11 / 30
11 きぐるみを着て(現代トリップ)
しおりを挟む
「アイヴィス…寝ようか」
セラの風呂上がりを待ち、ゆっくりしようとした矢先。
掛けていた眼鏡を外し、読んでいた雑誌から顔をあげるとアイヴィスはそのまま固まった。
「どうしたんだ?」
「あ、うん…寒くなってきたから…」
「そうか」
セラの全身がピンクもこもこで、頭には長い2つの耳。
「似合わない…かな?」
「そんなことはないが、少し驚いた。こっちへおいで?コーヒーを入れてある」
おいでと手招きをしてから、自分は立ち上がりコーヒーメーカーからセラのマグカップにコーヒーを注ぐ。
「砂糖やポーションは?」
聞こうと振り替えると、ギュッと後ろから抱き締められた。
「アイヴィス…」
「ん?」
「うさぎ…はね、一年中…」
耳打ちされた言葉でセラを抱き上げ、そのまま寝室へ向かう。
なら、セラの望むように。
そう言えば久しぶりに二人の休みが重なる日なのだったと思い出すと
抱き潰してしまわないように自分をコントロールしないとと笑った。
腕の中の恋人が幸せそうに笑っているからまぁいいか。
でも、流石に脱がせるのに
手間取ったのは焦らしていると思ってくれていればいいけれど。
ただ、流石に兎の中が全裸だったのは
嬉しい誤算だった。
セラの風呂上がりを待ち、ゆっくりしようとした矢先。
掛けていた眼鏡を外し、読んでいた雑誌から顔をあげるとアイヴィスはそのまま固まった。
「どうしたんだ?」
「あ、うん…寒くなってきたから…」
「そうか」
セラの全身がピンクもこもこで、頭には長い2つの耳。
「似合わない…かな?」
「そんなことはないが、少し驚いた。こっちへおいで?コーヒーを入れてある」
おいでと手招きをしてから、自分は立ち上がりコーヒーメーカーからセラのマグカップにコーヒーを注ぐ。
「砂糖やポーションは?」
聞こうと振り替えると、ギュッと後ろから抱き締められた。
「アイヴィス…」
「ん?」
「うさぎ…はね、一年中…」
耳打ちされた言葉でセラを抱き上げ、そのまま寝室へ向かう。
なら、セラの望むように。
そう言えば久しぶりに二人の休みが重なる日なのだったと思い出すと
抱き潰してしまわないように自分をコントロールしないとと笑った。
腕の中の恋人が幸せそうに笑っているからまぁいいか。
でも、流石に脱がせるのに
手間取ったのは焦らしていると思ってくれていればいいけれど。
ただ、流石に兎の中が全裸だったのは
嬉しい誤算だった。
11
あなたにおすすめの小説
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
【BL】捨てられたSubが甘やかされる話
橘スミレ
BL
渚は最低最悪なパートナーに追い出され行く宛もなく彷徨っていた。
もうダメだと倒れ込んだ時、オーナーと呼ばれる男に拾われた。
オーナーさんは理玖さんという名前で、優しくて暖かいDomだ。
ただ執着心がすごく強い。渚の全てを知って管理したがる。
特に食へのこだわりが強く、渚が食べるもの全てを知ろうとする。
でもその執着が捨てられた渚にとっては心地よく、気味が悪いほどの執着が欲しくなってしまう。
理玖さんの執着は日に日に重みを増していくが、渚はどこまでも幸福として受け入れてゆく。
そんな風な激重DomによってドロドロにされちゃうSubのお話です!
アルファポリス限定で連載中
二日に一度を目安に更新しております
【完】君に届かない声
未希かずは(Miki)
BL
内気で友達の少ない高校生・花森眞琴は、優しくて完璧な幼なじみの長谷川匠海に密かな恋心を抱いていた。
ある日、匠海が誰かを「そばで守りたい」と話すのを耳にした眞琴。匠海の幸せのために身を引こうと、クラスの人気者・和馬に偽の恋人役を頼むが…。
すれ違う高校生二人の不器用な恋のお話です。
執着囲い込み☓健気。ハピエンです。
何故よりにもよって恋愛ゲームの親友ルートに突入するのか
風
BL
平凡な学生だったはずの俺が転生したのは、恋愛ゲーム世界の“王子”という役割。
……けれど、攻略対象の女の子たちは次々に幸せを見つけて旅立ち、
気づけば残されたのは――幼馴染みであり、忠誠を誓った騎士アレスだけだった。
「僕は、あなたを守ると決めたのです」
いつも優しく、忠実で、完璧すぎるその親友。
けれど次第に、その視線が“友人”のそれではないことに気づき始め――?
身分差? 常識? そんなものは、もうどうでもいい。
“王子”である俺は、彼に恋をした。
だからこそ、全部受け止める。たとえ、世界がどう言おうとも。
これは転生者としての使命を終え、“ただの一人の少年”として生きると決めた王子と、
彼だけを見つめ続けた騎士の、
世界でいちばん優しくて、少しだけ不器用な、じれじれ純愛ファンタジー。
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
僕と教授の秘密の遊び (終)
325号室の住人
BL
10年前、魔法学園の卒業式でやらかした元第二王子は、父親の魔法で二度と女遊びができない身体にされてしまった。
学生達が校内にいる時間帯には加齢魔法で老人姿の教授に、終業時間から翌朝の始業時間までは本来の容姿で居られるけれど陰茎は短く子種は出せない。
そんな教授の元に通うのは、教授がそんな魔法を掛けられる原因となった《過去のやらかし》である…
婚約破棄→王位継承権剥奪→新しい婚約発表と破局→王立学園(共学)に勤めて生徒の保護者である未亡人と致したのがバレて子種の出せない体にされる→美人局に引っかかって破産→加齢魔法で生徒を相手にしている時間帯のみ老人になり、貴族向けの魔法学院(全寮制男子校)に教授として勤める←今ここ を、全て見てきたと豪語する男爵子息。
卒業後も彼は自分が仕える伯爵家子息に付き添っては教授の元を訪れていた。
そんな彼と教授とのとある午後の話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる