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序章
第12話 メイドたちを驚かせる? 水魔法スローライフの成果
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ここ数日、僕はこっそりと「水魔法」の訓練を続けている。
もちろん赤ちゃんだから大々的にはできないけれど、噴水やお風呂やらを使ってちょっとずつ練習したおかげで、ほんの少しだけコントロールが上達してきている。
今日はその成果を、ちょっとしたサプライズでメイドの皆んなに見せてみようと思う。
「が、がんばりゅ……」
お昼すぎ、メイドたちが屋敷の庭で洗濯物を干そうとしているのを見計らって、僕はフェルを連れてそろそろと近づいていく。
すると、ちょうどたらいに溜めた水があって、その中に洗濯物が浸かっている状態。
この光景を見て、僕は「よし、あれを浮かせるぞ」と意気込む。
もちろん全部じゃなくて、ほんの少量の水だけだ。流石にやり過ぎると迷惑になるからね。
「わん……?」
フェルは「何をするつもり?」と言わんばかりに首をかしげているが、僕はニコリと笑って指を水面に向ける。
頭の中でイメージ――水よ、ちょっとだけ浮かんでくれ……。
「……っ、ば、ばぶ……!」
小さく魔力を込めると、たらいの端の水がぷくりと膨らみ、空中に少しだけ水玉が生まれた。
まだ安定しないが、僕は集中力を保とうと必死で頭をフル回転させる。
そのとき、メイドの一人が振り返って「え……?」という声を上げた。
「きゃあ! ちょ、ちょっと、あれ何? 水が浮いてる?」
思わず声を張り上げる彼女に、他のメイドさんたちも目を向ける。
すると、そこにいるのは赤ちゃんの僕と、浮かび上がった水玉――信じられない光景だろう。
僕は「ばぶー!」と気合を入れるように叫んでみたが、その衝撃で集中が切れてしまい、水玉はぷるんと弾けて下に落ちる。
メイドさんの足元をしぶきが濡らし、彼女たちは半ば慌てながらも大興奮している。
「な、何今の? リウス坊ちゃまがやったの? まだ赤ちゃんなのに魔法を……?」
「嘘でしょう、すごい……すごいわ!」
きゃーきゃーと盛り上がるメイドさんたちを見て、僕は内心ほくそ笑む。
よし、成功だ。
もちろんまだ大した魔力じゃないけど、ちょっとしたサプライズにはなったみたい。
フェルは「わん」と小さく吠えて尻尾を振る。
どうやら僕の成功を祝ってくれているらしい。
僕は彼の背中をポンポンと叩き、まるで「ありがとう」と言わんばかりの仕草をする。
「リウス坊ちゃま、すごいですわ! こんなに小さいのに魔法を扱えるなんて……将来が楽しみですね」
「エレノア様も天才だけど、リウス坊ちゃまも負けていませんよ、これは……」
メイドさんたちが僕をべた褒めしてくれる。
赤ちゃん姿でここまで称賛されると、少しくすぐったい気分だ。
でも、この程度で天才扱いされるのは嬉しい反面、目立ちすぎも怖いからほどほどにしなきゃ……なんて思いつつ、スローライフと破滅回避の両立を頭に浮かべる。
「ば、ばぶ……」
疲れた僕は、そのままフェルを抱きしめて「お昼寝したいよ~」とメイドにアピールをする。
するとメイドさんが慌てて「はいはい、もういい時間ですものね」と抱っこしてくれる。
フェルも「わん」と鳴いてついてきて、僕の部屋の窓辺で一緒にまどろむ。
こうして、赤ちゃん魔法の一大サプライズは大成功を収め、僕は改めて「破滅回避への最初の一歩」に小さな手応えを得たのだった。
★
辺境伯家での日々は、基本的にのどかで平和だ。
父は領地の仕事や国境警備で忙しそうだけど、家にいるときは豪快に笑って僕を可愛がってくれる。
母はいつでも優しい笑顔で、僕の健康面を気遣ってくれるし、エレノアお姉ちゃんは言わずもがな、弟命みたいな勢いで溺愛してくれる。
そんな家族に囲まれていると、現世の記憶なんて忘れてしまいそうなくらい、この世界のスローライフが心地いい。
「ばぶ……ばぶー……」
今日も僕は庭の一角でフェルのもふもふに埋もれてゴロゴロしている。
先ほどまで軽く魔法の訓練をしていたのだが、赤ちゃんの体力ではすぐにバテる。
フェルの背中を枕にしながら、昼下がりの風に吹かれて目を閉じていると、いつの間にか……うとうと。
「リウス、こんなところで寝転がってるの?」
エレノアお姉ちゃんの声がし、うっすらと瞼を開けると、日傘を片手に持ち僕とフェルを見下ろしていた。
柔らかな日差しが傘から漏れて、エレノアお姉ちゃんの紫色の髪がゆらゆらと揺れている。
「ふふ、ほんとに気持ちよさそうね。リウス、そろそろおやつにしましょうよ。クッキーを焼いたから、一緒に食べない?」
クッキー……それは、僕が今いちばん嬉しい単語かもしれない。
思わず目を輝かせて「ばぶー!」と叫んでしまうと、エレノアは「ふふっ」と笑って手を差し伸べてくる。
こうして僕はエレノアお姉ちゃんに抱っこされて屋敷の中へ。
フェルも後ろからついて来る。
そしてリビングに通ると、テーブルにはお皿に盛られた焼きたてクッキーが。
先日作ったときよりも形が綺麗で、ハートや星型だけでなく、うさぎや猫、果てはフェルをモチーフにした狼型まで用意されている。
「エレノア様、今回も上手くできましたね。リウス坊ちゃまもフェルも、きっと喜びますよ」
メイドのリリアが嬉しそうに言っている。
僕はもうクッキーに目が釘付けで、エレノアが「まだ熱いわよ」と言うのも聞かずに手を伸ばしかけてしまう。
すると彼女が、やんわりと手を押さえつけて「お行儀悪い」と笑う。
「ば、ばぶ……」
はい、ごめんなさい。
赤ちゃんだからしかたない……というのは甘えだけど、本当に甘い香りに耐えられないんだ。
少し冷めるのを待ってから、エレノアが「はい、リウス」とクッキーをくれる。
小さめの星型クッキーを口に含むと、口の中でさくりと崩れて、優しい甘さが広がる。
「ば、ばぶー!」
おいしい……最高だ……! エレノアに向かって満面の笑みを浮かべると、彼女も嬉しそうに頷く。
フェルも足元にちょこんと座って待機していて、「わん……」とおねだりしているのが可愛い。
「はいはい、フェルにも少しだけね。食べすぎると太っちゃうわよ?」
エレノアはフェルの口元に狼型クッキーを持っていき、フェルはそれをぱくりと食べる。
もぐもぐして尻尾を振る姿は、まさに至福の時間を享受している証拠だろう。
こうして家族と一緒におやつを楽しみ、僕は再びまどろみを感じ始める。
満腹感と安心感で、赤ちゃんならではの“お昼寝スイッチ”が入りそうだ。
「リウス、眠い? それなら私の部屋で少し休む?」
エレノアがそう提案してくれる。
僕は迷いなく「ばぶー」と頷き、彼女に抱かれたまま部屋へと向かう。
フェルも当然のようについてきて、エレノアのベッドの横で丸くなるのがいつもの流れだ。
ベッドの上にちょこんと座らされた僕は、柔らかな枕に頭を預け、エレノアが子守唄を口ずさむのを聞きながら目を閉じる。
フェルはその横でお座りをして、僕が寝付きやすいように静かにしてくれていた。
この至福の環境で、寝ないわけがない。
だけど、僕はあっという間に意識がとろけ、幸福なスローライフの夢へと落ちていく……。
(――ああ、なんて幸せなんだろう。もふもふに囲まれて、お姉ちゃんに溺愛されて……現世では絶対に味わえなかったや……)
そう思いながら、僕はぐっすりと眠る。
赤ちゃんならではの無垢な表情を浮かべ、家族に見守られながら、一日一日を大切に成長していくのだ。
まだまだ先は長いし、破滅フラグ回避という目標もあるけれど、この平和なスローライフを守るために、僕は少しずつ魔法の腕を磨き、周囲と仲良くやっていくつもり。
エレノアやフェルと共に歩む日々は、僕にとって何ものにも代えがたい宝物なのだから。
――そうして、もふもふとクッキーの甘い夢の中へ。
次はどんなほのぼのな日常が待っているのか、僕は赤ちゃんの身でありながら楽しみで仕方ない。
もちろん赤ちゃんだから大々的にはできないけれど、噴水やお風呂やらを使ってちょっとずつ練習したおかげで、ほんの少しだけコントロールが上達してきている。
今日はその成果を、ちょっとしたサプライズでメイドの皆んなに見せてみようと思う。
「が、がんばりゅ……」
お昼すぎ、メイドたちが屋敷の庭で洗濯物を干そうとしているのを見計らって、僕はフェルを連れてそろそろと近づいていく。
すると、ちょうどたらいに溜めた水があって、その中に洗濯物が浸かっている状態。
この光景を見て、僕は「よし、あれを浮かせるぞ」と意気込む。
もちろん全部じゃなくて、ほんの少量の水だけだ。流石にやり過ぎると迷惑になるからね。
「わん……?」
フェルは「何をするつもり?」と言わんばかりに首をかしげているが、僕はニコリと笑って指を水面に向ける。
頭の中でイメージ――水よ、ちょっとだけ浮かんでくれ……。
「……っ、ば、ばぶ……!」
小さく魔力を込めると、たらいの端の水がぷくりと膨らみ、空中に少しだけ水玉が生まれた。
まだ安定しないが、僕は集中力を保とうと必死で頭をフル回転させる。
そのとき、メイドの一人が振り返って「え……?」という声を上げた。
「きゃあ! ちょ、ちょっと、あれ何? 水が浮いてる?」
思わず声を張り上げる彼女に、他のメイドさんたちも目を向ける。
すると、そこにいるのは赤ちゃんの僕と、浮かび上がった水玉――信じられない光景だろう。
僕は「ばぶー!」と気合を入れるように叫んでみたが、その衝撃で集中が切れてしまい、水玉はぷるんと弾けて下に落ちる。
メイドさんの足元をしぶきが濡らし、彼女たちは半ば慌てながらも大興奮している。
「な、何今の? リウス坊ちゃまがやったの? まだ赤ちゃんなのに魔法を……?」
「嘘でしょう、すごい……すごいわ!」
きゃーきゃーと盛り上がるメイドさんたちを見て、僕は内心ほくそ笑む。
よし、成功だ。
もちろんまだ大した魔力じゃないけど、ちょっとしたサプライズにはなったみたい。
フェルは「わん」と小さく吠えて尻尾を振る。
どうやら僕の成功を祝ってくれているらしい。
僕は彼の背中をポンポンと叩き、まるで「ありがとう」と言わんばかりの仕草をする。
「リウス坊ちゃま、すごいですわ! こんなに小さいのに魔法を扱えるなんて……将来が楽しみですね」
「エレノア様も天才だけど、リウス坊ちゃまも負けていませんよ、これは……」
メイドさんたちが僕をべた褒めしてくれる。
赤ちゃん姿でここまで称賛されると、少しくすぐったい気分だ。
でも、この程度で天才扱いされるのは嬉しい反面、目立ちすぎも怖いからほどほどにしなきゃ……なんて思いつつ、スローライフと破滅回避の両立を頭に浮かべる。
「ば、ばぶ……」
疲れた僕は、そのままフェルを抱きしめて「お昼寝したいよ~」とメイドにアピールをする。
するとメイドさんが慌てて「はいはい、もういい時間ですものね」と抱っこしてくれる。
フェルも「わん」と鳴いてついてきて、僕の部屋の窓辺で一緒にまどろむ。
こうして、赤ちゃん魔法の一大サプライズは大成功を収め、僕は改めて「破滅回避への最初の一歩」に小さな手応えを得たのだった。
★
辺境伯家での日々は、基本的にのどかで平和だ。
父は領地の仕事や国境警備で忙しそうだけど、家にいるときは豪快に笑って僕を可愛がってくれる。
母はいつでも優しい笑顔で、僕の健康面を気遣ってくれるし、エレノアお姉ちゃんは言わずもがな、弟命みたいな勢いで溺愛してくれる。
そんな家族に囲まれていると、現世の記憶なんて忘れてしまいそうなくらい、この世界のスローライフが心地いい。
「ばぶ……ばぶー……」
今日も僕は庭の一角でフェルのもふもふに埋もれてゴロゴロしている。
先ほどまで軽く魔法の訓練をしていたのだが、赤ちゃんの体力ではすぐにバテる。
フェルの背中を枕にしながら、昼下がりの風に吹かれて目を閉じていると、いつの間にか……うとうと。
「リウス、こんなところで寝転がってるの?」
エレノアお姉ちゃんの声がし、うっすらと瞼を開けると、日傘を片手に持ち僕とフェルを見下ろしていた。
柔らかな日差しが傘から漏れて、エレノアお姉ちゃんの紫色の髪がゆらゆらと揺れている。
「ふふ、ほんとに気持ちよさそうね。リウス、そろそろおやつにしましょうよ。クッキーを焼いたから、一緒に食べない?」
クッキー……それは、僕が今いちばん嬉しい単語かもしれない。
思わず目を輝かせて「ばぶー!」と叫んでしまうと、エレノアは「ふふっ」と笑って手を差し伸べてくる。
こうして僕はエレノアお姉ちゃんに抱っこされて屋敷の中へ。
フェルも後ろからついて来る。
そしてリビングに通ると、テーブルにはお皿に盛られた焼きたてクッキーが。
先日作ったときよりも形が綺麗で、ハートや星型だけでなく、うさぎや猫、果てはフェルをモチーフにした狼型まで用意されている。
「エレノア様、今回も上手くできましたね。リウス坊ちゃまもフェルも、きっと喜びますよ」
メイドのリリアが嬉しそうに言っている。
僕はもうクッキーに目が釘付けで、エレノアが「まだ熱いわよ」と言うのも聞かずに手を伸ばしかけてしまう。
すると彼女が、やんわりと手を押さえつけて「お行儀悪い」と笑う。
「ば、ばぶ……」
はい、ごめんなさい。
赤ちゃんだからしかたない……というのは甘えだけど、本当に甘い香りに耐えられないんだ。
少し冷めるのを待ってから、エレノアが「はい、リウス」とクッキーをくれる。
小さめの星型クッキーを口に含むと、口の中でさくりと崩れて、優しい甘さが広がる。
「ば、ばぶー!」
おいしい……最高だ……! エレノアに向かって満面の笑みを浮かべると、彼女も嬉しそうに頷く。
フェルも足元にちょこんと座って待機していて、「わん……」とおねだりしているのが可愛い。
「はいはい、フェルにも少しだけね。食べすぎると太っちゃうわよ?」
エレノアはフェルの口元に狼型クッキーを持っていき、フェルはそれをぱくりと食べる。
もぐもぐして尻尾を振る姿は、まさに至福の時間を享受している証拠だろう。
こうして家族と一緒におやつを楽しみ、僕は再びまどろみを感じ始める。
満腹感と安心感で、赤ちゃんならではの“お昼寝スイッチ”が入りそうだ。
「リウス、眠い? それなら私の部屋で少し休む?」
エレノアがそう提案してくれる。
僕は迷いなく「ばぶー」と頷き、彼女に抱かれたまま部屋へと向かう。
フェルも当然のようについてきて、エレノアのベッドの横で丸くなるのがいつもの流れだ。
ベッドの上にちょこんと座らされた僕は、柔らかな枕に頭を預け、エレノアが子守唄を口ずさむのを聞きながら目を閉じる。
フェルはその横でお座りをして、僕が寝付きやすいように静かにしてくれていた。
この至福の環境で、寝ないわけがない。
だけど、僕はあっという間に意識がとろけ、幸福なスローライフの夢へと落ちていく……。
(――ああ、なんて幸せなんだろう。もふもふに囲まれて、お姉ちゃんに溺愛されて……現世では絶対に味わえなかったや……)
そう思いながら、僕はぐっすりと眠る。
赤ちゃんならではの無垢な表情を浮かべ、家族に見守られながら、一日一日を大切に成長していくのだ。
まだまだ先は長いし、破滅フラグ回避という目標もあるけれど、この平和なスローライフを守るために、僕は少しずつ魔法の腕を磨き、周囲と仲良くやっていくつもり。
エレノアやフェルと共に歩む日々は、僕にとって何ものにも代えがたい宝物なのだから。
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