105 / 117
105.大災害
しおりを挟む
『ともかく、絶対に許さない。』
──待て、待て、まてぇぇぇ。
ヤスオは、まったく覚えのない罪に混乱した。確かに、マチルダの狙い通り騎士団は、やる気を出したが、肝心のヤスオがやる気を失われた。
(やられたわね。マチルダの狙いは、部下達の生存率の向上かしら。)
騎士団員達は、剣を抜きヤスオに突きつけ闘技場の中央に追いやった。そして、全周を取り囲み戦闘態勢に入る。周りの観客すべてが、騎士団を応援しヤスオがバラバラに刻まれるのを期待していた。
「それでは、はじめ。」
──ウォォォォォォ。
マチルダの合図に反応して、騎士団全員がヤスオに襲いかかる。ヤスオの体は宙に浮き始め、手の届かぬところまで浮いてしまう。次の瞬間、足元が大きく揺れると至る処から地面が隆起し始める。騎士達は大きな揺れにバランスを崩し、隆起した地面に足元をすくわれる者や、壁に衝突する者が現れ、多くの者が地面に手をついた。
それが収まると、大量の水が発生し、競技場内は排水が追い付かず、水で溢れ、騎士達は水にのまれていた。騎士達は鎧を纏っている上に泳げない。自らで金槌を表現してしまい水の底で、もがいていた。
水が引くと強風が吹き荒れ競技場内にたくさんの竜巻が発生する。竜巻に巻き込まれた騎士達は上空へ飛ばされ地面や壁に叩きつけられている。
多くの騎士達が倒れる中、数人の騎士が立ち上がり剣を握り構える。そんな騎士達を取り囲むように大きな火柱が上がり、襲いかかる。
──ゴロ、ゴロ、ゴロ。
雷の鳴る音が聞こえ上空を見上げると、黒く染められた雲が渦を巻いていた。すると数多くの雷が地面に向かって落ちてくる。
「こ、これは、なんじゃ。」
闘技場内に、想定されるあらゆる災害が再現され、領主は、青ざめ息を飲んだ。領主のみならず、貴賓室、観客席にいた者すべてが息を飲み目の前に起こっている大災害に、逃げるのをあきらめ、ただ早く終わって欲しいと祈った。
すべてが終わると、闘技場中央にヤスオが立っていた。周りには所狭しと、騎士団員達が倒れている。ヤスオ以外立っている者はなく、100人いた、騎士団は全滅していた。
「衛兵団、すぐに騎士団の救助にかかれ。」
チャーフィーの号令に、観客席にいた衛兵団員は我に返り、慌てて柵を超え、競技場内に侵入していく。チャーフィーは、貴賓室から客席に飛び降り、そのまま柵を超え競技場に侵入し陣頭指揮を執った。
「治癒薬を急げ。誰も死なせてはならん。」
マチルダは貴賓室で涙した。自分が手塩にかけて磨き上げた騎士団が、何の抵抗もできず一方的に攻撃され全滅した。まさか、こんなに形で終わるとは、想定していなかった。
「ヤスオ、本当に皆殺しにしたのか?」
涙ながらに、そう呟いた。衛兵達は、騎士達を抱き起し治癒薬を飲ませようとしていた。だが、治癒薬を飲むことなく、一人また一人と頭を左右に振りながら、立ち上がっていく。チャーフィーが部下達の報告を受け、大声を張り上げた。
「マチルダぁ。全員無事だ。」
ヤスオは攻撃前に、演舞魔法(周辺すべての人の武器・防具強化)と鼓舞魔法(周辺すべての人の身体強化)を唱え、騎士達全員に強化魔法をかけ、自分自身の攻撃を防いでいた。
ただ、地面が揺れて足元をすくわれ、溺れて、空を飛んだら落下し地面に叩きつけられ、業火に巻き込まれ、雷がすぐ近くを落ちたのだ。さぞ、怖かったのであろう、全員戦意を消失していた。ただ誰1人、悲鳴を上げたり、命乞いをする者が出なかったのは感心した。
