うちの孫知りませんか?! 召喚された孫を追いかけ異世界転移。ばぁばとじぃじと探偵さんのスローライフ。

かの

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第二章 孫を追いかけパノスの町に到着で御座います。

2-4 人猫ミックスさんに遭遇で御座います。

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「探偵さんよぅ。ほら、カッコいいじゃろ!」

 じぃじは剣を手に入れて、えらく御満悦で御座います。私も、一山買いましたランバーを、夕食後のデザートとして頂くのが、今から大変楽しみで御座います。それに私の手元には、348ディナ……そうです。金貨3枚と、銀貨4枚、銅貨8枚が残っております。またじぃじが何か欲しいと、言い出しましても、買って差し上げる事が出来るのです。

「康夫さん。後で、その剣に魔力を持たせましょうね」

「魔力とな。さて? それはどんなもんなんじゃろ?」

 あら、探偵さんは、やっぱり凄いお方で御座いますね。じぃじはすぐにピンとこなかったようですが、私はすぐに解りました。私、齢64ですが、娘時代は魔女っ子アニメに夢中になりましたもの。

「探偵さんは、本当に何でも、お出来になるんですね。……じぃじの剣を魔女っ子にするだなんて」

「魔女っ子じゃと? 探偵さんは、わしの剣を女子おなごにすると言うんじゃの。けしからん!」

「いえいえ、康夫さん。違いますよ。康夫さんでも簡単にゴブリンを倒せるように……そうですね、言うなら剣にちょっと細工を致します」

「おお、そうか。ゴブリンが簡単に倒せるんじゃな。それは良い事じゃ」

 そんなお話をしながら、パノスの町をぶらぶら歩いておりましたら。あらま! これまたびっくりおったまげです。大きな猫が2本足で立っていらっしゃるじゃありませんか。しかも、お洋服まで着ておいでです。

「おい、待つにゃ! ここを通るには、通行料を払うにゃ!」

 あら、お喋りになった。私、お話できる猫さんにお会いしたのは、初めての事で御座います。

「猫さん。初めまして。お話できる猫さんにお会い出来て、私、大変嬉しゅう御座います」

 ニッコリと微笑んでみたので御座いますが、猫さんは何だか怒っていらっしゃいます。

「猫じゃ、にゃいにゃー!」

「光江さん。こいつはひとねこミックスです」

 人猫ミックスで御座いますか。ああ、だから2本足で立っていらっしゃるんですね。

「あら、失礼致しました」

 その時で御座います。じぃじが、背中に背負しょった、先程の剣に手をかけているじゃありませんか。まあ、大変。もしや猫さんを……、違いましたわ。人猫さんを切ると言うのでしょうか。

「じぃじ、何をなさるのですか?」

「この化け物を切るんじゃ」

「いけません! 殺生はいけません!」

「ばぁば、何を言うのじゃ! さっき通行料を払えと、言ってきたじゃないか! 悪い奴に決まっておる」

「それは……。あ! この道が人猫さんの私道かもしれませんし。あ! 有料道路の係員さんかもしれません」

「……そうじゃったのか! もし係員さんを切っていたら、大変な事になってしまうとこじゃったのぅ」

 じぃじが剣を納めてくれました。本当に良かったです。

「人猫さん、驚かせて、ごめんなさい。この道は人猫さんの私道かしら? それとも人猫さんは係員さんかしら?」

「何を言ってるにゃー! 金を出すにゃー!」

「おい! まだ道を塞ぐつもりなら、人猫ミックスのレオンを連れてくるぜ! 俺はあいつと懇意にしているからな」

 探偵さんが、一歩前に出てくださいました。じぃじや私より、この世界をよく知っていらっしゃる方で御座います。レオンさんと言うのは、きっと妙案な手で御座いましょう。

「レオンって、まさかあのレオンさんの事を言ってるにゃ?」

「ああ、そのまさかのレオンだよ」

「ダメにゃー! ごめんにゃさい! ごめんにゃさい! 本当にごめんにゃさーい!」

 あらあら。そのレオンさんと言う方は、大変、力を持ってる方のようで御座いますね。人猫さんが大慌てでいらっしゃいます。探偵さんの妙案の勝利と言ったとこでしょうか。

「……分かったなら、道をあけなさい!」

「あけましゅー! だからレオンさんには、にゃいしょです。ここでパンに会った事は、にゃいしょです」

 あら。これは大変で御座いますます。レオンさんの事を存じておりませんから、うっかり内緒の話をしないよう、気をつけないといけません。……パンさんとお会いした事は、レオンさんには内緒です。はい、しっかり刻みました。

「では、パンさん。さようなら」

 パンさんに、あけていただいた道を、探偵さんとじぃじに続きます。ですが、本当に歳を取るのは嫌な事で御座いますます。じぃじが背中に背負った剣を見ていましたら、つい先程、何を刻んだか、すっかり忘れてしまいました。
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