異世界転移したら～彼女の"王位争い"を手助けすることになった件～最強スキル《精霊使い》を駆使して無双します～

1章

第15話 伯爵の領土の魔物討伐

　俺とキリアンはギルドに入ると空いている受付に移動して受付嬢の所に行く。
　
　「冒険者カードを見せてください」
　
　受付嬢にそう言われたので俺とキリアンはカードを見せる。
　
　カードを見せ終わるといくつか受付嬢が依頼書を見せてくれる。
　
　俺達はそれぞれ依頼書を見てどんな依頼なら自分らに合いそうかを見ていた。
　
　依頼内容は様々でどれにしたらいいのか決められない。
　
　俺は『んー』と言いながら見ていると一つの依頼書が目に留まる。
　
　そこには伯爵からの討伐の依頼だった。

　俺は受付嬢に聞いてみることにする。
　
　「あのー、この伯爵からの依頼ってどんな内容なんですか？」
　
　「そちらでしたら伯爵の領土の魔物討伐となっていますね。何人かの冒険者が討伐しにいっているのですが上手く討伐が出来ないとか」
　
　この依頼は最近王都の近くに現れた魔物を討伐して欲しいという内容だ。
　
　その魔物がかなり強く、Bランク冒険者でも苦戦するレベルらしい。
　
　しかし報酬はかなり高額で銀貨5枚とかなり良い値段だった。
　
　「この依頼を受ける事って出来ますか？」
　
　「タツキ様の冒険者ランクがDなのでかなり危険が伴いますが......」
　
　俺の冒険者ランクは前回F級だったがいつのまにかD級に上がっていた。
　
　どうやら依頼をこなすと冒険者ランクが自動的に上がるシステムらしい。
　
　「大丈夫なのです受付嬢さん！　私も一緒にタツキと依頼を受けるのです！」
　
　「キリアン様がいるのでしたら大丈夫でしょう。依頼の受注をしておきますね」
　
　今回の俺は剣を持っているし魔法使いのキリアンがいれば死なずに依頼を達成できるかもしれない。
　
　報酬も高ければ何とかなるだろうという考えが俺の中にあった。
　
　そうして俺達は討伐依頼を受諾してギルドを出る。