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2章 成人
8話
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「じゃあ、構えなさいな」
レイモンドは腰に下げた鞘から双刀を抜いた。
「……ッ」
レイモンドはニコルと対峙していた。
訓練所を貸し切って、誰にも入られないようにしてから、レイモンドは瞳を伏せる。
ニコルが息をのんだのがわかる。
「いきます」
ニコルの静かな声にレイモンドが細く息を吐く。
決着は一瞬のうちについた。
ニコルの首筋に一筋の傷がつき、薄い皮膚一枚を切っただけで剣は止まっていた。
「良かったぁ……ニコル大丈夫?生きてるわね?」
レイモンドは双刀を投げ捨ててニコルを見上げた。
「良かったわぁ……」
「レイモンド様?」
レイモンドの目からはポロポロと涙が零れている。
「あら、やだわ。本当に……」
ふらりと膝から力が抜けてへたりこみそうになったレイモンドをニコルが慌てて抱きとめた。
「ったく、小隊長」
入口の辺りで声が聞こえ、一人の男が入ってくる。
「副隊長……」
入ってきたのはムファサだった。
「おい、ニコル……お前何したかわかってんのか?、レイモンドはなぁ、お前に何かあったら辞職するって一筆したためてからこれに臨んでんだぞ?」
そのムファサの手には騎士団長にあてた封筒があった。
「ちょっ!ムファサ」
「そんだけの覚悟でお前と対峙したんだぞ?」
「レイモンド様……」
「はは、大丈夫よぉアタシの可愛い従者だもの。何があっても最後まで責任はとるからね?」
ニコルの腕からレイモンドを奪ったムファサはちらりとニコルを見る。
「今の言葉を考えながら夜通し外周を走って来い。行け」
そう言うと、ムファサはレイモンドをお姫様抱きに抱き上げる。
「ちょっ!」
「歩けねぇだろうが!大人しく運ばれろ」
そう言うとムファサはニコルを残して訓練所を出た。
「大丈夫よ、ありがとうね」
「んなわけあるか。でも本当にあいつを大事にしてんのな?」
ムファサの声が優しくなるのを感じながらレイモンドは小さく頷いた。
「だって、初めての従者だもの。あの子がいなくなったらもうやっぱり従者はいらないわよ……入団式が楽しみねぇ……」
レイモンドが目を伏せると、ムファサはちげぇだろ……と、呟いたが、それはレイモンドには聞こえなかった。
レイモンドは腰に下げた鞘から双刀を抜いた。
「……ッ」
レイモンドはニコルと対峙していた。
訓練所を貸し切って、誰にも入られないようにしてから、レイモンドは瞳を伏せる。
ニコルが息をのんだのがわかる。
「いきます」
ニコルの静かな声にレイモンドが細く息を吐く。
決着は一瞬のうちについた。
ニコルの首筋に一筋の傷がつき、薄い皮膚一枚を切っただけで剣は止まっていた。
「良かったぁ……ニコル大丈夫?生きてるわね?」
レイモンドは双刀を投げ捨ててニコルを見上げた。
「良かったわぁ……」
「レイモンド様?」
レイモンドの目からはポロポロと涙が零れている。
「あら、やだわ。本当に……」
ふらりと膝から力が抜けてへたりこみそうになったレイモンドをニコルが慌てて抱きとめた。
「ったく、小隊長」
入口の辺りで声が聞こえ、一人の男が入ってくる。
「副隊長……」
入ってきたのはムファサだった。
「おい、ニコル……お前何したかわかってんのか?、レイモンドはなぁ、お前に何かあったら辞職するって一筆したためてからこれに臨んでんだぞ?」
そのムファサの手には騎士団長にあてた封筒があった。
「ちょっ!ムファサ」
「そんだけの覚悟でお前と対峙したんだぞ?」
「レイモンド様……」
「はは、大丈夫よぉアタシの可愛い従者だもの。何があっても最後まで責任はとるからね?」
ニコルの腕からレイモンドを奪ったムファサはちらりとニコルを見る。
「今の言葉を考えながら夜通し外周を走って来い。行け」
そう言うと、ムファサはレイモンドをお姫様抱きに抱き上げる。
「ちょっ!」
「歩けねぇだろうが!大人しく運ばれろ」
そう言うとムファサはニコルを残して訓練所を出た。
「大丈夫よ、ありがとうね」
「んなわけあるか。でも本当にあいつを大事にしてんのな?」
ムファサの声が優しくなるのを感じながらレイモンドは小さく頷いた。
「だって、初めての従者だもの。あの子がいなくなったらもうやっぱり従者はいらないわよ……入団式が楽しみねぇ……」
レイモンドが目を伏せると、ムファサはちげぇだろ……と、呟いたが、それはレイモンドには聞こえなかった。
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