外れスキル《コピー》を授かったけど「無能」と言われて家を追放された~ だけど発動条件を満たせば"魔族のスキル"を発動することができるようだ~

空月そらら

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第19話 伯爵から依頼!?

 「うう、やっぱりラゼルには勝てないのか……悔しいよぉ~」
 
 私は苦笑いしながら告げる。
 
 「私と戦ってくれてありがとう、レズリタ」
 
 そう言うといつの間にか私の体は、涙を流すレズリタに抱き着かれていたのだった。
 
 すると耳元で嗚咽を鳴らしながら伝えてくれる。
 
 「ありがと、ラゼル!」
 
 こうして私とレズリタの模擬戦が終わった。
 
 訓練所を出ると私達はリズ達がいる宿屋に向かう。
 
 宿屋に着き部屋の扉を開けると起きたリズとエリックに目が合う。
 
 「あ、ラゼルとレズリタどこに行ってたの!」
 
 リズが質問してくきたのに対し私の後ろからレズリタが口開いた。
 
 「ちょっと~、散歩に行ってた~」
 
 そんな返答をしているので私は意味を察した。
 
 きっとこの2人の事だ、ずっと寝ていたのだろうし伝えないでいいだろう。
 
 そんな事を考えていると、リズの顔がムムムッとなっていた。
 
 するとエリックが声をかけてきた。
 
 「まあいいじゃねえか! 散歩は体に良いって言うしよ!」
 
 それを聞いた私とレズリタは頷く。
 
 すると、リズが急に慌てた表情を浮かべ口を開いた。
 
 「あ、そういえば昨日の戦果をギルドに報告しないと!」
 
 するとすぐリズとエリックは準備を始め朝食を食べ始めるのだった。
 
 私とレズリタはやれやれと、2人を見て思ったのであった。
 
 そして2人は朝食を済ませた後、私達は宿屋を出てギルドに向かった。
 
 数時間後、私達はギルドに到着していた。
 
 中に入ると多くの冒険者の姿が見受けられたが、戦いの疲れを感じているのか皆深い眠りについている。
 
 そんな中、私達がギルドに入っても他の冒険者達は起きる素ぶりを見せず、ただただ寝息を立てていた。
 
 「皆疲れてるんだね」
 
 リズはそう言いながら辺りを見渡す。
 
 エリックも周囲の冒険者を見ながら口を開いた。
 
 「だなー、あのとき騎士団団長が来てなかったらどうなってたか」
 
 そんな会話をしていると受付までたどりつく事ができた。
 
 私は前に目をやり口を開く。
 
 「昨日仕留めたモンスターの報告ですが......」
 
 「オークとダークパンサーを仕留めたんですよね!」
 
 私は受付嬢の言葉を聞き目を丸くさせる。
 
 「なんで知っているんですか!」
 
 リズが驚きの声を上げると受付嬢は笑顔で答えてくれた。
 
 「実は昨日ギルドに騎士団長リスト様が来まして、昨日の報告をしてくださいました」
 
 「だから知っているんですね……」
 
 「はい」
 
 そんな会話を続けていく内に受付嬢は書類を作り終え、私達に渡しながら口を開く。
 
 「これが今回の戦果でございます、ご確認ください」
 
 私はそっと紙を開き内容を確認するとそこに乗っていた文字に目ん玉が飛び出そうになるのであった。
 
 パーティーランクAに昇格、そして報酬金。
 
 その文字を見たリズは口を開く。
 
 「すごいよ2人とも~! 私達凄いことになってるよ!」
 
 信じられないといった表情で紙を指さしているリズを見て私はすぐに口を開く。
 
 「すご」
 
 エリックとレズリタも同じく驚いていた。
 
 「まじかよ!」
 
 4人で驚いていると受付嬢がまた新しい紙を手渡してきた。
 
 「更に凄い依頼が来ていまして、貴族からの依頼の様です」
 
 「まじかよ!」
 エリックが叫ぶ。するとリズは紙を読み始める。
 
 するとリズが驚嘆の声をあげ、書類をこちらに向けてきた。
 
 「伯爵からの依頼だよ!」
 
 伯爵という言葉を聞き私は驚き声を上げる。
 
 「お、まじか!」
 
 「うそー!?」
 
 私達は一斉に声を上げて驚愕する。
 
 その声の大きさに周りで寝ていた冒険者達がゴソゴソと体を動かし始めたのを見て少し笑ってしまう私だった。
 
 しかし、私はふと疑問を口に出す。
 
 「なぜ貴族から依頼が来たのですか?」
 
 「それが、騎士団長リスタ様が薦めた様で……」
 
 あの剣士かと私が納得していると受付嬢が言葉を発した。
 
 「依頼を受けていただけますか?」
 
 それを聞いたリズはもちろんと言わんばかりに口を開く。
 
 「はい、もちろん!  だよね皆?」
 
 そう返答すると、私たちはもちろん頷くのだった。
 
 こうして私達は伯爵からの依頼を無事受注し、ギルドを出て屋敷へ向かう事になったのである。

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