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第三章
唯一の武器(高雅視点)
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父から全てを知らされたあの時。俺は地獄の底に叩き落とされた。
さらには、もはやどう足掻いても家房に嬲り殺され、大事なものを蹂躙される道しか残されていない現実をも突きつけられて、目の前が真っ暗になった。
しかし、そこまで堕ちてようやく、俺は人生の大半をかけて探し続けた弟を見つけることができた。
こんなところにいたのか。
こんな、一筋の光も差さぬ暗黒の地獄で、ずっと独りぼっちで。
どれだけ辛く、悲しく、寂しかったことか。
俺などでは想像もできない。そして、雅次がこんな境遇にあると知りもせず、何度も何度も惨い仕打ちを重ねてしまった。
俺は、あまりにも愚かな間抜けだ。酷い兄だ。
それなのに、こちらを見上げてきた山吹の瞳は、どこまでも……二人きりで生きてきたあの頃のままだった。
その狂おしいまでの瞳に見つめられ、「ごめんなさい」と震える声で言われて、胸が弾けた。
衝動のままに抱き締め、俺は雅次を抱いた。
憐みではない。
今……お互い、今まで生きてきた中で一番、無様な姿を相手に晒しているこの時。
体を重ねるほどに求め合えば、雅次に、どんな雅次でも好きだというこの想いを思い知らせることができる。
そして俺は、雅次の俺への想いを思い知ることができる。
そう、思ったのだ。
全身に、家房に凌辱された痕が色濃く残る体を躊躇なく愛撫する俺を見てようやく、雅次は俺の気持ちを分かってくれた。
昔のように、俺に思うがまま甘えて抱きついてくる雅次に、言いようのない喜びと愛おしさを覚えた。
だが、それ以上に全身を包み込んだのは、強烈な安堵。その安堵は、
――兄上……好き。何があっても、どんな兄上でも好き。
爪を立てるほどしがみついてくる雅次にそう言われれば言われるほど深くなって……ああ。
そうか。俺も、雅次と同じで……ずっと、この言葉が欲しかったのだ。
――兄上なんか大嫌い。近づかないで!
突然そう言われて、拒絶されたあの日からずっと。
きっと俺が駄目な兄だから、俺のそばにいても幸せじゃないから、雅次は俺のことが嫌いになって、離れていった。皆に自慢できる立派な兄になれたら、また俺のことを好きになってくれるか……なんて。
懸命に胸を張って、背伸びをした。
世間から認められなくては。雅次が誰にも虐められず、当たり前の幸せを手に入れられる世界を作らなければと必死だった。
周りばかりを見て、雅次の心を見ていなかった。
しかし、久しぶりに見つめた雅次の心は、どんな俺でも好きだ。俺と心が繋がるなら、他にはなにもいらない。と、切なくなるほどに訴えてきた。
長年探し続けた心は、誰よりも俺を欲し、俺の全てを受け入れてくれていた。
そのことに、今更ではあるが、気づくことができた。
そして、兄弟で交わるという禁忌を犯してまで、よりいっそう互いを深く繋いだ。
俺たちに争え。殺し合えと仕向けてくるあらゆるものに負け、再び引き離されないように……ひどく性急に、浅ましく、熱烈に。
いまだかつてないほどに、身も心も重ね合わせた。
そして今、この目に見える景色は――。
「お前は、本当に俺が好きだなあ」
お互い幾度出したのか分からぬほど抱き合った後。
心地よい微睡みにうっとりと両の目を細めながら、俺の武骨な指に自分のそれを絡め、無邪気に頬ずりしている雅次にそう声をかけると、雅次は我に返ったように目をぱちくりさせ、頬を紅潮させた。
「……兄上こそ、俺のことが好き過ぎるくせに」
気恥ずかしげにそう言い返してくるものだから、
「おう、悪いか」
即座に言い返してやった。びっくりしたように目を上げてくるので、
「嫌か?」
目が合うなり両の目を細め、掌に口づけてやると、一瞬で雅次の顔は真っ赤になった。
それから、「あー」だの「うー」だの「兄上の意地悪」だの、ごにょごにょ言っていたが、それでもしっかり俺の問いに首を振ってみせるものだから、声を上げて笑ってしまった。
「本当に、お前は可愛いよ」
頭を撫でてやると雅次はまた悔しそうに唸ったが、すぐに俺と同じように噴き出した。
