外れスキル《コピー》を授かったけど「無能」と言われて家を追放された~ だけど発動条件を満たせば"魔族のスキル"を発動することができるようだ~

空月そらら

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第83話 A級ワイバーン討伐

 「おい! あそこに魔物がいるぞ!」
 「本当だ~、A級っぽいね」
 
 今私たちがいるのは東の荒野地帯であり、広大な土地が広がっている。少し歩いていると空に魔物がいることをエリックが気づいたようだ。空を泳ぐように動くその姿から恐らく飛行系の上級モンスターだろう。

 この東方向に上級モンスターが出現するのは珍しいが、荒野地帯には上級モンスターのワイバーンが出没すると聞いたことがある。
 
 「よし! あのワイバーンは必ず仕留めるよ! A級を倒せればポイントも大幅に増えるだろうし!」
 
 リズがそうこう言っているとワイバーンがこちらに気づいたようで空を泳いで近づいてくる……。
 
 「よっしゃ! こっちに気付いたな!」
 
 そう言ってエリックは剣を引き抜きワイバーンに狙いを定める……。
 ワイバーンは大きな翼を羽ばたかせ、私たちに火球を放ってくる。火球の火力はかなり高く当たってしまえばひとたまりもないだろう……。

 だがこちらにはレズリタがすでにスキルを発動していたようで、火球に対して手をかざす。
 
 《黒い渦ッッッ!》
 
 すると目の前の空間が渦を巻くようにぐにゃっと捻れるとワイバーンの放った火球はその捻れた空間に吸い寄せられる。その空間はまるで小さなブラックホールのごとく私の目に映ると、ワイバーンの放った火球をいとも容易く吸い寄せてしまった。
 
 「れ、レズリタいつのまにこんな魔法を?」
 「すごいでしょ~ラゼル。皆には秘密にしてたんだ~」
 
 レズリタはそう言って軽くウィンクする。レズリタの魔法に関心しているとワイバーンが新たに火球を放ってくる。
 
 「この火球切れるのかな?」
 リズは剣を鞍から引き抜くと魔力を集中させ火球に対して剣を振る。すると綺麗に2つに分かれた火球が遥か彼方に飛んでいき霧散する……。だがワイバーンも馬鹿では無い、尻尾を丸めるとその巨体を縦横無尽に俊敏な動きで回しながら火球を連続で撃ってくる。

 1つ1つの威力はそこそこありダメージを負う可能性もある……。そこで私もスキルを発動する。
 
 《ブリザード》
 
 放たれた冷気がワイバーンの羽をを一瞬にして氷漬けする。そして動きが緩慢になり飛竜は地面へと墜落した。
 
 上から落ちたワイバーンにエリックがスキルを発動する。
 
 「ギガントインパクトッッッ!」
 
 上からエリックの重い一撃が入る、ワイバーンは空の上からでは味わえない重力に勝てずそのまま地面へとめり込む……。今の一撃でかなり弱った様子だが地面に縫い付けられているため直ぐに起き上がることが出来ないみたいだ。
 
 「今だリズ!」
 「任せて!」
 
 リズは地面を蹴ってワイバーンに近づくと剣を一振りして、簡単にワイバーンの首を落とす……。
 
 A級モンスターを相手にしながらこうも楽勝に終わるとは……かなり調子が良いしイケそうな気がする。
 
 「よし、討伐完了! レズリタ魔法鏡でランキングを確かめて!」
 
 リズがレズリタに命令すると直ぐに魔法鏡を取り出し順位を調べる……。
 するとレズリタは笑顔になりはじめる。なんだか嬉しそうだ。
 
 リズとエリックもその結果を心待ちにしていたんだろう、結果を聞いてくるレズリタを少し待っている。そして意を決したように口を開くと 笑顔でレズリタは言葉を発した。
 
 「1位だよ! 私達が1位!!」
 「やったな!!」
 
 レズリタの言葉にエリックが拳を掲げて応える。
 まさか1位を取れるなんて夢みたいだ……。ただ油断は出来ないだろう。
 魔物との戦いを終えた私達は荒野を更に進みながら次々とモンスター討伐を行っていた。
 
 結論から言うと荒野地帯は案外私たちが欲している上級モンスターが多数生息していたようで私達も4人で協力して難なく倒すことに成功する。1位という好成績が相まったのかポイントが増えっぱなしである。
 
 「結構ポイント溜まってきたね!」
 「ああ! 場所を少し変えて良かったぜ」
 
 リズとエリックはもう元気いっぱいと言った様子だ。なんとか順位を維持出来ており気が楽なのだろう。

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