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第1章、ときめきを探そう
ポーカー
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俺は次の日の部活で、先輩達に色々と事情を話し、毎日参加は無理だと話した。
先輩達は俺の家の事情を聞いて、あっさりと認めてくれた。
「うぅ、可愛そうに、陽志君も苦労してるんだね」
香苗先輩は異常な程に涙を流して同情してくれている。
何だか知らないけど、少しだけ変っていると思った。
なんせ、他人の事情で涙を流すなんて、全く無意味だろうに。
ただ、そんな事は口に出さない、流石にそこまでデリカシーがない訳じゃ無いし。
折角同情してくれている相手に対し、そんな言葉を言う理由はない。
「と言うわけで、俺が活動するのは週に3回位で良いでしょうか?」
「そうだね、それ位で良いよ、おろろ~」
香苗先輩が泣きながら俺の提案に答えてくれた。
あれ? これ、下手したらこの事情を説明して止めたいと言えば
このまま部活を止めることも出来たんじゃね?
と、思ったが、もう遅い、今から発言を訂正することは出来ない。
「・・・・陽志先輩、毎日お家でそんな事をしてたんですね、辛いとか思わないんですか?」
「別に思わないな、毎日の事だし、当然のことだし」
「だが、学校ではそんな雰囲気を感じないな」
「そんな事を引きずりませんよ」
「切り替えるのが上手いんだね」
まぁ、別に学校に行くときは面倒だという感情の方が強いから
完全にそう言うのが隠れているだけなんだよな。
単純に学校が面倒くさいという感情が俺の中では最強レベルってだけだし。
「まぁ、切り替えが上手いというか」
「おろろ~、可愛そうだよ~!」
・・・・俺が話をしようとすると、泣いている香苗先輩の声で潰されてしまった。
まぁ、別に良いか、こんな話をする必要も無いし、黙っとこ。
しっかし、香苗先輩も涙もろいな、本当に。
「それで、その、今日は部活していくの?」
「まぁ、来たんでやりますよ」
「だってさ、香苗」
「うぅ、分かったよ、じゃあ、今日の活動を説明するよ」
香苗先輩は涙を拭きながら、活動の説明に入った。
「えっと、今日の活動はトランプだよ」
そう言って、香苗先輩は机に入っていたトランプを出した。
「トランプで何をするんですか?」
「ふふ、今日はポーカーフェイスって奴をやってみたいなってね」
「香苗先輩は無理そうですよね」
「おぅ! ハッキリ言う!」
香苗先輩の言葉に対し、後輩の女の子がしれっと返した。
その言葉を受けて、香苗先輩は目をくの字にしてそう呟いた。
まぁ、この子の言葉はまさに正論だよな、香苗先輩のことだ
もしも強い役が来れば喜びを隠せずに顔に出てそうだし。
こう、顔にキター! 見たいな字が張り付いてもおかしくないしな、まぁ、あり得ないが。
「ま、まぁ、こう見えてもほら、私はクールだからね、さぁ、やろう!」
そんなノリで部員5名でのポーカーが始まった。
今回のポーカーはドローポーカーで、ジョーカー2枚込みの戦いだ。
このルールならファイブカードもあり得るよな。
でも、切り札が2もあるのは面白いよな。
「それじゃあ、配るよ!」
「ん? もう配るのか?」
香苗先輩はシャッフルもしないでトランプを配ろうとしたのを瑠衣先輩が制止した。
「え? 何かすることあるの?」
瑠衣先輩の制止を受け、香苗先輩はピタリと止まった。
「ほら、シャッフルとかしないと全体的にストレートフラッシュになり
出来レースが出来上がってしまうぞ? 最初は規則正しくならんでいるのだから」
「・・・・すとれーとふらっしゅ? 何それ?」
「・・・・香苗、ポーカーをやったことはあるのか?」
「無い!」
そこは得意げに答える所じゃ無い、なんでポーカーをやろうと思ったんだ?
「なんでポーカーをしようと思ったの?」
「昨日テレビのアニメでやってたのを見たの、いやぁ、楽しそうだったなぁ
だから、私はやってみようと思ったの」
「そうなのか、だったらせめてルールくらい覚えような」
「はーい!」
瑠衣先輩は香苗先輩に懇切丁寧にポーカーのルールを説明した。
役の種類、ドローの仕方、役の見方、勝負の仕方と色々とだ。
「おぉ! 分かったよ!」
「それじゃあ、シャッフルは私がやろう、所で何か賭けたりするのか?」
「まさか、賭けるのは駄目だって言ってたし」
「まぁ、賭けなんかしたら素直に楽しめないしね、私は楽しい事じゃないと面白くないし」
「その返答は安心したな、それじゃあ、配るぞ、出来る限りポーカーフェイスだな」
そう言って瑠衣先輩は俺達にカードを配ってきた。
俺の手札はハートのA、4、2、ダイヤのK、クローバーのJだった。
初期手は豚か、しかも、フラッシュを微妙に狙えるところだな。
そう、かなり微妙な手だ・・・・とりあえずフラッシュを狙ってみるかな。
俺はダイヤのKとクローバーのJを交換に出した。
「2枚か」
そして、2枚戻ってきた、その札はハートのKとジョーカーだ。
あぁ、フラッシュがヒットしたか。
俺は手札を見て、表情を変えずに全体を見た。
全員の表情は、瑠衣先輩、後輩の女の子は表情1つ変っていない。
ここは予想通りだ、この2人は表情を変えるような感じじゃ無いし。
で、小菜先輩は少し嬉しそうにしている所から考えて良い手だったのかも知れない。
しかし、香苗先輩は意外な事に表情は変っていない。
いやまぁ、正確にはまだ最初の俺の話で引っ張られたのか知らないが涙ぐんでる。
「それじゃあ、手を出すぞ」
全員が出した役は小菜先輩はストレート、瑠衣先輩はツーペア
後輩の女の子はフラッシュだが、役はクローバーの3、6、7、J、Kだ。
で、香苗先輩は豚だった。
「あぅ、負けた」
「うーむ、負けたか」
「フラッシュでダブったけど、この場合はどうするのでしょう?」
「1番上の数で勝負になるはずだから、この場合は陽志の勝ちだなジョーカーだし」
「あ、ジョーカーが1番強いんですか」
やっぱりジョーカーはかなり強烈らしいな。
「そ、それじゃあ、次のゲームだよ」
そして、ポーカーは10回ほど続いた、勝負は俺が3勝、瑠衣先輩は4勝、小菜先輩は1勝
後輩の女の子は2勝・・・・香苗先輩は・・・・その、全てのゲームで豚だった。
「うぅ・・・・、役なんて無かったんだ」
「その、えっと、ドンマイ」
「うーむ、10回もゲームをやって1回たりとも役が揃わないなど初めてみた」
「あはは、大概不運なのは分かってたけど・・・・こ、ここまでとは思わなかったな」
やはり香苗先輩はかなりの不幸体質らしい、だが、ここまで運が無いというのに
それでもいつもポジティブにやっていけるとはな。
「・・・・そ、そうだな、それじゃあ、最終ゲームと行こうか」
「あはは、う、うん」
そして、最終ゲームが始まった、今回の俺の手はフルハウスだった。
うん、結構強いな、そして周りを見たときに分かったことは
少しだけ小菜先輩は浮かない顔、後輩の女の子は表情を変えていない
そして、瑠衣先輩は香苗先輩の方を見て少し笑っているように見えた。
で、香苗先輩はまるで極楽にでも行きそうなほどに笑っている。
もう、顔にキター! 見たいな字が書いてあるように見えるほどに笑っている。
「それじゃあ、手札オープン!」
「いえーい!」
結果、小菜先輩はワンペア、瑠衣先輩は豚、後輩の女の子は4カード
香苗先輩はダイヤの10、J、Q、後の2枚はジョーカーだった。
つまり、ロイヤルストレートフラッシュだ。
まさかのジョーカー2枚を入れたロイヤルストレートフラッシュとは。
「やっほぉ! 最後の最後で大勝だぁ!」
「ふむ、良かったな」
瑠衣先輩の表情を見てみると、何となくどうしてそうなったかは分かった。
これ、瑠衣先輩が香苗先輩に花を持たせるためにイカサマしたんだろうな。
うん、やっぱり友達思いなのか、流石は瑠衣先輩だ。
「いやぁ、良かった!」
「それじゃあ、今日は終わりにしようか、遅くなりすぎるのも良くないからな」
「そうだね、それじゃあ、今日は止めにしよう! 解散!」
「お疲れ様」
俺達は今日のポーカーを切り上げ、家に戻った。
まぁ、中々楽しめたな、ポーカーも悪くない。
先輩達は俺の家の事情を聞いて、あっさりと認めてくれた。
「うぅ、可愛そうに、陽志君も苦労してるんだね」
香苗先輩は異常な程に涙を流して同情してくれている。
何だか知らないけど、少しだけ変っていると思った。
なんせ、他人の事情で涙を流すなんて、全く無意味だろうに。
ただ、そんな事は口に出さない、流石にそこまでデリカシーがない訳じゃ無いし。
折角同情してくれている相手に対し、そんな言葉を言う理由はない。
「と言うわけで、俺が活動するのは週に3回位で良いでしょうか?」
「そうだね、それ位で良いよ、おろろ~」
香苗先輩が泣きながら俺の提案に答えてくれた。
あれ? これ、下手したらこの事情を説明して止めたいと言えば
このまま部活を止めることも出来たんじゃね?