楽しそうに、嬉しそうに微笑う。
俺たちが争わず、仲良く生きていける世界はもう、この世のどこにもない。二人生き続けている限り殺し合わされると、分かっていても。
俺も、同じ気持ちだ。だから。
「ははは……? 兄上、どうかなさいましたか」
「俺は、誇りに思うよ。こんな状況でも……いや、こんな状況に陥ろうとも引き裂かれなかった自分たちの絆を、心から」
俺の突然のその言葉に、雅次が驚いたように目を瞠った。
だが、すぐにくしゃりと顔を歪めつつも「俺もです」と、震える声で同意し、俺の手を握ってきた。
「もう、いつ死んでもいい」
その言葉に、俺も笑みを深める。
「俺もだ。だからな? 俺はもう……この絆を、誰かに分かってもらおうとは思わん。世界中の人間が俺たち自身のこと、俺たちの仲を誤解し、理解されなくても、俺たちだけが互いに分かっていればそれでいい。生も死も、俺たちの絆の前では些末なことだ」
「はい!」
清々しいくらい、気持ちのいい返事だった。
「これほどの絆はまたとない。そして、俺はこの絆こそが龍王丸を守り、家房に打ち克つ唯一の武器だと信じる」
「! 打ち克つ……あの家房に?」
信じられないとばかりに目を見開く雅次に、俺は深く頷く。
「できる。俺たちが力を合わせれば。そこでだ」
俺は居住まいを正した。
それにつられるように、雅次も居住まいを正す。
「昨日、家房から俺宛てに文が来た。お前のことや伊吹家の将来。そして、龍王丸が心配だ。今後について、直接会って話したいと」
雅次の顔色が変わった。
「いやに熱っぽく書かれていた。それに……実は先日、龍王丸を拐そうと間者を仕向けても来ていてな。相当ご執心のよう……」
「外道め」
まさに、憎悪が滴り落ちるような声だった。
「俺だけでは飽き足らず、龍王丸までっ。何としてでも、守り抜きませぬと」
怒りで全身を震わせる雅次に、俺も深く頷く。
俺とて雅次と同じ。俺たち兄弟。さらには、父や龍王丸に至るまで、我ら一族を人を人とも思わぬ所業の数々、腸が煮えくり返る。
龍王丸にまで、俺たちが受けた苦しみと悲しみを背負わせてなるものか。
こんなことは、俺たちの代で終わらせる。そのためなら――。
「俺はこれから家房に会う。それでもし、龍王丸を差し出さねば生かしておかぬと言われたら」
ここで、俺は言葉を切った。そして、どこまでも明るい調子で言った。
「ともに死ぬるか」
さらには、もはやどう足掻いても家房に嬲り殺され、大事なものを蹂躙される道しか残されていない現実をも突きつけられて、目の前が真っ暗になった。
しかし、そこまで堕ちてようやく、俺は人生の大半をかけて探し続けた弟を見つけることができた。
こんなところにいたのか。
こんな、一筋の光も差さぬ暗黒の地獄で、ずっと独りぼっちで。
どれだけ辛く、悲しく、寂しかったことか。
俺などでは想像もできない。そして、雅次がこんな境遇にあると知りもせず、何度も何度も惨い仕打ちを重ねてしまった。
俺は、あまりにも愚かな間抜けだ。酷い兄だ。
それなのに、こちらを見上げてきた山吹の瞳は、どこまでも……二人きりで生きてきたあの頃のままだった。
その狂おしいまでの瞳に見つめられ、「ごめんなさい」と震える声で言われて、胸が弾けた。
衝動のままに抱き締め、俺は雅次を抱いた。
憐みではない。
今……お互い、今まで生きてきた中で一番、無様な姿を相手に晒しているこの時。
体を重ねるほどに求め合えば、雅次に、どんな雅次でも好きだというこの想いを思い知らせることができる。
そして俺は、雅次の俺への想いを思い知ることができる。
そう、思ったのだ。
全身に、家房に凌辱された痕が色濃く残る体を躊躇なく愛撫する俺を見てようやく、雅次は俺の気持ちを分かってくれた。
昔のように、俺に思うがまま甘えて抱きついてくる雅次に、言いようのない喜びと愛おしさを覚えた。
だが、それ以上に全身を包み込んだのは、強烈な安堵。その安堵は、
――兄上……好き。何があっても、どんな兄上でも好き。
爪を立てるほどしがみついてくる雅次にそう言われれば言われるほど深くなって……ああ。
そうか。俺も、雅次と同じで……ずっと、この言葉が欲しかったのだ。
――兄上なんか大嫌い。近づかないで!
