異世界転移したら~彼女の"王位争い"を手助けすることになった件~最強スキル《精霊使い》を駆使して無双します~

空月そらら

文字の大きさ
20 / 35
2章

第20話 やっぱりソフィアだったんだな

しおりを挟む
 魔物討伐から次の日、起きると体に痛みが走った。どうやらあれだけ大きな傷を負ったので全身筋肉痛らしい。

 こりゃあ今日は動けそうもないなと思いながら俺はベッドから起き上がる。
 
 そんで俺は一応服を着てから伯爵に会うために部屋から出ることにする。
 
 「食事も出してもらったし、お礼言わないとだよな」
 
 そう思いながら俺は扉を開けて廊下に出ると多くの使用人が焦った様子で動いていた。
 
 もしかしたら何かやばい事が起きたのかもしれないと思った俺は近くに居た使用人の女性に話を聞いてみることにする。
 
 「あの、どうかしたんですか?」
 
 「じ、実は、第三王女が今日この伯爵の屋敷に来ているようで皆焦っているんです」
 
 第三王女? それってもしかして……。
 
 俺はもしかしてと思いすぐに走り出す。俺は昨日伯爵と会った部屋に急いで向かい、扉を勢いよく開ける。

 するとそこには伯爵とあの時に出会った少女が話をしていた。
 
 「やっぱりソフィアだったんだな」
 
 俺が急に部屋に入ってきたことに伯爵は驚いている様子。

 近くにいた使用人も俺を見た瞬間、驚いた顔で見つめていた。
 
 そして少女は伯爵との会話をやめ俺の方を見て口を開く。
 
 「タツキじゃない! なんでここにいるのよ?」
 
 「俺は冒険者になったんだよ! まだD級冒険者だけどな!」
 
 俺はソフィアに昨日の出来事を説明する。
 
 するとソフィアは驚いた顔で俺を見ていた。
 
 どうやら俺がオークを倒したことに驚いているらしい。
 
 「オークを倒せたことには驚いたわ」
 
 「だろ! 少しは俺も強くなったんだぜ!」
 
 するとソフィアは驚いた顔から少し笑顔になる。
 
 その笑顔はまるで天使のように美しいものだった。
 
 俺とソフィアが話している中、部屋にいる伯爵と使用人は驚いた様子で俺を見ている。
 
 そういえばソフィアはこのローレスト王国の第三王女だったはずだからこんなに気軽に話しちゃマズいんじゃねえか!?

  そう思った俺は急いでソフィアに謝る。
 
 俺が謝っているとソフィアは微笑んでくれる。
 
 どうやらそこまで気にしてないらしい、それはそうとソフィアはこの伯爵の屋敷に来て何をしに来たのかが気になるな。
 
 するとソフィアの後ろに突然黒髪のメイドが姿を現す。
 
 急に現れたので驚いてしまう俺。だがメイドは特に驚いた様子はなくその場に立っていた。
 
 一体どうやって俺らの目の前に現れやがったんだ……?

 あまりにも早いスピードなので俺は理解が追いつかない。
 
 そんな事を思っていると黒髪のメイドが口を開く。
 
 「ソフィア様、あの無礼な冒険者は置いておいて伯爵との用事を済ませましょう」
 
 無礼な冒険者は置いとくって……。

 まあ確かに俺は伯爵に許可を貰っていないから勝手に部屋に入ったし、それは悪いよな。
 
 そうしてメイドの言葉を聞いてソフィアは頷き、真剣な顔をして口を開く。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる

仙道
ファンタジー
 気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。  この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。  俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。  オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。  腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。  俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。  こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。

「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~

あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。 彼は気づいたら異世界にいた。 その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。 科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

Sランクパーティを引退したおっさんは故郷でスローライフがしたい。~王都に残した仲間が事あるごとに呼び出してくる~

味のないお茶
ファンタジー
Sランクパーティのリーダーだったベルフォードは、冒険者歴二十年のベテランだった。 しかし、加齢による衰えを感じていた彼は後人に愛弟子のエリックを指名し一年間見守っていた。 彼のリーダー能力に安心したベルフォードは、冒険者家業の引退を決意する。 故郷に帰ってゆっくりと日々を過しながら、剣術道場を開いて結婚相手を探そう。 そう考えていたベルフォードだったが、周りは彼をほっておいてはくれなかった。 これはスローライフがしたい凄腕のおっさんと、彼を慕う人達が織り成す物語。

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

扱いの悪い勇者パーティを啖呵切って離脱した俺、辺境で美女たちと国を作ったらいつの間にか国もハーレムも大陸最強になっていた。

みにぶた🐽
ファンタジー
いいねありがとうございます!反応あるも励みになります。 勇者パーティから“手柄横取り”でパーティ離脱した俺に残ったのは、地球の本を召喚し、読み終えた物語を魔法として再現できるチートスキル《幻想書庫》だけ。  辺境の獣人少女を助けた俺は、物語魔法で水を引き、結界を張り、知恵と技術で開拓村を発展させていく。やがてエルフや元貴族も加わり、村は多種族共和国へ――そして、旧王国と勇者が再び迫る。  だが俺には『三国志』も『孫子』も『トロイの木馬』もある。折伏し、仲間に変える――物語で世界をひっくり返す成り上がり建国譚、開幕!

40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私 とうとうキレてしまいました なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが 飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした…… スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます

異世界転生おじさんは最強とハーレムを極める

自ら
ファンタジー
定年を半年後に控えた凡庸なサラリーマン、佐藤健一(50歳)は、不慮の交通事故で人生を終える。目覚めた先で出会ったのは、自分の魂をトラックの前に落としたというミスをした女神リナリア。 その「お詫び」として、健一は剣と魔法の異世界へと30代後半の肉体で転生することになる。チート能力の選択を迫られ、彼はあらゆる経験から無限に成長できる**【無限成長(アンリミテッド・グロース)】**を選び取る。 異世界で早速遭遇したゴブリンを一撃で倒し、チート能力を実感した健一は、くたびれた人生を捨て、最強のセカンドライフを謳歌することを決意する。 定年間際のおじさんが、女神の気まぐれチートで異世界最強への道を歩み始める、転生ファンタジーの開幕。

処理中です...