騎士達は、ヤスオに対してその場で膝を地につけ頭を下げた。副団長がヤスオに近づき、膝を地につけ右手を胸に、頭を下げる。そして、観客席にいる者全員が、膝を地につけ頭を下げた。
「どうやら、我々はあなた様の怒りを買ってしまっていたのですね。謹んでお詫び申し上げます。なにとぞ、この罰をもって、ご勘弁願いたい。」
さすがに、これだけ見せつけられては、ヤスオがただのヒューマンではない事に気が付く。このような事ができるのは、アリアドネしか知らない。当然、神がマチルダを押し倒すはずもなく、マチルダが一計を案じた事も分かる。
「いいでしょう。今回はこれで、不問にします。ただし、勝手に百人斬りの刑を行っておきながら、上司に報告しなかった者達には、あなたが責任をもって処理なさい。いいですね。」
「な、そのような事が。承知しました。必ず期待に応えて見せましょう。」
こうして、騎士団の一方的な敗北で、武闘祭は幕を閉じた。その後、領主と面会したが、あの大災害を見せられた後なので、これ以上ご機嫌を損なわないよう慎重に進められ、無難に終わった。もちろんヤスオの非礼に文句をいう者はおらず、逆に領主が機嫌を損なわないか周りは心配していた。領主との話が弾むたびに、臣下達は青ざめる。中には目を閉じ祈るものまで現れ、一体どの神に祈っているのかとヤスオを楽しませた。最後に、9人の救助と副団長救助、ミノ討伐の褒賞を受け取りヤスオは家路につき、臣下達を安堵させた。
翌朝、ヤスオが出かける準備をしていると、玄関扉を叩く者がいた。扉を開けると3人が立っていた。マチルダとチャーフィーそれと、面会時、領主の横に立っていたおっさんだ。3人を家に招き入れ、お茶を差し出し、用件を尋ねる。この時、マチルダの横をおっさんが座り、おっさんはマチルダに睨まれ、チャーフィーに親指を立てたポーズをされていた。結果、おっさんの正面、チャーフィーの隣にヤスオが座る。
「まずは、わしから。名乗るのは初めてだな。わしは衛士長を務める、マーク・ダ・ヴィカースだ。よろしく頼む。」
衛士、そう言えば、フランツがそう名乗っていた。衛士とは早い話、近衛騎士のようだ。ただ、守っているのが王族でないので、衛士と言うらしい。
「それで、その衛士長様が何の用で、来られたのですか?」
「昨日の件で、我ら3人が務める組織がそなたに多大なる迷惑をかけたのは確かになった。お館様はその事で、えらく立腹され我らにこの件を収めるよう特別命令が出された。」
「はぁ、俺の中の姫様は昨日で、気が晴れたので気にしていないようですが。」
「いや、それでもけじめとして、我が家臣が迷惑をかけた。すまなかった。」
「あい分かった。そなたの家臣の無礼を不問といたそう。今後は、家臣への教育に一層の精進に期待する。…でよろしいですか?」
「かしこまり承った。より一層の精進に努める所存にございます。」
マークは立ち上がり、頭を下げ、敬意を表した。
──待て、待て、まてぇぇぇ。
ヤスオは、まったく覚えのない罪に混乱した。確かに、マチルダの狙い通り騎士団は、やる気を出したが、肝心のヤスオがやる気を失われた。
(やられたわね。マチルダの狙いは、部下達の生存率の向上かしら。)
騎士団員達は、剣を抜きヤスオに突きつけ闘技場の中央に追いやった。そして、全周を取り囲み戦闘態勢に入る。周りの観客すべてが、騎士団を応援しヤスオがバラバラに刻まれるのを期待していた。
「それでは、はじめ。」
──ウォォォォォォ。
