46 / 93
第46話 エルミア王国騎士団長 【リスタ】
私はそれを聞いて頭が混乱する。
「ほぇ?」
リズたちも驚きのあまり声が変な声を出す。
受付嬢は苦笑いを浮かべる。
「やっぱりこんな反応になりますよね……当然といえば当然です」
申し訳ない顔をする受付嬢だが、急にそんな内容を伝えられて理解できるかと言われると、不可能な話なので仕方がなかった。
なぜ国王は私たちに?へスター伯爵が何か言ったのだろうか?
聞き間違いではないのだろうか?
そんな考えをしながら私は口を開けた。
「それって......へスター伯爵が国王様に情報を?」
すると受付嬢は大きく頷く。まさかのまさかだ、どうやらへスター伯爵が国王に私たちのことを伝えてくれていたみたいだ。
それでもなんで?っていう疑問は残る。もしや龍神教のことについてだろうか? そんな考えをしていると受付嬢が口を開く。
「宮廷に行ってみてはいかがですか?」
リズ達はだんまりを決め込んでいる。
そりゃそうだ、もし変なことでも言えば首が飛びかねないのだから。
考えれば考えるほど嫌な想像が頭に浮かび私は現実逃避したくなってくる。
そんな私たちを受付嬢は見ていると優しく口を開いた。
「あなた方はもう冒険者ランクSなんですよ? 自信を持たなくては行けませんよ」
そう言われると返す言葉もない。
冒険者ランクSはギルドの代表に近い存在である。
そんな人が動揺していては他の冒険者に示しがつかないだろう。
それを理解した瞬間リズの顔は穏やかなものになる。
「分かりました! 国王様のところに行きます!」
「ありがとうございます! もう少しで貴族様の移動に使われる馬車がもうすぐ着ますので少しお待ちください!」
リーダーが行くというんだ、私たちも行くしかないだろう。
「ぎょえ~」
「お、俺らが国王様に会うのか!?」
エリックとレズリタは緊張で変な声を発し、固まっている。
すると時間が経つにつれて人が集まり馬車を覗くように見に来た。
そんな時間が続き、私も内心はかなり動揺しているが出発の時間となった。
「こ、怖えよ――――!」
馬車の中でエリックは情けない顔で叫びを上げる。
そんなエリックを見たレズリタは肩を落とし呆れたようにため息をしている。
「はあ……めっちゃ緊張する……」
「元気出してラゼル! それに国王様に会わないと失礼になっちゃうよ!」
ぐうの音も出ないな。それにリズに説教されてしまった。
馬車の外では御者が馬を操作している音が聞こえてくる。
そして数分後、到着した場所を見て私は感嘆の息を漏らすのだった。
目の前に広がっていたのは美しい建物が並んでいる。
国王様なだけあり凄い良い場所に住んでいるものだ。
そう思っていると大きな門の前にたどり着く。
そこには数人の兵士が立っていて厳重な警戒態勢となっている。
どうやらすぐには通らせてもらえそうにないな、と思っていると馬車から使用人が出てくる。
馬車から出た使用人は門の兵と話し始める。
「冒険者をお連れしました、へスター伯爵からのご紹介です。」
使用人がそう伝えると兵士が門を少し開け中に入っていくよう指示を出した。
大きな門が音を立てて開いていき私たちは宮廷の敷地内に入っていく。
「凄いな……」
そんな感想しかでないくらいに宮廷の敷地は広かった。
リズとレズリタも宮殿に見惚れている。
一方エリックはというと……周りなど見ておらず開いた口が塞がらないようでフリーズしている状態だった。
そんな私も含めて全員が驚いていたのである。
豪華な建物や訓練所などがあり見ていて飽きないものだ。
装飾や美術品はどれも一流でその壮大さに私は見入ってしまった。
「ここからは私が案内しよう」
なんかこの声をどこかで聞いた覚えが……。
そう思い顔を見るとそこには黄色い髪色をした騎士が立っていた。
「エルミア王国騎士団長、リスタだ」
「ほぇ?」
リズたちも驚きのあまり声が変な声を出す。
受付嬢は苦笑いを浮かべる。
「やっぱりこんな反応になりますよね……当然といえば当然です」
申し訳ない顔をする受付嬢だが、急にそんな内容を伝えられて理解できるかと言われると、不可能な話なので仕方がなかった。
なぜ国王は私たちに?へスター伯爵が何か言ったのだろうか?
聞き間違いではないのだろうか?
