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1章
第2話 俺の名前はタツキだ!
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数十分くらい経っただろうか。
草原が終わり、次第に建物が見えてくる。
この距離で王国が見えるのだから分かるのだからとんでもない大きさだ。
「すげえな、あんなに大きいのかよ。ちょっとワクワクしてきた!」
どんなところなんだろう。本当に王都なのか?
でも、魔物もいたし本当のように感じるな。
そう思っていると少女は立ち止まり俺の方を向く。
「着いたわよ」
目の前には大きな門があり、ここが王都の入口だということがすぐに分かった。
立派な門構えをしているし間違いないなと思う。
門の近くには門番らしき人がいる。警備は結構厳しいのかもしれない。
門の近くに行くと門番が怪訝そうな顔をして俺を見ている。
まあそうか、何も持ってないし冒険者とは思えないよな。
だが俺の隣にいる少女を見た瞬間態度を変え始める。
「ソ、ソフィア殿下!?」
少女の名を呼ぶと急に深々とお辞儀をする門番。
殿下という言葉が聞こえたがきっと聞き間違えだろう。もし聞き間違えじゃなかったら俺の横にいる少女は王族ということになるからな。
とりあえず俺はこれからどうすれば良いのか分からずに行動が止まってしまった。
すると少女はまた呆れたような顔をしてこちらを見ると、口を開く。
「私の横にいる人は冒険者よ。剣はなくしたらしいわ」
「そうそう! 俺は冒険者だ!」
まあこれで話は通じたと思ったが門番はまだ驚いた顔をしている。
え?何か悪いことした俺?そう思っていると門番が口を開く。
「わ、分かりました」
そう言って門を開けてくれる。マジありがと!
てかやっぱり殿下って言ってたよな!?
後で聞いてみるか。
そう思いながら俺は門番の方に頭を下げる。
王都の中に入ると、その光景がすぐに目に入ってきた。
賑わいのある町の中に広がる道は綺麗で舗装されているのがよく分かる。
まるで映像の世界のようだった。夢のような場所だ……。
俺はその様子を少しの間うっとりと眺めていると少女はすぐに歩き出してしまう。
「え、もう少しこの眺めを……」
「今からギルドに行くわよ。あなた身分証持ってないでしょ」
俺がそう言って止めようとするが、少女は立ち止まらない。
そして少女は歩きながら仮面を付け始める。
なんで顔を隠すのか……まあでも仕方ないか。
そうして少女の後を追うように道を歩き始めるとそこには豪華な建造物が堂々と建ち並んでいた。
中世ヨーロッパ風の城みたいな感じだが、中世時代を再現したわけでもなさそうだな。
町中を眺めながら歩いていると少女は足を止める。どうやら着いたらしい。
すると少女が指をさしながら口を開く。
「ここが冒険者ギルドよ、あなたは今からここに入って身分証を作ってきなさい」
ん?あのでかい建物がそうか?やたら周りと比べてデカくて目立ちたがり屋なのかなーとか思っていたら冒険者ギルドだったとは。
「あの俺......無一文でして……」
「全く......ほら」
「あ、ありがとうございます......」
そう言って少女から200Gを手渡された。
まじで頭が上がらねえわ。
お金はあとで返すとして、この恩は絶対に忘れないぞ。
頑張って来なさいと言った顔をして俺の肩に手を置いてきた。
そこから少女の手が離れると俺から離れて歩いていく。
「俺の名前はタツキだ! 絶対に恩は返すから!」
「私はソフィアよ」
去っていく少女に俺はそう言って頭を下げる。
そういえばさっきの王族について聞くのを忘れてしまったがまた会えたら聞けばいいか。
これでまずは第一段階だ!そしてギルドの方に視点を戻す。
ここまで来たからには俺の新たな冒険が始まる!
と気を引き閉めつつギルドに向かって歩いていく。
草原が終わり、次第に建物が見えてくる。
この距離で王国が見えるのだから分かるのだからとんでもない大きさだ。
「すげえな、あんなに大きいのかよ。ちょっとワクワクしてきた!」
どんなところなんだろう。本当に王都なのか?
でも、魔物もいたし本当のように感じるな。
そう思っていると少女は立ち止まり俺の方を向く。
「着いたわよ」
目の前には大きな門があり、ここが王都の入口だということがすぐに分かった。
立派な門構えをしているし間違いないなと思う。
門の近くには門番らしき人がいる。警備は結構厳しいのかもしれない。
門の近くに行くと門番が怪訝そうな顔をして俺を見ている。
まあそうか、何も持ってないし冒険者とは思えないよな。
だが俺の隣にいる少女を見た瞬間態度を変え始める。
「ソ、ソフィア殿下!?」
少女の名を呼ぶと急に深々とお辞儀をする門番。
殿下という言葉が聞こえたがきっと聞き間違えだろう。もし聞き間違えじゃなかったら俺の横にいる少女は王族ということになるからな。
とりあえず俺はこれからどうすれば良いのか分からずに行動が止まってしまった。
すると少女はまた呆れたような顔をしてこちらを見ると、口を開く。
「私の横にいる人は冒険者よ。剣はなくしたらしいわ」
「そうそう! 俺は冒険者だ!」
まあこれで話は通じたと思ったが門番はまだ驚いた顔をしている。
え?何か悪いことした俺?そう思っていると門番が口を開く。
「わ、分かりました」
そう言って門を開けてくれる。マジありがと!
てかやっぱり殿下って言ってたよな!?
後で聞いてみるか。
そう思いながら俺は門番の方に頭を下げる。
王都の中に入ると、その光景がすぐに目に入ってきた。
賑わいのある町の中に広がる道は綺麗で舗装されているのがよく分かる。
まるで映像の世界のようだった。夢のような場所だ……。
俺はその様子を少しの間うっとりと眺めていると少女はすぐに歩き出してしまう。
「え、もう少しこの眺めを……」
「今からギルドに行くわよ。あなた身分証持ってないでしょ」
俺がそう言って止めようとするが、少女は立ち止まらない。
そして少女は歩きながら仮面を付け始める。
なんで顔を隠すのか……まあでも仕方ないか。
そうして少女の後を追うように道を歩き始めるとそこには豪華な建造物が堂々と建ち並んでいた。
中世ヨーロッパ風の城みたいな感じだが、中世時代を再現したわけでもなさそうだな。
町中を眺めながら歩いていると少女は足を止める。どうやら着いたらしい。
すると少女が指をさしながら口を開く。
「ここが冒険者ギルドよ、あなたは今からここに入って身分証を作ってきなさい」
ん?あのでかい建物がそうか?やたら周りと比べてデカくて目立ちたがり屋なのかなーとか思っていたら冒険者ギルドだったとは。
「あの俺......無一文でして……」
「全く......ほら」
「あ、ありがとうございます......」
そう言って少女から200Gを手渡された。
まじで頭が上がらねえわ。
お金はあとで返すとして、この恩は絶対に忘れないぞ。
頑張って来なさいと言った顔をして俺の肩に手を置いてきた。
そこから少女の手が離れると俺から離れて歩いていく。
「俺の名前はタツキだ! 絶対に恩は返すから!」
「私はソフィアよ」
去っていく少女に俺はそう言って頭を下げる。
そういえばさっきの王族について聞くのを忘れてしまったがまた会えたら聞けばいいか。
これでまずは第一段階だ!そしてギルドの方に視点を戻す。
ここまで来たからには俺の新たな冒険が始まる!
と気を引き閉めつつギルドに向かって歩いていく。
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