マチルダの合図に反応して、騎士団全員がヤスオに襲いかかる。ヤスオの体は宙に浮き始め、手の届かぬところまで浮いてしまう。次の瞬間、足元が大きく揺れると至る処から地面が隆起し始める。騎士達は大きな揺れにバランスを崩し、隆起した地面に足元をすくわれる者や、壁に衝突する者が現れ、多くの者が地面に手をついた。
それが収まると、大量の水が発生し、競技場内は排水が追い付かず、水で溢れ、騎士達は水にのまれていた。騎士達は鎧を纏っている上に泳げない。自らで金槌を表現してしまい水の底で、もがいていた。
水が引くと強風が吹き荒れ競技場内にたくさんの竜巻が発生する。竜巻に巻き込まれた騎士達は上空へ飛ばされ地面や壁に叩きつけられている。
多くの騎士達が倒れる中、数人の騎士が立ち上がり剣を握り構える。そんな騎士達を取り囲むように大きな火柱が上がり、襲いかかる。
──ゴロ、ゴロ、ゴロ。
雷の鳴る音が聞こえ上空を見上げると、黒く染められた雲が渦を巻いていた。すると数多くの雷が地面に向かって落ちてくる。
「こ、これは、なんじゃ。」
闘技場内に、想定されるあらゆる災害が再現され、領主は、青ざめ息を飲んだ。領主のみならず、貴賓室、観客席にいた者すべてが息を飲み目の前に起こっている大災害に、逃げるのをあきらめ、ただ早く終わって欲しいと祈った。
すべてが終わると、闘技場中央にヤスオが立っていた。周りには所狭しと、騎士団員達が倒れている。ヤスオ以外立っている者はなく、100人いた、騎士団は全滅していた。
「衛兵団、すぐに騎士団の救助にかかれ。」
チャーフィーの号令に、観客席にいた衛兵団員は我に返り、慌てて柵を超え、競技場内に侵入していく。チャーフィーは、貴賓室から客席に飛び降り、そのまま柵を超え競技場に侵入し陣頭指揮を執った。
「治癒薬を急げ。誰も死なせてはならん。」
マチルダは貴賓室で涙した。自分が手塩にかけて磨き上げた騎士団が、何の抵抗もできず一方的に攻撃され全滅した。まさか、こんなに形で終わるとは、想定していなかった。
「ヤスオ、本当に皆殺しにしたのか?」
涙ながらに、そう呟いた。衛兵達は、騎士達を抱き起し治癒薬を飲ませようとしていた。だが、治癒薬を飲むことなく、一人また一人と頭を左右に振りながら、立ち上がっていく。チャーフィーが部下達の報告を受け、大声を張り上げた。
「マチルダぁ。全員無事だ。」
ヤスオは攻撃前に、演舞魔法(周辺すべての人の武器・防具強化)と鼓舞魔法(周辺すべての人の身体強化)を唱え、騎士達全員に強化魔法をかけ、自分自身の攻撃を防いでいた。
ただ、地面が揺れて足元をすくわれ、溺れて、空を飛んだら落下し地面に叩きつけられ、業火に巻き込まれ、雷がすぐ近くを落ちたのだ。さぞ、怖かったのであろう、全員戦意を消失していた。ただ誰1人、悲鳴を上げたり、命乞いをする者が出なかったのは感心した。
騎士達は、ヤスオに対してその場で膝を地につけ頭を下げた。副団長がヤスオに近づき、膝を地につけ右手を胸に、頭を下げる。そして、観客席にいる者全員が、膝を地につけ頭を下げた。
「どうやら、我々はあなた様の怒りを買ってしまっていたのですね。謹んでお詫び申し上げます。なにとぞ、この罰をもって、ご勘弁願いたい。」
さすがに、これだけ見せつけられては、ヤスオがただのヒューマンではない事に気が付く。このような事ができるのは、アリアドネしか知らない。当然、神がマチルダを押し倒すはずもなく、マチルダが一計を案じた事も分かる。
「いいでしょう。今回はこれで、不問にします。ただし、勝手に百人斬りの刑を行っておきながら、上司に報告しなかった者達には、あなたが責任をもって処理なさい。いいですね。」