そんな考えをしながら私は口を開けた。
「それって......へスター伯爵が国王様に情報を?」
すると受付嬢は大きく頷く。まさかのまさかだ、どうやらへスター伯爵が国王に私たちのことを伝えてくれていたみたいだ。
それでもなんで?っていう疑問は残る。もしや龍神教のことについてだろうか? そんな考えをしていると受付嬢が口を開く。
「宮廷に行ってみてはいかがですか?」
リズ達はだんまりを決め込んでいる。
そりゃそうだ、もし変なことでも言えば首が飛びかねないのだから。
考えれば考えるほど嫌な想像が頭に浮かび私は現実逃避したくなってくる。
そんな私たちを受付嬢は見ていると優しく口を開いた。
「あなた方はもう冒険者ランクSなんですよ? 自信を持たなくては行けませんよ」
そう言われると返す言葉もない。
冒険者ランクSはギルドの代表に近い存在である。
そんな人が動揺していては他の冒険者に示しがつかないだろう。
それを理解した瞬間リズの顔は穏やかなものになる。
「分かりました! 国王様のところに行きます!」
「ありがとうございます! もう少しで貴族様の移動に使われる馬車がもうすぐ着ますので少しお待ちください!」
リーダーが行くというんだ、私たちも行くしかないだろう。
「ぎょえ~」
「お、俺らが国王様に会うのか!?」
エリックとレズリタは緊張で変な声を発し、固まっている。
すると時間が経つにつれて人が集まり馬車を覗くように見に来た。
そんな時間が続き、私も内心はかなり動揺しているが出発の時間となった。
「こ、怖えよ――――!」
馬車の中でエリックは情けない顔で叫びを上げる。
そんなエリックを見たレズリタは肩を落とし呆れたようにため息をしている。
「はあ……めっちゃ緊張する……」
「元気出してラゼル! それに国王様に会わないと失礼になっちゃうよ!」
ぐうの音も出ないな。それにリズに説教されてしまった。
馬車の外では御者が馬を操作している音が聞こえてくる。
そして数分後、到着した場所を見て私は感嘆の息を漏らすのだった。
目の前に広がっていたのは美しい建物が並んでいる。
国王様なだけあり凄い良い場所に住んでいるものだ。
そう思っていると大きな門の前にたどり着く。
そこには数人の兵士が立っていて厳重な警戒態勢となっている。
どうやらすぐには通らせてもらえそうにないな、と思っていると馬車から使用人が出てくる。
馬車から出た使用人は門の兵と話し始める。
「冒険者をお連れしました、へスター伯爵からのご紹介です。」
使用人がそう伝えると兵士が門を少し開け中に入っていくよう指示を出した。
大きな門が音を立てて開いていき私たちは宮廷の敷地内に入っていく。
「凄いな……」
そんな感想しかでないくらいに宮廷の敷地は広かった。
リズとレズリタも宮殿に見惚れている。
一方エリックはというと……周りなど見ておらず開いた口が塞がらないようでフリーズしている状態だった。
そんな私も含めて全員が驚いていたのである。
豪華な建物や訓練所などがあり見ていて飽きないものだ。
装飾や美術品はどれも一流でその壮大さに私は見入ってしまった。
「ここからは私が案内しよう」
なんかこの声をどこかで聞いた覚えが……。
そう思い顔を見るとそこには黄色い髪色をした騎士が立っていた。
「エルミア王国騎士団長、リスタだ」
あなたにおすすめの小説
隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜
桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
ファンタジー
能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。
スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。
真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。
チートスキル【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得&スローライフ!?
桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
ファンタジー
「アウルム・キルクルスお前は勇者ではない、追放だ!!」
その後、第二勇者・セクンドスが召喚され、彼が魔王を倒した。俺はその日に聖女フルクと出会い、レベル0ながらも【レベル投げ】を習得した。レベル0だから投げても魔力(MP)が減らないし、無限なのだ。
影響するステータスは『運』。
聖女フルクさえいれば運が向上され、俺は幸運に恵まれ、スキルの威力も倍増した。
第二勇者が魔王を倒すとエンディングと共に『EXダンジョン』が出現する。その隙を狙い、フルクと共にダンジョンの所有権をゲット、独占する。ダンジョンのレアアイテムを入手しまくり売却、やがて莫大な富を手に入れ、最強にもなる。
すると、第二勇者がEXダンジョンを返せとやって来る。しかし、先に侵入した者が所有権を持つため譲渡は不可能。第二勇者を拒絶する。
より強くなった俺は元ギルドメンバーや世界の国中から戻ってこいとせがまれるが、もう遅い!!
真の仲間と共にダンジョン攻略スローライフを送る。
【簡単な流れ】
勇者がボコボコにされます→元勇者として活動→聖女と出会います→レベル投げを習得→EXダンジョンゲット→レア装備ゲットしまくり→元パーティざまぁ
【原題】
『お前は勇者ではないとギルドを追放され、第二勇者が魔王を倒しエンディングの最中レベル0の俺は出現したEXダンジョンを独占~【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得~戻って来いと言われても、もう遅いんだが』
金貨増殖バグが止まらないので、そのまま快適なスローライフを送ります
桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
ファンタジー
無能の落ちこぼれと認定された『ギルド職員』兼『ぷちドラゴン』使いの『ぷちテイマー』のヘンリーは、職員をクビとなり、国さえも追放されてしまう。
突然、空から女の子が降ってくると、キャッチしきれず女の子を地面へ激突させてしまう。それが聖女との出会いだった。
銀髪の自称聖女から『ギフト』を貰い、ヘンリーは、両手に持てない程の金貨を大量に手に入れた。これで一生遊んで暮らせると思いきや、金貨はどんどん増えていく。増殖が止まらない金貨。どんどん増えていってしまった。
聖女によれば“金貨増殖バグ”だという。幸い、元ギルド職員の権限でアイテムボックス量は無駄に多く持っていたので、そこへ保管しまくった。
大金持ちになったヘンリーは、とりあえず念願だった屋敷を買い……スローライフを始めていく!?
