異世界から転生

子供たち

「大丈夫？」
僕はさっきまで、ハチノスに囲まれていた子供たちに声をかけた。
その子たちはまだ幼く、兄弟のようだった。
「お兄ちゃん。帰ろう。」
小さい方の男の子が、もう一人の男の子の手を引いた。
「助けてくれて、ありがとうございました。」
大きい方の男の子は小さい方の男の子に構わず、礼儀正しくお礼をした。
「どういたしまして。」
その後、二人は手を繋いで歩いていった。
僕も、帰るか。
僕がアパートへと歩いて帰っていると、向こうからユーゴが歩いているのが見えた。
やばい、部屋から出たことがばれたら怒られるかも。
そう思い、僕は違う道から帰ろうとした。
しかし、突然ユーゴが数人の男の人たちに囲まれるのがみえた。
その男の人たちの手には、鉄パイプやナイフが握られていた。
ユーゴが危ない！