9 / 696
本編
11・12話
レヴィが先に風呂に入るって行ったから、俺は風呂の使い方を聞きに一緒に行く。
あ、シャンプーとか、借りてもいいのかな。
先ずは脱衣場……って言われて中に入ったけど、普通の部屋くらいの広さがあるぞ!?
まぁ其処で服を脱いで湯殿はこっちだとレヴィが開けた扉の向こうにあったのは……なんだこの風呂の広さ……想像していたバスタブじゃなくてそれよりも全然広い、レヴィとリルが一緒に入っても十分な広さの風呂は銭湯とか温泉を想像してくれればわかると思うけれど、床の埋め込み式。
その広い湯船にはたっぷりとお湯が入っていて、一部分からはジャグジーみたく泡がぽこぽこしている。
お湯の温度は脱衣場から湯殿へ向かう間の壁に操作盤があって、それに触れることで基本のお湯の温度が変わると説明を受けた。
俺はぬるいのにゆっくり入りたいタイプだから、ふたりが上がったら入らせてもらおう。
レヴィの教え方が丁寧なのもあってシャワーもお湯の温度変更やお湯を出すも簡単にできた。
レヴィに一緒に入るか?って、聞かれたけど丁寧にお断りさせて貰った。リルもレヴィもムキムキマッチョなんだもん。
俺も多少は鍛えていたけど、所詮細マッチョ止まり。
へなちょこだと思われるのは流石にくやしいから一緒には入りませんよ!
ゆっくりどうぞと声を掛けて、俺はキッチンに向かう。
固形コンソメみたいなのが無かったか冷蔵庫の中や棚をもう一度確認して、あったらスープ。
なかったら、ボイルに切り替えるしかないかな。
なんてもう一度キッチン周りを確認したら、バターとかケチャップもありました。
コンソメかどうかわからないものは、後で聞いてみようと思ったら、ちょうど良くリルがいた。
「リル、これって固形コンソメ?」
指先で摘まんで見せたそれ。
「あー……なんだっけか、確かスープに入れるやつだったぞ?」
うん、誰かが作りに来て置いていったのかわからないけれど、その残りみたいだね。
名前を知らないんだもんね。
まぁ……ふたりの交遊関係までは関知しないからいいんだけどさ。
そう思いながら俺はコンソメの欠片らしきものを爪で割って舐めてみた。
コンソメに間違いなさそうだ。
鍋にたっぷりのお湯を沸かすと、買ってきたソーセージに包丁を入れる。
いくつか見つけたジャガイモみたいなものは、色が変わっていないから食べられそうだと判断して、包丁でちまちまと皮を剥くと適当なサイズに切り分けてから簡単なコンソメスープを作っていく。
玉ねぎっぽいものも見つけたけど、獣人って玉ねぎ大丈夫かな。
買ってあった物だし、たぶん大丈夫そうだけど……念のために入れる前に聞いてみようと、リルに聞くと大丈夫との事。
安心しながら炒めてスープの中に。それからコンソメらしきものを入れて塩コショウで味を整えると、とりあえず終わり。
鍋に蓋をしてから火を止めると、リルに後ろから抱き締められた。
「うわっ!なっ……!」
されたことの無いことに、声が出てしまい振り向くと、リルはそのまま何食わぬ顔で抱き締めたままで聞いてくる。
「凄くいい匂い……何を作った?」
ふんふんと鼻を鳴らすリルに答えなければならないと、蓋を少しずらして中を見せる。
怪しいものは作ってませんよ?
「スープ。明日の朝に飲むやつ……で、明日の朝はホットサンドと目玉焼きとベーコンの予定……そう言えばリル達は冒険者って聞いたけど、毎日出掛けるのかな?もし、出掛けるならお弁当も作るけれど」
「お弁当?」
「あ、こっちじゃあまり無いのかな……俺の所だと、1日3食、朝・昼・晩に食事をして、昼間に家にいることが少ないから昼は持ち運べる食事を作るんだよ」
「それは、食べてみたいけど、明日はレヴィと話して、冒険者は休みにしてリクトにこの街を案内しようと思ってさ。どうだ?」
軟らかな声音が耳をくすぐって、その心地よさに頷いた。
「うん、ありがとうじゃあ、お弁当はまた今度だね」
申し訳ないけれど、全く何もわかっていないから、お金の使い方とか買い物の仕方とかしっかりと知りたいし……ありがとうを伝えると、リルはにこりと笑う。
そして、少し遠くでレヴィが湯船から出たという声が聞こえてきた。
あ、シャンプーとか、借りてもいいのかな。
先ずは脱衣場……って言われて中に入ったけど、普通の部屋くらいの広さがあるぞ!?
まぁ其処で服を脱いで湯殿はこっちだとレヴィが開けた扉の向こうにあったのは……なんだこの風呂の広さ……想像していたバスタブじゃなくてそれよりも全然広い、レヴィとリルが一緒に入っても十分な広さの風呂は銭湯とか温泉を想像してくれればわかると思うけれど、床の埋め込み式。
その広い湯船にはたっぷりとお湯が入っていて、一部分からはジャグジーみたく泡がぽこぽこしている。
お湯の温度は脱衣場から湯殿へ向かう間の壁に操作盤があって、それに触れることで基本のお湯の温度が変わると説明を受けた。
俺はぬるいのにゆっくり入りたいタイプだから、ふたりが上がったら入らせてもらおう。
レヴィの教え方が丁寧なのもあってシャワーもお湯の温度変更やお湯を出すも簡単にできた。
レヴィに一緒に入るか?って、聞かれたけど丁寧にお断りさせて貰った。リルもレヴィもムキムキマッチョなんだもん。
俺も多少は鍛えていたけど、所詮細マッチョ止まり。
へなちょこだと思われるのは流石にくやしいから一緒には入りませんよ!
ゆっくりどうぞと声を掛けて、俺はキッチンに向かう。
固形コンソメみたいなのが無かったか冷蔵庫の中や棚をもう一度確認して、あったらスープ。
なかったら、ボイルに切り替えるしかないかな。
なんてもう一度キッチン周りを確認したら、バターとかケチャップもありました。
コンソメかどうかわからないものは、後で聞いてみようと思ったら、ちょうど良くリルがいた。
「リル、これって固形コンソメ?」
指先で摘まんで見せたそれ。
「あー……なんだっけか、確かスープに入れるやつだったぞ?」
うん、誰かが作りに来て置いていったのかわからないけれど、その残りみたいだね。
名前を知らないんだもんね。
まぁ……ふたりの交遊関係までは関知しないからいいんだけどさ。
そう思いながら俺はコンソメの欠片らしきものを爪で割って舐めてみた。
コンソメに間違いなさそうだ。
鍋にたっぷりのお湯を沸かすと、買ってきたソーセージに包丁を入れる。
いくつか見つけたジャガイモみたいなものは、色が変わっていないから食べられそうだと判断して、包丁でちまちまと皮を剥くと適当なサイズに切り分けてから簡単なコンソメスープを作っていく。
玉ねぎっぽいものも見つけたけど、獣人って玉ねぎ大丈夫かな。
買ってあった物だし、たぶん大丈夫そうだけど……念のために入れる前に聞いてみようと、リルに聞くと大丈夫との事。
安心しながら炒めてスープの中に。それからコンソメらしきものを入れて塩コショウで味を整えると、とりあえず終わり。
鍋に蓋をしてから火を止めると、リルに後ろから抱き締められた。
「うわっ!なっ……!」
されたことの無いことに、声が出てしまい振り向くと、リルはそのまま何食わぬ顔で抱き締めたままで聞いてくる。
「凄くいい匂い……何を作った?」
ふんふんと鼻を鳴らすリルに答えなければならないと、蓋を少しずらして中を見せる。
怪しいものは作ってませんよ?
「スープ。明日の朝に飲むやつ……で、明日の朝はホットサンドと目玉焼きとベーコンの予定……そう言えばリル達は冒険者って聞いたけど、毎日出掛けるのかな?もし、出掛けるならお弁当も作るけれど」
「お弁当?」
「あ、こっちじゃあまり無いのかな……俺の所だと、1日3食、朝・昼・晩に食事をして、昼間に家にいることが少ないから昼は持ち運べる食事を作るんだよ」
「それは、食べてみたいけど、明日はレヴィと話して、冒険者は休みにしてリクトにこの街を案内しようと思ってさ。どうだ?」
軟らかな声音が耳をくすぐって、その心地よさに頷いた。
「うん、ありがとうじゃあ、お弁当はまた今度だね」
申し訳ないけれど、全く何もわかっていないから、お金の使い方とか買い物の仕方とかしっかりと知りたいし……ありがとうを伝えると、リルはにこりと笑う。
そして、少し遠くでレヴィが湯船から出たという声が聞こえてきた。
あなたにおすすめの小説
運命の番は僕に振り向かない
ゆうに
BL
大好きだったアルファの恋人が旅先で運命の番と出会ってしまい、泣く泣く別れた経験があるオメガの千遥。
それ以来、ずっと自分の前にも運命の番があらわれることを切に願っていた。
オメガひとりの生活は苦しく、千遥は仕方なく身体を売って稼ぐことを決心する。
ネットで知り合った相手と待ち合わせ、雑踏の中を歩いている時、千遥は自分の運命の番を見つけた。
ところが視線が確かに合ったのに運命の番は千遥を避けるように去っていく。彼の隣には美しいオメガがいた。
ベータのような平凡な見た目のオメガが主人公です。
ふんわり現代、ふんわりオメガバース、設定がふんわりしてます。
完結しました!ありがとうございました。
拾われたのはたぶん僕です 〜ポンコツ魔法使いと騎士団の平和な大事件〜
ニア。
BL
崖から落ちただけなのに、騎士団長に拾われました。
真面目に生きてきた魔法使いモーネ。
ただ薬草を採ろうとして滑落しただけなのに、なぜか王国最強の騎士団長イグラムに連れて行かれ、騎士団で暮らすことに。
しかしこの魔法使い、少しだけ普通ではありません。
回復魔法を使えば何かが増え、
補助魔法を使えば騎士団が浮き、
気づけば庭はプリンになります。
——本人はちゃんとやっています。
巻き込まれる騎士団と、なぜか楽しそうな団長。
さらに弟子や王子、ドラゴンまで加わって、騎士団は今日も平和に大騒ぎ。
これは、ポンコツ魔法使いが真面目に頑張るたびに世界が少し壊れる、騒がしくて優しいファンタジーです。
人気アイドルの俺、なぜかメンバー全員に好かれてます
七瀬
BL
デビュー4年目の人気アイドルグループ「ECLIPSE(エクリプス)」に所属する芹沢 美澄(せりざわみすみ)は、昔からどこか抜けていてマイペースな性格。
歌もダンスも決して一番ではないはずなのに、なぜかファンからもメンバーからも目を離されない存在だった。
世話焼きな幼なじみ、明るく距離の近い同い年、しっかり者で面倒見のいい年上、掴みどころのない自由人、そして無言で隣にいるリーダー——。
気づけば、美澄の周りにはいつも誰かがいて、当たり前のように甘やかされていく。
異世界転生してひっそり薬草売りをしていたのに、チート能力のせいでみんなから溺愛されてます
ひと息
BL
突然の過労死。そして転生。
休む間もなく働き、あっけなく死んでしまった廉(れん)は、気が付くと神を名乗る男と出会う。
転生するなら?そんなの、のんびりした暮らしに決まってる。
そして転生した先では、廉の思い描いたスローライフが待っていた・・・はずだったのに・・・
知らぬ間にチート能力を授けられ、知らぬ間に噂が広まりみんなから溺愛されてしまって・・・!?
【本編完結】転生したら、チートな僕が世界の男たちに溺愛される件
表示されませんでした
BL
ごく普通のサラリーマンだった織田悠真は、不慮の事故で命を落とし、ファンタジー世界の男爵家の三男ユウマとして生まれ変わる。
病弱だった前世のユウマとは違い、転生した彼は「創造魔法」というチート能力を手にしていた。
この魔法は、ありとあらゆるものを生み出す究極の力。
しかし、その力を使うたび、ユウマの体からは、男たちを狂おしいほどに惹きつける特殊なフェロモンが放出されるようになる。
ユウマの前に現れるのは、冷酷な魔王、忠実な騎士団長、天才魔法使い、ミステリアスな獣人族の王子、そして実の兄と弟。
強大な力と魅惑のフェロモンに翻弄されるユウマは、彼らの熱い視線と独占欲に囲まれ、愛と欲望が渦巻くハーレムの中心に立つことになる。
これは、転生した少年が、最強のチート能力と最強の愛を手に入れるまでの物語。
甘く、激しく、そして少しだけ危険な、ユウマのハーレム生活が今、始まる――。
本編完結しました。
続いて閑話などを書いているので良かったら引き続きお読みください
ストーカーから逃げ切ったのも束の間、転移後はヤンデレ騎士団に殺されかけている現実!
由汰のらん
ファンタジー
ストーカーから逃げていたある日、ハルは異世界に召喚されてしまう。
しかし神官によれば、どうやらハルは間違って召喚された模様。さらに王子に盾ついてしまったことがきっかけで、ハルは国外追放されてしまう。さらに連行されている道中、魔族に襲われ、ハルの荷馬車は置き去りに。
そのさなか、黒い閃光を放つ騎士が、ハルに取引を持ちかけてきた。
「貴様の血を差し出せ。さすれば助けてやろう。」
やたら態度のでかい騎士は、なんとダンピールだった。しかしハルの血が特殊だと知ったダンピールはハルを連れ帰って?
いっそ美味しい『血』(治癒)と『体液』(バフ)と『癒し』を与えるダンピール騎士団のセラピストを目指します!
公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜
上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。
体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。
両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。
せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない?
しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……?
どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに?
偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも?
……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない??
―――
病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。
※別名義で連載していた作品になります。
(名義を統合しこちらに移動することになりました)
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
表紙は自作です(笑)
もっちもっちとセゥスです!(笑)