「な、そのような事が。承知しました。必ず期待に応えて見せましょう。」
こうして、騎士団の一方的な敗北で、武闘祭は幕を閉じた。その後、領主と面会したが、あの大災害を見せられた後なので、これ以上ご機嫌を損なわないよう慎重に進められ、無難に終わった。もちろんヤスオの非礼に文句をいう者はおらず、逆に領主が機嫌を損なわないか周りは心配していた。領主との話が弾むたびに、臣下達は青ざめる。中には目を閉じ祈るものまで現れ、一体どの神に祈っているのかとヤスオを楽しませた。最後に、9人の救助と副団長救助、ミノ討伐の褒賞を受け取りヤスオは家路につき、臣下達を安堵させた。
翌朝、ヤスオが出かける準備をしていると、玄関扉を叩く者がいた。扉を開けると3人が立っていた。マチルダとチャーフィーそれと、面会時、領主の横に立っていたおっさんだ。3人を家に招き入れ、お茶を差し出し、用件を尋ねる。この時、マチルダの横をおっさんが座り、おっさんはマチルダに睨まれ、チャーフィーに親指を立てたポーズをされていた。結果、おっさんの正面、チャーフィーの隣にヤスオが座る。
「まずは、わしから。名乗るのは初めてだな。わしは衛士長を務める、マーク・ダ・ヴィカースだ。よろしく頼む。」
衛士、そう言えば、フランツがそう名乗っていた。衛士とは早い話、近衛騎士のようだ。ただ、守っているのが王族でないので、衛士と言うらしい。
「それで、その衛士長様が何の用で、来られたのですか?」
「昨日の件で、我ら3人が務める組織がそなたに多大なる迷惑をかけたのは確かになった。お館様はその事で、えらく立腹され我らにこの件を収めるよう特別命令が出された。」
「はぁ、俺の中の姫様は昨日で、気が晴れたので気にしていないようですが。」
「いや、それでもけじめとして、我が家臣が迷惑をかけた。すまなかった。」
「あい分かった。そなたの家臣の無礼を不問といたそう。今後は、家臣への教育に一層の精進に期待する。…でよろしいですか?」
「かしこまり承った。より一層の精進に努める所存にございます。」
マークは立ち上がり、頭を下げ、敬意を表した。
11
あなたにおすすめの小説
最強剣士が転生した世界は魔法しかない異世界でした! ~基礎魔法しか使えませんが魔法剣で成り上がります~
渡琉兎
ファンタジー
政権争いに巻き込まれた騎士団長で天才剣士のアルベルト・マリノワーナ。
彼はどこにも属していなかったが、敵に回ると厄介だという理由だけで毒を盛られて殺されてしまった。
剣の道を極める──志半ばで死んでしまったアルベルトを不憫に思った女神は、アルベルトの望む能力をそのままに転生する権利を与えた。
アルベルトが望んだ能力はもちろん、剣術の能力。
転生した先で剣の道を極めることを心に誓ったアルベルトだったが──転生先は魔法が発展した、魔法師だらけの異世界だった!
剣術が廃れた世界で、剣術で最強を目指すアルベルト──改め、アル・ノワールの成り上がり物語。
※アルファポリス、カクヨム、小説家になろうにて同時掲載しています。
最強の異世界やりすぎ旅行記
萩場ぬし
ファンタジー
主人公こと小鳥遊 綾人(たかなし あやと)はある理由から毎日のように体を鍛えていた。
そんなある日、突然知らない真っ白な場所で目を覚ます。そこで綾人が目撃したものは幼い少年の容姿をした何か。そこで彼は告げられる。
「なんと! 君に異世界へ行く権利を与えようと思います!」
バトルあり!笑いあり!ハーレムもあり!?
最強が無双する異世界ファンタジー開幕!
