【BL】転生したら獣人の世界で何故か肉食獣に愛されています。

梅花

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本編

613話

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しとしと雨が上がり、太陽が顔を覗かせると、ぐんぐん草木が枝葉を伸ばす。
気持ち良い天気にリエラも機嫌が良い。
「ぁー……うー……」
ぐーぱーぐーぱー手を動かすリエラはひとり遊びが楽しそうで、俺はリエラをベビーベッドに寝かせたまま傍に置いた椅子に座り刺繍をしていた。
「……何本作ろうかなぁ、ねぇリエラ?」
リエラに話し掛けていると、窓の外からはキャッキャッと可愛い声が聞こえてくるのは、ルスとライ。
最近のお気に入りはシャーラ登りだ。
結局まだシャーラにリボンを掛ける獣人はいない。
「リクト様、お客様がお見えです……」
微かなノックと聞こえたのはネイの声だった。
「どうぞ」
俺は返事をしながらたちあがり扉を開けた。
「リクト様、申し訳ございませんリオ様がいらしてますが、お約束ではないので逢えないならまたいらっしゃるとは仰っているのですが」
「大丈夫ですよ、この部屋に来ていただけますか?それとも俺が降りた方が良いでしょうか」
「可能であれは降りていただけると助かるとの事です」
そう言えば、王族の血を引くリオはこの建物には来たこともあるだろう。
懐かしさがないのかなと思いながら、リエラをネイに頼み俺は応接室に降りていく。
「こんにちは」
「おぅ、ちょっと相談があって……な」
立ち上がったリオさんの隣にはテネットさん。
自警団の団長副団長が来ているが、きっと自警団の事ではない。
「リボンを結ぶ覚悟が出来ましたか?」
俺の言葉にふたりは顔を見合わせた。
「俺が答えたのは戻ってきてから……だぞ?」
「王都に経つ時には決めていたのでしょう?船の上で俺に話しかけようとしてきたのも、この事だと思いましたしテネットさんの表情が……全く違いますもんね。王様……リオン陛下にもお会いしたと聞いていますし、良い報告をされたのかなとそこで陛下に頼まれたのではないかなと……シャーラのリボン掛けを」
俺の言葉にリオさんは大きな溜息を吐いた。
「知ってたのかよ」
「リルとレヴィから色々と聞いていますからね?」
リルとレヴィにちょっかいを掛けることが今まで多々あったかもしれないけれど、それは水に流してあげましょう。
「過去のことは不問にしますが、今後テネットさんを泣かせるような事があったら私たちを敵に回すと思ってくださいね?」
「あー……それは約束する。じゃなきゃ子供が欲しいなんて思わねぇよ……」
「そうですね、シャーラがその覚悟を受けて実を付けますからね。ただ、本当に実がつくかは俺にもわからないのでそれで良ければ……」
「わかってる。お前たちもかなりかかったのは聞いているし」
「はい、リルたちにも言っておきますのでいつでもどうぞ?」
「今からでも?」
俺は少し驚いたが小さく頷いた。
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