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本編
658話
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「いいんじゃねぇか、ルイがそれでいいならな」
「ルイくんが良かったら、ルカさんがお仕事がひと段落するまでウチでルスとライと仲良く遊んでくれないかなぁ」
そう聞きながら、シャーラの前で足を止めた。
「ルカさん、これが俺たちの子供のひとりシャーラです。リエラはシャーラが実を実らせてくれたんです……大切な子なので……それと、そこの実には触れないでください。そろそろ産まれると思うので」
「勿論です。やはり私たちの聖樹とは違いますね」
そう言いながら見上げたルカさん。
「全く違うのですか?」
俺はそれが海に生きる人たちの聖樹なのだろうかと首を傾げながら、無意識にそっとシャーラに触れた。
「えぇ、私たちの聖樹は水中にあるんです」
驚きの一言だった。
「そうなのですか?それはいつか見てみたいのですが、水中で呼吸が出来ないと無理ですかね」
「難しいかもしれませんね……通常なら水中では呼吸することができないですから」
「え」
小さな声を上げたのはルイくんだった。
「父様、それは本当なの?」
初めて聞いたとばかりに顔を上げたルイくんは、がっくりと肩を落とした。
「水の中で泳げる者なら大丈夫……」
ルイくんの頭を撫でながらそう言ったルカさんに、ルイくんは少し何かを考えた後顔を上げる。
「父様、少しだけルスやライと一緒にいてもいいですか?」
「次に迎えに来るまでならな」
「はい」
それでもいいですと、ルイくんは頷くとルカさんは俺たちに頭を下げる。
「ルイをお願いします」
「わかりました、大切にお預かりしますね?ルイくん、よろしくね」
「ご迷惑をおかけします」
大人のような受け答えをするルイくんは、双子よりずっと年上に見えた。
「普段だと経験出来ないようなことをしようね……」
「明日、早朝に此処を発ちます。セイも連れて行くのでルイを」
心配そうにルイくんを見下ろすルカさんは、父親の顔をしていた。
「シャーラもルイくんと仲良くしてあげてね?」
触れていたシャーラの幹をぽんぽんと叩くと、シャーラは任せてと葉を揺らす。
「ほう……聖樹の葉が揺れるのはあまり見ることがないのだが」
ルカさんが呟く。
「シャーラもですが、王都にある聖樹も王宮の中の聖樹も葉を揺らしますよ?ルカさんの国の聖樹は水の中だからわからないのでは?」
「陸上の聖樹は……野にあるのも含めて、葉を揺らすことは少ないと聞くが……文献の誤りだったかもしれないですね」
書き直さないといけないだろうかとルカさんは笑った。
「ルイくんが良かったら、ルカさんがお仕事がひと段落するまでウチでルスとライと仲良く遊んでくれないかなぁ」
そう聞きながら、シャーラの前で足を止めた。
「ルカさん、これが俺たちの子供のひとりシャーラです。リエラはシャーラが実を実らせてくれたんです……大切な子なので……それと、そこの実には触れないでください。そろそろ産まれると思うので」
「勿論です。やはり私たちの聖樹とは違いますね」
そう言いながら見上げたルカさん。
「全く違うのですか?」
俺はそれが海に生きる人たちの聖樹なのだろうかと首を傾げながら、無意識にそっとシャーラに触れた。
「えぇ、私たちの聖樹は水中にあるんです」
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「難しいかもしれませんね……通常なら水中では呼吸することができないですから」
「え」
小さな声を上げたのはルイくんだった。
「父様、それは本当なの?」
初めて聞いたとばかりに顔を上げたルイくんは、がっくりと肩を落とした。
「水の中で泳げる者なら大丈夫……」
ルイくんの頭を撫でながらそう言ったルカさんに、ルイくんは少し何かを考えた後顔を上げる。
「父様、少しだけルスやライと一緒にいてもいいですか?」
「次に迎えに来るまでならな」
「はい」
それでもいいですと、ルイくんは頷くとルカさんは俺たちに頭を下げる。
「ルイをお願いします」
「わかりました、大切にお預かりしますね?ルイくん、よろしくね」
「ご迷惑をおかけします」
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「普段だと経験出来ないようなことをしようね……」
「明日、早朝に此処を発ちます。セイも連れて行くのでルイを」
心配そうにルイくんを見下ろすルカさんは、父親の顔をしていた。
「シャーラもルイくんと仲良くしてあげてね?」
触れていたシャーラの幹をぽんぽんと叩くと、シャーラは任せてと葉を揺らす。
「ほう……聖樹の葉が揺れるのはあまり見ることがないのだが」
ルカさんが呟く。
「シャーラもですが、王都にある聖樹も王宮の中の聖樹も葉を揺らしますよ?ルカさんの国の聖樹は水の中だからわからないのでは?」
「陸上の聖樹は……野にあるのも含めて、葉を揺らすことは少ないと聞くが……文献の誤りだったかもしれないですね」
書き直さないといけないだろうかとルカさんは笑った。
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