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日常編
第119話 見つけたよ、リーファ草!
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敷地の外れにある森は、邸宅からそう遠くない場所に広がっている。
使用人が散歩することもあるし、僕も時々フェルと一緒に散策したことがあるが、薬草探しを目的とした探索は初めてだ。
頬をなでる風は爽やかで、鳥の囀りが遠くで聞こえる。
フェルが鼻先を地面すれすれに下ろして「わんわん……」と嗅ぎまわるのが楽しそうだ。
「坊ちゃま、このあたりに薬草が生えているかもしれませんね。図鑑には湿り気のある場所を好むと書いてありましたし、木陰を中心に見ましょうか」
リリアが手をひらひらと振りながら僕を促してくる。
僕は「うん……ありがとう」と軽く頷き、草むらを覗き込みながら歩を進めた。
草花の甘い香りが漂ってきて、足元では小さな虫が飛び交うのが見える。
自然の中に入ると、日常とは違った空気感があるから、なんだかワクワクして胸が弾む。
フェルがしきりに「わんわん!」と地面を掘り返そうとするので、リリアが「フェル、そんなに掘ったらびしょびしょになってしまいますよ?」と苦笑いする。
僕も「ほら、マナーは守らないと……」と宥めるけれど、フェルは嬉しそうに尻尾を揺らめかせていた。
まるでアドレナリン全開だ。
まあ、森の匂いが刺激的なのだろう。
「こうして散歩しながら薬草探すの、楽しいね……」
つい漏れる言葉に、リリアが穏やかな笑みを浮かべて頷く。
「ええ、私も久しぶりです。昔は実家の村で、剣の稽古だけじゃなく、薬草を摘みに行ったこともあるんですよ」
「そうなんだ」
僕はリリアがメイドとしてだけでなく剣士としての素養を持っていることを思い出し、改めて尊敬の念を抱く。
リリアは照れたように笑って「ええ、まあ大したことはありませんが……。いざというとき、傷を癒やす薬を自分で作れたら便利じゃないですか?」と語る。
フェルが「わんわん!」と同意しているようで、僕はくすっと笑った。
森の中をさらに進むと、葉の密度が増し、足元にふわりとした苔が広がっている場所に出る。
木漏れ日が散らばり、鳥の囀りが一段と美しく響いている。
フェルがぐるぐるあたりを回り、「わんわん!」と盛んに鳴いているのは、もしかして何か見つけたのかもしれない。
僕は「どうしたの?」と問いかけながら、図鑑を取り出してパラパラとめくる。
「ここ、湿り気のある場所ですし、薬草があるかもしれませんね。リウス様、注意して足元を見てください」
「う、うん」
リリアの言う通り、僕は草むらや苔の合間を覗き込む。
息をひそめて視線を走らせると、細い茎に淡い青い葉が連なった小さな植物が目に入った。
図鑑に載っていたリーファ草にそっくりだ。
僕は一瞬で胸が高鳴り、「これがリーファ草かな……?」と興奮を抑えられない。
「本当ですね。青みがかった葉と、この筋が特徴です。リウス様、さっそく採取しましょうか? 根を傷つけないように、丁寧に掘り取るのがコツですよ」
リリアが微笑んでしゃがみこむ。
僕も地面に膝をつき、手で触れないように小さな道具を使って土を軽く掘った。
フェルが横で「わんわん!」と見張りをしてくれるので安心だ。
隣の茂みに動物がいないか気になるが、リリアが剣を帯びているからいざというときは大丈夫だろう。
「よいしょ……ぬ、抜けた……」
使用人が散歩することもあるし、僕も時々フェルと一緒に散策したことがあるが、薬草探しを目的とした探索は初めてだ。
頬をなでる風は爽やかで、鳥の囀りが遠くで聞こえる。
フェルが鼻先を地面すれすれに下ろして「わんわん……」と嗅ぎまわるのが楽しそうだ。
「坊ちゃま、このあたりに薬草が生えているかもしれませんね。図鑑には湿り気のある場所を好むと書いてありましたし、木陰を中心に見ましょうか」
リリアが手をひらひらと振りながら僕を促してくる。
僕は「うん……ありがとう」と軽く頷き、草むらを覗き込みながら歩を進めた。
草花の甘い香りが漂ってきて、足元では小さな虫が飛び交うのが見える。
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フェルがしきりに「わんわん!」と地面を掘り返そうとするので、リリアが「フェル、そんなに掘ったらびしょびしょになってしまいますよ?」と苦笑いする。
僕も「ほら、マナーは守らないと……」と宥めるけれど、フェルは嬉しそうに尻尾を揺らめかせていた。
まるでアドレナリン全開だ。
まあ、森の匂いが刺激的なのだろう。
「こうして散歩しながら薬草探すの、楽しいね……」
つい漏れる言葉に、リリアが穏やかな笑みを浮かべて頷く。
「ええ、私も久しぶりです。昔は実家の村で、剣の稽古だけじゃなく、薬草を摘みに行ったこともあるんですよ」
「そうなんだ」
僕はリリアがメイドとしてだけでなく剣士としての素養を持っていることを思い出し、改めて尊敬の念を抱く。
リリアは照れたように笑って「ええ、まあ大したことはありませんが……。いざというとき、傷を癒やす薬を自分で作れたら便利じゃないですか?」と語る。
フェルが「わんわん!」と同意しているようで、僕はくすっと笑った。
森の中をさらに進むと、葉の密度が増し、足元にふわりとした苔が広がっている場所に出る。
木漏れ日が散らばり、鳥の囀りが一段と美しく響いている。
フェルがぐるぐるあたりを回り、「わんわん!」と盛んに鳴いているのは、もしかして何か見つけたのかもしれない。
僕は「どうしたの?」と問いかけながら、図鑑を取り出してパラパラとめくる。
「ここ、湿り気のある場所ですし、薬草があるかもしれませんね。リウス様、注意して足元を見てください」
「う、うん」
リリアの言う通り、僕は草むらや苔の合間を覗き込む。
息をひそめて視線を走らせると、細い茎に淡い青い葉が連なった小さな植物が目に入った。
図鑑に載っていたリーファ草にそっくりだ。
僕は一瞬で胸が高鳴り、「これがリーファ草かな……?」と興奮を抑えられない。
「本当ですね。青みがかった葉と、この筋が特徴です。リウス様、さっそく採取しましょうか? 根を傷つけないように、丁寧に掘り取るのがコツですよ」
リリアが微笑んでしゃがみこむ。
僕も地面に膝をつき、手で触れないように小さな道具を使って土を軽く掘った。
フェルが横で「わんわん!」と見張りをしてくれるので安心だ。
隣の茂みに動物がいないか気になるが、リリアが剣を帯びているからいざというときは大丈夫だろう。
「よいしょ……ぬ、抜けた……」
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