異世界転移「スキル無!」~授かったユニークスキルは「なし」ではなく触れたモノを「無」に帰す最強スキルだったようです~
夢・風魔
ファンタジー
林間学校の最中に召喚(誘拐?)された鈴村翔は「スキルが無い役立たずはいらない」と金髪縦ロール女に言われ、その場に取り残された。
しかしそのスキル鑑定は間違っていた。スキルが無いのではなく、転移特典で授かったのは『無』というスキルだったのだ。
とにかく生き残るために行動を起こした翔は、モンスターに襲われていた双子のエルフ姉妹を助ける。
エルフの里へと案内された翔は、林間学校で用意したキャンプ用品一式を使って彼らの食生活を改革することに。
スキル『無』で時々無双。双子の美少女エルフや木に宿る幼女精霊に囲まれ、翔の異世界生活冒険譚は始まった。
*小説家になろう・カクヨムでも投稿しております(完結済み
~唯一王の成り上がり~ 外れスキル「精霊王」の俺、パーティーを首になった瞬間スキルが開花、Sランク冒険者へと成り上がり、英雄となる
静内燕
ファンタジー
【カクヨムコン最終選考進出】
【複数サイトでランキング入り】
追放された主人公フライがその能力を覚醒させ、成り上がりっていく物語
主人公フライ。
仲間たちがスキルを開花させ、パーティーがSランクまで昇華していく中、彼が与えられたスキルは「精霊王」という伝説上の生き物にしか対象にできない使用用途が限られた外れスキルだった。
フライはダンジョンの案内役や、料理、周囲の加護、荷物持ちなど、あらゆる雑用を喜んでこなしていた。
外れスキルの自分でも、仲間達の役に立てるからと。
しかしその奮闘ぶりは、恵まれたスキルを持つ仲間たちからは認められず、毎日のように不当な扱いを受ける日々。
そしてとうとうダンジョンの中でパーティーからの追放を宣告されてしまう。
「お前みたいなゴミの変わりはいくらでもいる」
最後のクエストのダンジョンの主は、今までと比較にならないほど強く、歯が立たない敵だった。
仲間たちは我先に逃亡、残ったのはフライ一人だけ。
そこでダンジョンの主は告げる、あなたのスキルを待っていた。と──。
そして不遇だったスキルがようやく開花し、最強の冒険者へとのし上がっていく。
一方、裏方で支えていたフライがいなくなったパーティーたちが没落していく物語。
イラスト 卯月凪沙様より
復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜
サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」
孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。
淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。
だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。
1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。
スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。
それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。
それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。
増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。
一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。
冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。
これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。
世界最強の賢者、勇者パーティーを追放される~いまさら帰ってこいと言われてももう遅い俺は拾ってくれた最強のお姫様と幸せに過ごす~
aoi
ファンタジー
「なぁ、マギそろそろこのパーティーを抜けてくれないか?」
勇者パーティーに勤めて数年、いきなりパーティーを戦闘ができずに女に守られてばかりだからと追放された賢者マギ。王都で新しい仕事を探すにも勇者パーティーが邪魔をして見つからない。そんな時、とある国のお姫様がマギに声をかけてきて......?
お姫様の為に全力を尽くす賢者マギが無双する!?
魔力ゼロで出来損ないと追放された俺、前世の物理学知識を魔法代わりに使ったら、天才ドワーフや魔王に懐かれて最強になっていた
黒崎隼人
ファンタジー
「お前は我が家の恥だ」――。
名門貴族の三男アレンは、魔力を持たずに生まれたというだけで家族に虐げられ、18歳の誕生日にすべてを奪われ追放された。
絶望の中、彼が死の淵で思い出したのは、物理学者として生きた前世の記憶。そして覚醒したのは、魔法とは全く異なる、世界の理そのものを操る力――【概念置換(コンセプト・シフト)】。
運動エネルギーの法則【E = 1/2mv²】で、小石は音速の弾丸と化す。
熱力学第二法則で、敵軍は絶対零度の世界に沈む。
そして、相対性理論【E = mc²】は、神をも打ち砕く一撃となる。
これは、魔力ゼロの少年が、科学という名の「本当の魔法」で理不尽な運命を覆し、心優しき仲間たちと共に、偽りの正義に支配された世界の真実を解き明かす物語。
「君の信じる常識は、本当に正しいのか?」
知的好奇心が、あなたの胸を熱くする。新時代のサイエンス・ファンタジーが、今、幕を開ける。