「馬鹿め、これは俺が食う」
クスリとリオネンデが笑った。
それからも、リオネンデは自分も食べながら、スイテアを眺め続け、魚の身をほぐして骨を取り、スイテアの皿に入れたり、手を伸ばしてはスイテアの口元を拭ってみたり、髪を耳に掛けてやり、そのついでに頬を撫でたりと、なにかと構う。
とうとうスイテアが
「落ち着いて食べられません」
苦情を口にした。すると、面白くなさそうな顔をしたリオネンデが
「慣れろ。俺がおまえに何をしていても平気な顔で食えるようになれ」
無茶な事を言う。
「酔っていらっしゃるのですか?」
「ビールで酔うはずもなし。いつだったか牛の乳で作った酒には悪酔いしたな」
と、リオネンデが笑う。
「できれば俺は一時もおまえと離れていたくない。だが、そうもいかない。ともにいられるときは、俺の好きにさせろ」
「充分お好きになさっていると思われますが?」
「おまえがいない間、どれほど俺が辛かったか……」
リオネンデの言葉に『えっ?』とスイテアがリオネンデを見る。そして心の中で思う。
(わたしがいない間? 執務室にいてわたしと離れていた事を言う? それともわたしが眠ってしまった事を言う? それとも?)
そんなスイテアに気が付かずリオネンデが続ける。
「二度と俺をひとりにするな、スイテア」
そして抱き寄せ唇を寄せてくる。
「二度と?」
「ん?」
聞き咎めたスイテアの顔を見るリオネンデは、僅かだが焦っているとスイテアが感じる。それなのにリオネンデは、そのままスイテアを抱き寄せ唇を重ねた。そして押し倒し、しつこいくらいに唇を味わう。
「四年前、王宮にいた者はほとんどが殺された。残ったのは自分の館に戻っていた大臣たちと、地方に行かされていたジャッシフとサシーニャくらいだった。慣れ親しんだ者を失うのは寂しいものだ」
唇を放し、潤んだ目でスイテアを見詰めると、リオネンデはそう言った。そして立ち上がると杯に残ったビールを飲み干し、
「食べ終わったら寝台に来い。テーブルの上はそのままでいい。長椅子で寝るなよ」
と、寝台に向かった。
それにしても、とスイテアが思う。
リオネンデはときどき不思議な事を言う。不思議と言うよりも、この男は本当にリオネンデなのかと疑いたくなるようなことを、と言った方がいい。今も『おまえがいない間』と言い、『二度と俺をひとりにするな』と言った。
いない間については考え方ひとつで受け止め方も変わってきそうだが、二度とについてはリオネンデ本人が苦しい言い訳をしなかったか? 取り巻く人々が世を去った寂しさを言い表すのに『二度とひとりにするな』と言うだろうか? それにジャッシフやサシーニャがいたのだから、決してひとりではなかったはずだ。
(わたしの不在を言った?)
そう思えて仕方ない。
だが、四年前のあの騒ぎが起こるまで、スイテアとリオネンデには交流がない。
スイテアが思い起こす。
明るく冗談好きなリューデントに対し、リオネンデは口数が少なく、ともすれば冷たさを感じると言われていた。伸び伸びと誰とでもすぐ打ち解けるリューデントと違って、リオネンデは取っ付き辛いと言われていた。
穏やかな色合いが好きだったリューデント、それに引き換えリオネンデは派手な色が好みだと聞いている。
(そうだ、わたしの衣裳を地味だと言い、ローゼルのような赤を入れろと言った。なんと派手なとあの時、思った)
リューデントならそんな色を選ばないはずだ。『おまえは桃花色の衣装が良く似合う。おまえ自体が桃の花のようだ』リューデントの声がスイテアの脳裏に蘇る。
(なんであの男をリューデントさまなのではと、一瞬でも疑ったのだろう。あの男はリオネンデで間違いない。リューデントを殺したと、あの男は自分で言った。なぜこんなバカなことを考えたのか……)
寝台に横たわるリオネンデを盗み見してスイテアはそう思う。リオネンデはいつものように右腕を目の上に乗せている。このまま眠るつもりなのだろうか。
寝台は高く、スイテアの位置からリオネンデの様子はよく見えない。見えるのは足の裏ぐらいだ。つい気になって、腰を浮かせてスイテアがリオネンデを窺う。
「食べ終えたならこちらに来い」
すぐにリオネンデの声がした。
「いえ、まだ……」
リオネンデの溜息が聞こえた。
「そうか、存分に食べろ ―― 」
寝返りを打ったようだ。
デーツを齧りながら、スイテアがリオネンデの気配に意識を向ける。
(そう言えば、隠していた剣は今も寝台の下にあるのだろうか……)
この部屋の壁に剣はない。ならば必ず隠し持っているはずだ。それにわたしにくれる剣はどこに置けばいいのだろう?
与えられた部屋は引き払われて、この部屋にいつでもいるように言われた。剣を隠す必要がないにしても、置き場は必要なはず……
とうとう待ち草臥れたのか、リオネンデが起きだしてきてスイテアの隣に座る。そしてスイテアを見るとデーツを手に取って齧りながら後ろの長椅子に寄りかかった。
「ふぅん、背もたれがあるとずいぶん楽だな」
「椅子の座が背にあたり、痛くはありませんか?」
するとリオネンデがまじまじとスイテアを見て、
「おまえの柔らかな身体ならそうかもしれないな」
と真面目な顔で言う。
「柔らかな、背もたれになるようなものを用意させよう――困っている事、欲しいものなど、なんでも言うように。できる限りのことはする」
そう言って齧っていたデーツを口に放り込み、ビールの瓶に手を伸ばす。だが、すでに空だ。
「ご用意いたしますか?」
「いや、いらない。それより水差しに水を。それと杯を二つ。レムナムに持ってこさせろ。部屋の中からレナリムを呼べ。仕切り越しに命じろ。命じたらすぐここに戻ってこい。いいな?」
スイテアの頬を撫でながらリオネンデが言った。
「いつまで寝ている気だ?」
腕を取り、引寄せる。さすがにスイテアも目を覚ます。が、すぐには状況がつかめない。されるがまま、椅子から落ちた身体はリオネンデに抱きすくめられ、膝に座らされる形となった。
「腹が減っただろう? 好きなものを取って食べろ」
そう言われても首筋に這う唇と、胸を撫で回す手があれば、とても食事どころではない。
「どうした、嫌いなものばかりが並んでいるか? ほかに何か運ばせるか?」
「そうではなくて!」
「うん?」
「このような……このようなことをされていては食事などできません」
スイテアの言葉にリオネンデがキョトンとする。そして笑いだす。
「そうだな、済まなかったな」
と、スイテアを開放する。
「おまえが俺を焦らすからだ。まぁ、いい、ゆっくり食べろ。好きなものを好きなだけ食べろ」
「なにも焦らしてなど……」
「確かに。おまえは眠っていただけだった。勝手に俺が焦らされている気分になっただけだ」
リオネンデが、空いたままの杯にレモン水の壺を傾ける。
「ハチミツは自分で入れろ」
そして自分の杯にはビールを注ぎ足す。
「どうも俺は自分でも思っている以上に、おまえにご執心のようだ。おまえがこの王宮を離れていた四年で、どこかの男に抱かれたのではないかと考えた時、腸が煮えくり返りそうだった」
やはりあの時、リオネンデは怒っていたんだとスイテアが思う。
今日の夕食は、豆を煮込んだものと、串に刺して焼いた肉、油で揚げた芋、それに実芭蕉の葉で包んで蒸し焼きにした魚、茹でた卵、ブドウなどの果物、干したデーツや杏、ナッツ類、そして何種類かの瓜が、数皿に分けて盛られている。スイテアは煮豆を取り皿によそい、食べ始めた。
その横でリオネンデが瓜を齧り始める。スイテアが豆を食べ終え、串刺しの肉を手に取るころにはリオネンデも瓜を食べ終えて茹でた卵に手を伸ばす。
「食事は終わられたのではなかったのですか?」
スイテアが恐る恐る訊く。
「いや、一緒に食べようと思って、少し食べただけだ。俺と一緒の食事は嫌か?」
「そのようなことは……」
リオネンデが殻を取り終えた卵をスイテアの皿に放り込む。
「食え。卵は栄養価が高い……らしい。魔法使いのサシーニャが言っていた。おまえは身体が細い、体力をつけなければな」
そして再び卵に手を伸ばす。
「そんな、一つで充分――」
「馬鹿め、これは俺が食う」
クスリとリオネンデが笑った。
それからも、リオネンデは自分も食べながら、スイテアを眺め続け、魚の身をほぐして骨を取り、スイテアの皿に入れたり、手を伸ばしてはスイテアの口元を拭ってみたり、髪を耳に掛けてやり、そのついでに頬を撫でたりと、なにかと構う。
とうとうスイテアが
「落ち着いて食べられません」
苦情を口にした。すると、面白くなさそうな顔をしたリオネンデが
「慣れろ。俺がおまえに何をしていても平気な顔で食えるようになれ」
無茶な事を言う。
「酔っていらっしゃるのですか?」
「ビールで酔うはずもなし。いつだったか牛の乳で作った酒には悪酔いしたな」
と、リオネンデが笑う。
「できれば俺は一時もおまえと離れていたくない。だが、そうもいかない。ともにいられるときは、俺の好きにさせろ」
「充分お好きになさっていると思われますが?」
「おまえがいない間、どれほど俺が辛かったか……」
リオネンデの言葉に『えっ?』とスイテアがリオネンデを見る。そして心の中で思う。
(わたしがいない間? 執務室にいてわたしと離れていた事を言う? それともわたしが眠ってしまった事を言う? それとも?)
そんなスイテアに気が付かずリオネンデが続ける。
「二度と俺をひとりにするな、スイテア」
そして抱き寄せ唇を寄せてくる。
「二度と?」
「ん?」
聞き咎めたスイテアの顔を見るリオネンデは、僅かだが焦っているとスイテアが感じる。それなのにリオネンデは、そのままスイテアを抱き寄せ唇を重ねた。そして押し倒し、しつこいくらいに唇を味わう。
「四年前、王宮にいた者はほとんどが殺された。残ったのは自分の館に戻っていた大臣たちと、地方に行かされていたジャッシフとサシーニャくらいだった。慣れ親しんだ者を失うのは寂しいものだ」
唇を放し、潤んだ目でスイテアを見詰めると、リオネンデはそう言った。そして立ち上がると杯に残ったビールを飲み干し、
「食べ終わったら寝台に来い。テーブルの上はそのままでいい。長椅子で寝るなよ」
と、寝台に向かった。
それにしても、とスイテアが思う。
リオネンデはときどき不思議な事を言う。不思議と言うよりも、この男は本当にリオネンデなのかと疑いたくなるようなことを、と言った方がいい。今も『おまえがいない間』と言い、『二度と俺をひとりにするな』と言った。
いない間については考え方ひとつで受け止め方も変わってきそうだが、二度とについてはリオネンデ本人が苦しい言い訳をしなかったか? 取り巻く人々が世を去った寂しさを言い表すのに『二度とひとりにするな』と言うだろうか? それにジャッシフやサシーニャがいたのだから、決してひとりではなかったはずだ。
(わたしの不在を言った?)
そう思えて仕方ない。
だが、四年前のあの騒ぎが起こるまで、スイテアとリオネンデには交流がない。
スイテアが思い起こす。
明るく冗談好きなリューデントに対し、リオネンデは口数が少なく、ともすれば冷たさを感じると言われていた。伸び伸びと誰とでもすぐ打ち解けるリューデントと違って、リオネンデは取っ付き辛いと言われていた。
穏やかな色合いが好きだったリューデント、それに引き換えリオネンデは派手な色が好みだと聞いている。
(そうだ、わたしの衣裳を地味だと言い、ローゼルのような赤を入れろと言った。なんと派手なとあの時、思った)
リューデントならそんな色を選ばないはずだ。『おまえは桃花色の衣装が良く似合う。おまえ自体が桃の花のようだ』リューデントの声がスイテアの脳裏に蘇る。
(なんであの男をリューデントさまなのではと、一瞬でも疑ったのだろう。あの男はリオネンデで間違いない。リューデントを殺したと、あの男は自分で言った。なぜこんなバカなことを考えたのか……)
寝台に横たわるリオネンデを盗み見してスイテアはそう思う。リオネンデはいつものように右腕を目の上に乗せている。このまま眠るつもりなのだろうか。
寝台は高く、スイテアの位置からリオネンデの様子はよく見えない。見えるのは足の裏ぐらいだ。つい気になって、腰を浮かせてスイテアがリオネンデを窺う。
「食べ終えたならこちらに来い」
すぐにリオネンデの声がした。
「いえ、まだ……」
リオネンデの溜息が聞こえた。
「そうか、存分に食べろ ―― 」
寝返りを打ったようだ。
デーツを齧りながら、スイテアがリオネンデの気配に意識を向ける。
(そう言えば、隠していた剣は今も寝台の下にあるのだろうか……)
この部屋の壁に剣はない。ならば必ず隠し持っているはずだ。それにわたしにくれる剣はどこに置けばいいのだろう?
与えられた部屋は引き払われて、この部屋にいつでもいるように言われた。剣を隠す必要がないにしても、置き場は必要なはず……
とうとう待ち草臥れたのか、リオネンデが起きだしてきてスイテアの隣に座る。そしてスイテアを見るとデーツを手に取って齧りながら後ろの長椅子に寄りかかった。
「ふぅん、背もたれがあるとずいぶん楽だな」
「椅子の座が背にあたり、痛くはありませんか?」
するとリオネンデがまじまじとスイテアを見て、
「おまえの柔らかな身体ならそうかもしれないな」
と真面目な顔で言う。
「柔らかな、背もたれになるようなものを用意させよう――困っている事、欲しいものなど、なんでも言うように。できる限りのことはする」
そう言って齧っていたデーツを口に放り込み、ビールの瓶に手を伸ばす。だが、すでに空だ。
「ご用意いたしますか?」
「いや、いらない。それより水差しに水を。それと杯を二つ。レムナムに持ってこさせろ。部屋の中からレナリムを呼べ。仕切り越しに命じろ。命じたらすぐここに戻ってこい。いいな?」
スイテアの頬を撫でながらリオネンデが言った。
11
あなたにおすすめの小説
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
ダンジョンでオーブを拾って『』を手に入れた。代償は体で払います
とみっしぇる
ファンタジー
スキルなし、魔力なし、1000人に1人の劣等人。
食っていくのがギリギリの冒険者ユリナは同じ境遇の友達3人と、先輩冒険者ジュリアから率のいい仕事に誘われる。それが罠と気づいたときには、絶対絶命のピンチに陥っていた。
もうあとがない。そのとき起死回生のスキルオーブを手に入れたはずなのにオーブは無反応。『』の中には何が入るのだ。
ギリギリの状況でユリアは瀕死の仲間のために叫ぶ。
ユリナはスキルを手に入れ、ささやかな幸せを手に入れられるのだろうか。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
【完結】番である私の旦那様
桜もふ
恋愛
異世界であるミーストの世界最強なのが黒竜族!
黒竜族の第一皇子、オパール・ブラック・オニキス(愛称:オール)の番をミースト神が異世界転移させた、それが『私』だ。
バールナ公爵の元へ養女として出向く事になるのだが、1人娘であった義妹が最後まで『自分』が黒竜族の番だと思い込み、魅了の力を使って男性を味方に付け、なにかと嫌味や嫌がらせをして来る。
オールは政務が忙しい身ではあるが、溺愛している私の送り迎えだけは必須事項みたい。
気が抜けるほど甘々なのに、義妹に邪魔されっぱなし。
でも神様からは特別なチートを貰い、世界最強の黒竜族の番に相応しい子になろうと頑張るのだが、なぜかディロ-ルの侯爵子息に学園主催の舞踏会で「お前との婚約を破棄する!」なんて訳の分からない事を言われるし、義妹は最後の最後まで頭お花畑状態で、オールを手に入れようと男の元を転々としながら、絡んで来ます!(鬱陶しいくらい来ます!)
大好きな乙女ゲームや異世界の漫画に出てくる「私がヒロインよ!」な頭の変な……じゃなかった、変わった義妹もいるし、何と言っても、この世界の料理はマズイ、不味すぎるのです!
神様から貰った、特別なスキルを使って異世界の皆と地球へ行き来したり、地球での家族と異世界へ行き来しながら、日本で得た知識や得意な家事(食事)などを、この世界でオールと一緒に自由にのんびりと生きて行こうと思います。
前半は転移する前の私生活から始まります。
処刑された王女、時間を巻き戻して復讐を誓う
yukataka
ファンタジー
断頭台で首を刎ねられた王女セリーヌは、女神の加護により処刑の一年前へと時間を巻き戻された。信じていた者たちに裏切られ、民衆に石を投げられた記憶を胸に、彼女は証拠を集め、法を武器に、陰謀の網を逆手に取る。復讐か、赦しか——その選択が、リオネール王国の未来を決める。
これは、王弟の陰謀で処刑された王女が、一年前へと時間を巻き戻され、証拠と同盟と知略で玉座と尊厳を奪還する復讐と再生の物語です。彼女は二度と誰も失わないために、正義を手続きとして示し、赦すか裁くかの決断を自らの手で下します。舞台は剣と魔法の王国リオネール。法と証拠、裁判と契約が逆転の核となり、感情と理性の葛藤を経て、王女は新たな国の夜明けへと歩を進めます。
屋台飯! いらない子認定されたので、旅に出たいと思います。
彩世幻夜
ファンタジー
母が死にました。
父が連れてきた継母と異母弟に家を追い出されました。
わー、凄いテンプレ展開ですね!
ふふふ、私はこの時を待っていた!
いざ行かん、正義の旅へ!
え? 魔王? 知りませんよ、私は勇者でも聖女でも賢者でもありませんから。
でも……美味しいは正義、ですよね?
2021/02/19 第一部完結
2021/02/21 第二部連載開始
2021/05/05 第二部完結
新作
【あやかしたちのとまり木の日常】
連載開始しました。
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
☆ほしい
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる