【BL】転生したら獣人の世界で何故か肉食獣に愛されています。

梅花

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本編

11・12話

レヴィが先に風呂に入るって行ったから、俺は風呂の使い方を聞きに一緒に行く。
あ、シャンプーとか、借りてもいいのかな。
先ずは脱衣場……って言われて中に入ったけど、普通の部屋くらいの広さがあるぞ!?
まぁ其処で服を脱いで湯殿はこっちだとレヴィが開けた扉の向こうにあったのは……なんだこの風呂の広さ……想像していたバスタブじゃなくてそれよりも全然広い、レヴィとリルが一緒に入っても十分な広さの風呂は銭湯とか温泉を想像してくれればわかると思うけれど、床の埋め込み式。
その広い湯船にはたっぷりとお湯が入っていて、一部分からはジャグジーみたく泡がぽこぽこしている。
お湯の温度は脱衣場から湯殿へ向かう間の壁に操作盤があって、それに触れることで基本のお湯の温度が変わると説明を受けた。
俺はぬるいのにゆっくり入りたいタイプだから、ふたりが上がったら入らせてもらおう。
レヴィの教え方が丁寧なのもあってシャワーもお湯の温度変更やお湯を出すも簡単にできた。
レヴィに一緒に入るか?って、聞かれたけど丁寧にお断りさせて貰った。リルもレヴィもムキムキマッチョなんだもん。
俺も多少は鍛えていたけど、所詮細マッチョ止まり。
へなちょこだと思われるのは流石にくやしいから一緒には入りませんよ!
ゆっくりどうぞと声を掛けて、俺はキッチンに向かう。
固形コンソメみたいなのが無かったか冷蔵庫の中や棚をもう一度確認して、あったらスープ。
なかったら、ボイルに切り替えるしかないかな。
なんてもう一度キッチン周りを確認したら、バターとかケチャップもありました。
コンソメかどうかわからないものは、後で聞いてみようと思ったら、ちょうど良くリルがいた。
「リル、これって固形コンソメ?」
指先で摘まんで見せたそれ。
「あー……なんだっけか、確かスープに入れるやつだったぞ?」
うん、誰かが作りに来て置いていったのかわからないけれど、その残りみたいだね。
名前を知らないんだもんね。
まぁ……ふたりの交遊関係までは関知しないからいいんだけどさ。
そう思いながら俺はコンソメの欠片らしきものを爪で割って舐めてみた。
コンソメに間違いなさそうだ。
鍋にたっぷりのお湯を沸かすと、買ってきたソーセージに包丁を入れる。
いくつか見つけたジャガイモみたいなものは、色が変わっていないから食べられそうだと判断して、包丁でちまちまと皮を剥くと適当なサイズに切り分けてから簡単なコンソメスープを作っていく。
玉ねぎっぽいものも見つけたけど、獣人って玉ねぎ大丈夫かな。
買ってあった物だし、たぶん大丈夫そうだけど……念のために入れる前に聞いてみようと、リルに聞くと大丈夫との事。
安心しながら炒めてスープの中に。それからコンソメらしきものを入れて塩コショウで味を整えると、とりあえず終わり。
鍋に蓋をしてから火を止めると、リルに後ろから抱き締められた。
「うわっ!なっ……!」
されたことの無いことに、声が出てしまい振り向くと、リルはそのまま何食わぬ顔で抱き締めたままで聞いてくる。
「凄くいい匂い……何を作った?」
ふんふんと鼻を鳴らすリルに答えなければならないと、蓋を少しずらして中を見せる。
怪しいものは作ってませんよ?
「スープ。明日の朝に飲むやつ……で、明日の朝はホットサンドと目玉焼きとベーコンの予定……そう言えばリル達は冒険者って聞いたけど、毎日出掛けるのかな?もし、出掛けるならお弁当も作るけれど」
「お弁当?」
「あ、こっちじゃあまり無いのかな……俺の所だと、1日3食、朝・昼・晩に食事をして、昼間に家にいることが少ないから昼は持ち運べる食事を作るんだよ」
「それは、食べてみたいけど、明日はレヴィと話して、冒険者は休みにしてリクトにこの街を案内しようと思ってさ。どうだ?」
軟らかな声音が耳をくすぐって、その心地よさに頷いた。
「うん、ありがとうじゃあ、お弁当はまた今度だね」
申し訳ないけれど、全く何もわかっていないから、お金の使い方とか買い物の仕方とかしっかりと知りたいし……ありがとうを伝えると、リルはにこりと笑う。
そして、少し遠くでレヴィが湯船から出たという声が聞こえてきた。
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