突然そう言われて、拒絶されたあの日からずっと。
きっと俺が駄目な兄だから、俺のそばにいても幸せじゃないから、雅次は俺のことが嫌いになって、離れていった。皆に自慢できる立派な兄になれたら、また俺のことを好きになってくれるか……なんて。
懸命に胸を張って、背伸びをした。
世間から認められなくては。雅次が誰にも虐められず、当たり前の幸せを手に入れられる世界を作らなければと必死だった。
周りばかりを見て、雅次の心を見ていなかった。
しかし、久しぶりに見つめた雅次の心は、どんな俺でも好きだ。俺と心が繋がるなら、他にはなにもいらない。と、切なくなるほどに訴えてきた。
長年探し続けた心は、誰よりも俺を欲し、俺の全てを受け入れてくれていた。
そのことに、今更ではあるが、気づくことができた。
そして、兄弟で交わるという禁忌を犯してまで、よりいっそう互いを深く繋いだ。
俺たちに争え。殺し合えと仕向けてくるあらゆるものに負け、再び引き離されないように……ひどく性急に、浅ましく、熱烈に。
いまだかつてないほどに、身も心も重ね合わせた。
そして今、この目に見える景色は――。
「お前は、本当に俺が好きだなあ」
お互い幾度出したのか分からぬほど抱き合った後。
心地よい微睡みにうっとりと両の目を細めながら、俺の武骨な指に自分のそれを絡め、無邪気に頬ずりしている雅次にそう声をかけると、雅次は我に返ったように目をぱちくりさせ、頬を紅潮させた。
「……兄上こそ、俺のことが好き過ぎるくせに」
気恥ずかしげにそう言い返してくるものだから、
「おう、悪いか」
即座に言い返してやった。びっくりしたように目を上げてくるので、
「嫌か?」
目が合うなり両の目を細め、掌に口づけてやると、一瞬で雅次の顔は真っ赤になった。
それから、「あー」だの「うー」だの「兄上の意地悪」だの、ごにょごにょ言っていたが、それでもしっかり俺の問いに首を振ってみせるものだから、声を上げて笑ってしまった。
「本当に、お前は可愛いよ」
頭を撫でてやると雅次はまた悔しそうに唸ったが、すぐに俺と同じように噴き出した。
楽しそうに、嬉しそうに微笑う。
俺たちが争わず、仲良く生きていける世界はもう、この世のどこにもない。二人生き続けている限り殺し合わされると、分かっていても。
俺も、同じ気持ちだ。だから。
「ははは……? 兄上、どうかなさいましたか」
「俺は、誇りに思うよ。こんな状況でも……いや、こんな状況に陥ろうとも引き裂かれなかった自分たちの絆を、心から」
俺の突然のその言葉に、雅次が驚いたように目を瞠った。
だが、すぐにくしゃりと顔を歪めつつも「俺もです」と、震える声で同意し、俺の手を握ってきた。
「もう、いつ死んでもいい」
その言葉に、俺も笑みを深める。
「俺もだ。だからな? 俺はもう……この絆を、誰かに分かってもらおうとは思わん。世界中の人間が俺たち自身のこと、俺たちの仲を誤解し、理解されなくても、俺たちだけが互いに分かっていればそれでいい。生も死も、俺たちの絆の前では些末なことだ」
「はい!」
清々しいくらい、気持ちのいい返事だった。
「これほどの絆はまたとない。そして、俺はこの絆こそが龍王丸を守り、家房に打ち克つ唯一の武器だと信じる」
「! 打ち克つ……あの家房に?」
信じられないとばかりに目を見開く雅次に、俺は深く頷く。
「できる。俺たちが力を合わせれば。そこでだ」
俺は居住まいを正した。
それにつられるように、雅次も居住まいを正す。
「昨日、家房から俺宛てに文が来た。お前のことや伊吹家の将来。そして、龍王丸が心配だ。今後について、直接会って話したいと」
雅次の顔色が変わった。
「いやに熱っぽく書かれていた。それに……実は先日、龍王丸を拐そうと間者を仕向けても来ていてな。相当ご執心のよう……」
「外道め」
まさに、憎悪が滴り落ちるような声だった。
「俺だけでは飽き足らず、龍王丸までっ。何としてでも、守り抜きませぬと」
怒りで全身を震わせる雅次に、俺も深く頷く。
俺とて雅次と同じ。俺たち兄弟。さらには、父や龍王丸に至るまで、我ら一族を人を人とも思わぬ所業の数々、腸が煮えくり返る。
龍王丸にまで、俺たちが受けた苦しみと悲しみを背負わせてなるものか。
こんなことは、俺たちの代で終わらせる。そのためなら――。
「俺はこれから家房に会う。それでもし、龍王丸を差し出さねば生かしておかぬと言われたら」
ここで、俺は言葉を切った。そして、どこまでも明るい調子で言った。
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