【BL】転生したら獣人の世界で何故か肉食獣に愛されています。

梅花

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本編

571話

カラカラと、馬車が坂道を登っていく。
ラディットさんが用意してくれた馬車に乗り込んで自宅に向かった。
双子はネイさんと一緒に違う馬車に乗っている。
何かやらかすのではないかとヒヤヒヤしながらも双子を任せたが、思ったより簡単に双子が懐いたことにも驚いた。
「俺たちだけ先に帰ってきちゃっていいのかなぁ」
ラディットさんに、荷物は運びますから先にどうぞと促されて帰宅途中なのだ。
「大丈夫だろ、後日でいいからクルー呼んで料理で労ってやるのはリクトの負担が大きいか?」
リルにそう言われて俺はハッと顔を上げて頷いた。
「そうだね、そうしようか」
「親父たちも当分は出港しねぇだろうし、リクトの大丈夫な時にしたらいいんじゃねぇか?新しく子ができたらバタバタすると思うし……?」
「あー……そうだよね、で、子供の名前……」
決めてくれたの?と聞くと、ふいっと視線を逸らされた。
「リクト、まだ名前はいい……性別も決まっていないし顔を見てから決めてもいい。双子もそうだっただろ?」
レヴィに言われて、俺は頷いた。
確かにそうだったなと懐かしく思い出す。
早ければあと数日で生まれるかもしれない。
少しだけ気が昂っている。
「服も買ってあるし……でも、性別がわからないのって楽しみでもあるけど不便だね」
「リクトんとこじゃわかったのか?」
リルが驚きに目を見開いた。
「うん。特殊な光を当てて中を映すと男の子か女の子かはわかったよ……もちろん光だから絶対にわかる訳じゃないし、上手く隠れちゃったりすると見えなかったりするから……さ」
厳密には光ではないが、医療用具の説明なんてしてもリルやレヴィにはわからないだろうし、俺も上手くは説明できない。
「どんなものかがわかりゃー作ってもらうのは出来そうな気はすんだが」
リルの面白いもの見たさが発動している。
だけど、エコー機材など使ったことは無かったし何となくも思い出したことは無い。
一人っ子で弟や妹がいるわけでもなく、妊娠した伴侶や恋人がいた訳でもなかった俺は、胎児の写真など見たこともなく、医療関係者でもないから。
「医者とかならその辺話せば何とかなるんじゃねぇかなぁ、魔導具使って……それにしても、リクトの世界は本当に面白ぇな」
そんなかんがえをするやつはいなかったな……と、リルもレヴィも頷いているが、この世界は別に男女で子供が生まれる訳では無いから、どうして男女の区別があるのだろうかと、ふいに俺は疑問を持ったのだった、。

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