と、思ったが、もう遅い、今から発言を訂正することは出来ない。
「・・・・陽志先輩、毎日お家でそんな事をしてたんですね、辛いとか思わないんですか?」
「別に思わないな、毎日の事だし、当然のことだし」
「だが、学校ではそんな雰囲気を感じないな」
「そんな事を引きずりませんよ」
「切り替えるのが上手いんだね」
まぁ、別に学校に行くときは面倒だという感情の方が強いから
完全にそう言うのが隠れているだけなんだよな。
単純に学校が面倒くさいという感情が俺の中では最強レベルってだけだし。
「まぁ、切り替えが上手いというか」
「おろろ~、可愛そうだよ~!」
・・・・俺が話をしようとすると、泣いている香苗先輩の声で潰されてしまった。
まぁ、別に良いか、こんな話をする必要も無いし、黙っとこ。
しっかし、香苗先輩も涙もろいな、本当に。
「それで、その、今日は部活していくの?」
「まぁ、来たんでやりますよ」
「だってさ、香苗」
「うぅ、分かったよ、じゃあ、今日の活動を説明するよ」
香苗先輩は涙を拭きながら、活動の説明に入った。
「えっと、今日の活動はトランプだよ」
そう言って、香苗先輩は机に入っていたトランプを出した。
「トランプで何をするんですか?」
「ふふ、今日はポーカーフェイスって奴をやってみたいなってね」
「香苗先輩は無理そうですよね」
「おぅ! ハッキリ言う!」
香苗先輩の言葉に対し、後輩の女の子がしれっと返した。
その言葉を受けて、香苗先輩は目をくの字にしてそう呟いた。
まぁ、この子の言葉はまさに正論だよな、香苗先輩のことだ
もしも強い役が来れば喜びを隠せずに顔に出てそうだし。
こう、顔にキター! 見たいな字が張り付いてもおかしくないしな、まぁ、あり得ないが。
「ま、まぁ、こう見えてもほら、私はクールだからね、さぁ、やろう!」
そんなノリで部員5名でのポーカーが始まった。
今回のポーカーはドローポーカーで、ジョーカー2枚込みの戦いだ。
このルールならファイブカードもあり得るよな。
でも、切り札が2もあるのは面白いよな。
「それじゃあ、配るよ!」
「ん? もう配るのか?」
香苗先輩はシャッフルもしないでトランプを配ろうとしたのを瑠衣先輩が制止した。
「え? 何かすることあるの?」
瑠衣先輩の制止を受け、香苗先輩はピタリと止まった。
「ほら、シャッフルとかしないと全体的にストレートフラッシュになり
出来レースが出来上がってしまうぞ? 最初は規則正しくならんでいるのだから」
「・・・・すとれーとふらっしゅ? 何それ?」
「・・・・香苗、ポーカーをやったことはあるのか?」
「無い!」
そこは得意げに答える所じゃ無い、なんでポーカーをやろうと思ったんだ?
「なんでポーカーをしようと思ったの?」
「昨日テレビのアニメでやってたのを見たの、いやぁ、楽しそうだったなぁ
だから、私はやってみようと思ったの」
「そうなのか、だったらせめてルールくらい覚えような」
「はーい!」
瑠衣先輩は香苗先輩に懇切丁寧にポーカーのルールを説明した。
役の種類、ドローの仕方、役の見方、勝負の仕方と色々とだ。
「おぉ! 分かったよ!」
「それじゃあ、シャッフルは私がやろう、所で何か賭けたりするのか?」
「まさか、賭けるのは駄目だって言ってたし」
「まぁ、賭けなんかしたら素直に楽しめないしね、私は楽しい事じゃないと面白くないし」
「その返答は安心したな、それじゃあ、配るぞ、出来る限りポーカーフェイスだな」
そう言って瑠衣先輩は俺達にカードを配ってきた。
俺の手札はハートのA、4、2、ダイヤのK、クローバーのJだった。
初期手は豚か、しかも、フラッシュを微妙に狙えるところだな。
そう、かなり微妙な手だ・・・・とりあえずフラッシュを狙ってみるかな。
俺はダイヤのKとクローバーのJを交換に出した。
「2枚か」
そして、2枚戻ってきた、その札はハートのKとジョーカーだ。
あぁ、フラッシュがヒットしたか。
俺は手札を見て、表情を変えずに全体を見た。
全員の表情は、瑠衣先輩、後輩の女の子は表情1つ変っていない。
ここは予想通りだ、この2人は表情を変えるような感じじゃ無いし。
で、小菜先輩は少し嬉しそうにしている所から考えて良い手だったのかも知れない。
しかし、香苗先輩は意外な事に表情は変っていない。
いやまぁ、正確にはまだ最初の俺の話で引っ張られたのか知らないが涙ぐんでる。
「それじゃあ、手を出すぞ」
全員が出した役は小菜先輩はストレート、瑠衣先輩はツーペア
後輩の女の子はフラッシュだが、役はクローバーの3、6、7、J、Kだ。
で、香苗先輩は豚だった。
「あぅ、負けた」
「うーむ、負けたか」
「フラッシュでダブったけど、この場合はどうするのでしょう?」
「1番上の数で勝負になるはずだから、この場合は陽志の勝ちだなジョーカーだし」
「あ、ジョーカーが1番強いんですか」
やっぱりジョーカーはかなり強烈らしいな。
「そ、それじゃあ、次のゲームだよ」
そして、ポーカーは10回ほど続いた、勝負は俺が3勝、瑠衣先輩は4勝、小菜先輩は1勝
後輩の女の子は2勝・・・・香苗先輩は・・・・その、全てのゲームで豚だった。
「うぅ・・・・、役なんて無かったんだ」
「その、えっと、ドンマイ」
「うーむ、10回もゲームをやって1回たりとも役が揃わないなど初めてみた」
「あはは、大概不運なのは分かってたけど・・・・こ、ここまでとは思わなかったな」
やはり香苗先輩はかなりの不幸体質らしい、だが、ここまで運が無いというのに
それでもいつもポジティブにやっていけるとはな。
「・・・・そ、そうだな、それじゃあ、最終ゲームと行こうか」
「あはは、う、うん」
そして、最終ゲームが始まった、今回の俺の手はフルハウスだった。
うん、結構強いな、そして周りを見たときに分かったことは
少しだけ小菜先輩は浮かない顔、後輩の女の子は表情を変えていない
そして、瑠衣先輩は香苗先輩の方を見て少し笑っているように見えた。
で、香苗先輩はまるで極楽にでも行きそうなほどに笑っている。
もう、顔にキター! 見たいな字が書いてあるように見えるほどに笑っている。
「それじゃあ、手札オープン!」
「いえーい!」
結果、小菜先輩はワンペア、瑠衣先輩は豚、後輩の女の子は4カード
香苗先輩はダイヤの10、J、Q、後の2枚はジョーカーだった。
つまり、ロイヤルストレートフラッシュだ。
まさかのジョーカー2枚を入れたロイヤルストレートフラッシュとは。
「やっほぉ! 最後の最後で大勝だぁ!」
「ふむ、良かったな」
瑠衣先輩の表情を見てみると、何となくどうしてそうなったかは分かった。
これ、瑠衣先輩が香苗先輩に花を持たせるためにイカサマしたんだろうな。
うん、やっぱり友達思いなのか、流石は瑠衣先輩だ。
「いやぁ、良かった!」
「それじゃあ、今日は終わりにしようか、遅くなりすぎるのも良くないからな」
「そうだね、それじゃあ、今日は止めにしよう! 解散!」
「お疲れ様」
俺達は今日のポーカーを切り上げ、家に戻った。
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