転生者の物語

omot

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異世界

レイラ

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火炎球ファイヤーボールが飛んできた方向を見ると、勇者のパーティーの一人、ヒーラーが立っていた。
顔色から調子があまり良くないのがわかった。
たぶん、魔力の使いすぎだろう。
村を覆っていた結界や、勇者を囲っている結界の作成に相当の魔力を使ったのだろう。
ヒーラーが出した火炎球ファイヤーボールも威力は弱く、速度も遅かったので軽々避けることができた。
僕はヒーラーの方を見た。
ヒーラーと目があった。
ヒーラーは視線をそらすことなく、僕をじっと見つめた。
僕はヒーラーの予想外の行動に思わず、記憶操作を使うのに躊躇ってしまった。
「聞いて。」
ヒーラーは静かに言った。
「こんなこと、間違ってる。あなたを転生させたのはこんなことさせるためじゃない。」
「じゃあ、なんのためだって言うんだ!?」
「幸せになってほしかったの。」
ヒーラーは訴えるように言った。
僕はその一言に苛立ちを覚えた。
僕は、復讐しなきゃいけないんだ。
本当の父さんや母さんのために。
僕はヒーラーの目を見つめた。
もう躊躇いはなかった。
「記憶操作」
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