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
異世界で家をつくります~異世界転移したサラリーマン、念動力で街をつくってスローライフ~
ヘッドホン侍
ファンタジー
◆異世界転移したサラリーマンがサンドボックスゲームのような魔法を使って、家をつくったり街をつくったりしながら、マイペースなスローライフを送っていたらいつの間にか世界を救います◆
ーーブラック企業戦士のマコトは気が付くと異世界の森にいた。しかし、使える魔法といえば念動力のような魔法だけ。戦うことにはめっぽう向いてない。なんとか森でサバイバルしているうちに第一異世界人と出会う。それもちょうどモンスターに襲われているときに、女の子に助けられて。普通逆じゃないのー!と凹むマコトであったが、彼は知らない。守るにはめっぽう強い能力であったことを。
※「カクヨム」「小説家になろう」にも掲載しています。
英雄召喚〜帝国貴族の異世界統一戦記〜
駄作ハル
ファンタジー
異世界の大貴族レオ=ウィルフリードとして転生した平凡サラリーマン。
しかし、待っていたのは平和な日常などではなかった。急速な領土拡大を目論む帝国の貴族としての日々は、戦いの連続であった───
そんなレオに与えられたスキル『英雄召喚』。それは現世で英雄と呼ばれる人々を呼び出す能力。『鬼の副長』土方歳三、『臥龍』所轄孔明、『空の魔王』ハンス=ウルリッヒ・ルーデル、『革命の申し子』ナポレオン・ボナパルト、『万能人』レオナルド・ダ・ヴィンチ。
前世からの知識と英雄たちの逸話にまつわる能力を使い、大切な人を守るべく争いにまみれた異世界に平和をもたらす為の戦いが幕を開ける!
完結まで毎日投稿!
ガチャと異世界転生 システムの欠陥を偶然発見し成り上がる!
よっしぃ
ファンタジー
偶然神のガチャシステムに欠陥がある事を発見したノーマルアイテムハンター(最底辺の冒険者)ランナル・エクヴァル・元日本人の転生者。
獲得したノーマルアイテムの売却時に、偶然発見したシステムの欠陥でとんでもない事になり、神に報告をするも再現できず否定され、しかも神が公認でそんな事が本当にあれば不正扱いしないからドンドンしていいと言われ、不正もとい欠陥を利用し最高ランクの装備を取得し成り上がり、無双するお話。
俺は西塔 徳仁(さいとう のりひと)、もうすぐ50過ぎのおっさんだ。
単身赴任で家族と離れ遠くで暮らしている。遠すぎて年に数回しか帰省できない。
ぶっちゃけ時間があるからと、ブラウザゲームをやっていたりする。
大抵ガチャがあるんだよな。
幾つかのゲームをしていたら、そのうちの一つのゲームで何やらハズレガチャを上位のアイテムにアップグレードしてくれるイベントがあって、それぞれ1から5までのランクがあり、それを15本投入すれば一度だけ例えばSRだったらSSRのアイテムに変えてくれるという有り難いイベントがあったっけ。
だが俺は運がなかった。
ゲームの話ではないぞ?
現実で、だ。
疲れて帰ってきた俺は体調が悪く、何とか自身が住んでいる社宅に到着したのだが・・・・俺は倒れたらしい。
そのまま救急搬送されたが、恐らく脳梗塞。
そのまま帰らぬ人となったようだ。
で、気が付けば俺は全く知らない場所にいた。
どうやら異世界だ。
魔物が闊歩する世界。魔法がある世界らしく、15歳になれば男は皆武器を手に魔物と祟罠くてはならないらしい。
しかも戦うにあたり、武器や防具は何故かガチャで手に入れるようだ。なんじゃそりゃ。
10歳の頃から生まれ育った村で魔物と戦う術や解体方法を身に着けたが、15になると村を出て、大きな街に向かった。
そこでダンジョンを知り、同じような境遇の面々とチームを組んでダンジョンで活動する。
5年、底辺から抜け出せないまま過ごしてしまった。
残念ながら日本の知識は持ち合わせていたが役に立たなかった。
そんなある日、変化がやってきた。
疲れていた俺は普段しない事をしてしまったのだ。
その結果、俺は信じられない出来事に遭遇、その後神との恐ろしい交渉を行い、最底辺の生活から脱出し、成り上がってく。
42歳メジャーリーガー、異世界に転生。チートは無いけど、魔法と元日本最高級の豪速球で無双したいと思います。
町島航太
ファンタジー
かつて日本最強投手と持て囃され、MLBでも大活躍した佐久間隼人。
しかし、老化による衰えと3度の靭帯損傷により、引退を余儀なくされてしまう。
失意の中、歩いていると球団の熱狂的ファンからポストシーズンに行けなかった理由と決めつけられ、刺し殺されてしまう。
だが、目を再び開くと、魔法が存在する世界『異世界』に転生していた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる