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1章
11話
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ガタンガタンと馬車が揺れて動きが停まった。
扉が開くと、何処か空気の色が変わったような気がした。
「ティア様、着きましたお手に触れますね?」
のばされて触れた指が掴まれ引かれる。先程のようにしっかりと手を掴まれてゆっくりと馬車を降りた。
「ティア様、此処は車止めです、3歩そのまま歩きますと壁になり、壁には手摺がありますので、それに触れていただければ、建物の中は歩くのが楽になると思われます。今日は私も一緒に歩きますので、ご安心ください」
「ありがとうございます。凄く慣れていらっしゃいますね…」
壁にある、手摺まで移動すると掴みやすい位置に付けられていた。
「此処の宮は段差が少なく歩きやすくなっております。またぶつかるような物は置いておりませんのでご安心ください」
「元々ですか?」
「はい、この宮は元々目が不自由な方が生活しておりましたから、その名残です」
数歩歩いて右に折れるとそのまま歩く。
歩数を数えて距離を測りながら導かれて行った先に部屋があった。
あまり広くは無さそうだが、自分の家と同じくらいの一室のため、私にはかなりの広さなのだが。
椅子ですと座らされたのは、今までに座ったことも無いくらい身体の沈むふかふかの椅子だった。
寝台ですら、こんなに柔らかくないと言うのに。
「うわぁ…」
声を上げると、クスクスと笑われた。
「ティア様、お茶ですティア様には蓋のついたものをご用意しておりますので、外してお飲みください」
渡されたものは、水筒のような形をしていた。
扉が開くと、何処か空気の色が変わったような気がした。
「ティア様、着きましたお手に触れますね?」
のばされて触れた指が掴まれ引かれる。先程のようにしっかりと手を掴まれてゆっくりと馬車を降りた。
「ティア様、此処は車止めです、3歩そのまま歩きますと壁になり、壁には手摺がありますので、それに触れていただければ、建物の中は歩くのが楽になると思われます。今日は私も一緒に歩きますので、ご安心ください」
「ありがとうございます。凄く慣れていらっしゃいますね…」
壁にある、手摺まで移動すると掴みやすい位置に付けられていた。
「此処の宮は段差が少なく歩きやすくなっております。またぶつかるような物は置いておりませんのでご安心ください」
「元々ですか?」
「はい、この宮は元々目が不自由な方が生活しておりましたから、その名残です」
数歩歩いて右に折れるとそのまま歩く。
歩数を数えて距離を測りながら導かれて行った先に部屋があった。
あまり広くは無さそうだが、自分の家と同じくらいの一室のため、私にはかなりの広さなのだが。
椅子ですと座らされたのは、今までに座ったことも無いくらい身体の沈むふかふかの椅子だった。
寝台ですら、こんなに柔らかくないと言うのに。
「うわぁ…」
声を上げると、クスクスと笑われた。
「ティア様、お茶ですティア様には蓋のついたものをご用意しておりますので、外してお飲みください」
渡されたものは、水筒のような形をしていた。
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