【BL】転生したら獣人の世界で何故か肉食獣に愛されています。

梅花

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本編

636話

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「ただいまー」
玄関から元気な声が聞こえた。
ルーファスさんとミトさんと一緒にお茶をしていた俺は椅子から立ち上がると玄関に向かう。
「お帰り」
抱きついてきたルスとライ。
「リルもレヴィもお帰りなさい」
子供の頭を撫でながら、伴侶の二人とキスを交わす。
「おぅ、ルスもライも運動量が多くなってきたなー……滅茶苦茶元気に走り回る」
リルが流石に疲れたと首を動かした。
「みずうみまでいったんだよ、おともだちもできたの」
そう嬉しそうに報告してくれるのはライ。
「イルカの獣人がいてな、王都から泳いできたみたいだがはぐれたのか一人だった」
「一人!?」
「あぁ」
「待って、子供一人なのを置いてきたの?」
俺はどうしようと二人を見上げる。
「……いや、悪い……連れてきちまった。今はラディットが面倒見てる」
その言葉に俺はホッとした。 
「良かった……でも、きっとご両親が心配しているよね……」
俺はそれが心配だった。
幼いライが連れ去られた時に発狂しそうな感覚を思い出すと未だに心臓が痛くなる。
「どうにかならないかな……何か速達の伝令で王都のギルドとかに連絡できないかな」
「あー……やれるかもな、ちょっと行ってくるな」
リルが行ってくると玄関を出ようとしたのを追いかけて、行ってらっしゃいのキスをした。
「あら、お帰り。手を洗ったらばあばがケーキをあげるわよ」
いつの間にか後ろに来ていたミトさんがそう声を掛けてきた。
「わぁ」
「飲み物はジュースでいい?」
手を洗いに駆け出す子供たち。
「レヴィ、あんたも手を洗ってきなさいな。たくさんリクトちゃんが貰ってきてくれたから皆でいただきましょ。アタシは先に貰っちゃったけど」
いらっしゃいと、ミトさんは俺たちを促し俺はお茶を用意してきますと告げ、レヴィはミトさんについて行った。
レヴィはコーヒーかなとキッチンに入りお湯を沸かし始めてから、子供たち用のジュースを用意してからコーヒーをドリップした。
リルもコーヒーだろうなと思いながらリルの分も用意してからダイニングへと向かうと、そこには見慣れない子供がいた。
「あ、君が……」
「あの……すみません……おじゃましています」
ぺこりと頭を下げた子供は双子よりは少しだけお兄さんのように見えた。
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