48 / 670
本編
53話
しおりを挟む
俺が取り出したのはスマホの中のガムランボール。
「こんなの、作れますか?」
「えっ!なにこれ、見たことないけど…」
俺のスマホ画面に食いつく女性。
何の獣人かなぁ…。
「俺の故郷(とは、ちょっと違うけどね)にあって、ガムランボールという名前なんですが、こうやって 」
開けることができて、中に石を入れてから閉じてチェーンを通すことができると説明をしていくと、食いついてくる店員さん。
紙とペンを持って書き写してくるけれど、流石に写真の裏側までは見えないので、表裏同じじゃないかなと適当に答えてしまう。
ごめんなさい。
「他にも似たデザインで、こんなのとか…扱うモチーフで意味が違うみたいですが…その辺りは」
「じゃあしゃあ、作ってあげるからこのデザインを使わせて!」
「いいんじゃないですか?楽しみに待っていますが…この石が入る大きさでお願いします」
石を見せるとこれまた絶句。
あれ、リルさんレヴィさん、やっぱりこの石高いんじゃね?
まぁ真珠も天然で真円だと凄く高いし、大きさが1mm違うとかなり金額も違うみたいだしね。
ふたりをじと目で見ると気まずそうに目を逸らして店内を見ているふりをする。
まったく。
じゃあ、ガムランボールとチェーンはお願いして、今度こそブラシ!と、俺達は店を後にした。
そして、念願のブラシショップ。
店に並ぶのは様々なブラシだった。
軟らかなものから固いものまで。
今までリルもレヴィも自分で整えるだけだったと言うので、これからは俺が専属のトリマーだねと笑うと、トリマーの意味はわからないだろうに、ふたりは笑顔で頷いてくれた。
リルは長毛用の2種類の毛が交じるブラシ、レヴィは短毛用の少し弾力の強い毛のブラシに決めて購入した。
どちらもブラシは俺の掌より大きくて、今度からもっと早くブラッシングが終わるだろうと安堵するも、店員にこんなのが欲しいとお願いをしてみた。
ボタンで櫛に絡まった毛が一斉にかたまり取りやすくなる仕掛けがつくように。
これがあるのとないのじゃブラシのメンテの大変さが段違いなのだ。
最初、怪訝そうな表情をしていた店員さんが、俺達が帰るときには凄く乗り気でできたら連絡します!と、元気にいってくれた。
できたら買います!
手を振って満足気に店を出ると、少しだけお腹が減る。
ふたりに買い食いを打診したらにこやかに待っていた!と、言われてしまった。
うっ!ごめん…俺のせいだね。何でも食費から出すよ!
他で切り詰めればいいよね!なんて思いながら屋台を探すのだった。
「こんなの、作れますか?」
「えっ!なにこれ、見たことないけど…」
俺のスマホ画面に食いつく女性。
何の獣人かなぁ…。
「俺の故郷(とは、ちょっと違うけどね)にあって、ガムランボールという名前なんですが、こうやって 」
開けることができて、中に石を入れてから閉じてチェーンを通すことができると説明をしていくと、食いついてくる店員さん。
紙とペンを持って書き写してくるけれど、流石に写真の裏側までは見えないので、表裏同じじゃないかなと適当に答えてしまう。
ごめんなさい。
「他にも似たデザインで、こんなのとか…扱うモチーフで意味が違うみたいですが…その辺りは」
「じゃあしゃあ、作ってあげるからこのデザインを使わせて!」
「いいんじゃないですか?楽しみに待っていますが…この石が入る大きさでお願いします」
石を見せるとこれまた絶句。
あれ、リルさんレヴィさん、やっぱりこの石高いんじゃね?
まぁ真珠も天然で真円だと凄く高いし、大きさが1mm違うとかなり金額も違うみたいだしね。
ふたりをじと目で見ると気まずそうに目を逸らして店内を見ているふりをする。
まったく。
じゃあ、ガムランボールとチェーンはお願いして、今度こそブラシ!と、俺達は店を後にした。
そして、念願のブラシショップ。
店に並ぶのは様々なブラシだった。
軟らかなものから固いものまで。
今までリルもレヴィも自分で整えるだけだったと言うので、これからは俺が専属のトリマーだねと笑うと、トリマーの意味はわからないだろうに、ふたりは笑顔で頷いてくれた。
リルは長毛用の2種類の毛が交じるブラシ、レヴィは短毛用の少し弾力の強い毛のブラシに決めて購入した。
どちらもブラシは俺の掌より大きくて、今度からもっと早くブラッシングが終わるだろうと安堵するも、店員にこんなのが欲しいとお願いをしてみた。
ボタンで櫛に絡まった毛が一斉にかたまり取りやすくなる仕掛けがつくように。
これがあるのとないのじゃブラシのメンテの大変さが段違いなのだ。
最初、怪訝そうな表情をしていた店員さんが、俺達が帰るときには凄く乗り気でできたら連絡します!と、元気にいってくれた。
できたら買います!
手を振って満足気に店を出ると、少しだけお腹が減る。
ふたりに買い食いを打診したらにこやかに待っていた!と、言われてしまった。
うっ!ごめん…俺のせいだね。何でも食費から出すよ!
他で切り詰めればいいよね!なんて思いながら屋台を探すのだった。
602
あなたにおすすめの小説
【本編完結】転生したら、チートな僕が世界の男たちに溺愛される件
表示されませんでした
BL
ごく普通のサラリーマンだった織田悠真は、不慮の事故で命を落とし、ファンタジー世界の男爵家の三男ユウマとして生まれ変わる。
病弱だった前世のユウマとは違い、転生した彼は「創造魔法」というチート能力を手にしていた。
この魔法は、ありとあらゆるものを生み出す究極の力。
しかし、その力を使うたび、ユウマの体からは、男たちを狂おしいほどに惹きつける特殊なフェロモンが放出されるようになる。
ユウマの前に現れるのは、冷酷な魔王、忠実な騎士団長、天才魔法使い、ミステリアスな獣人族の王子、そして実の兄と弟。
強大な力と魅惑のフェロモンに翻弄されるユウマは、彼らの熱い視線と独占欲に囲まれ、愛と欲望が渦巻くハーレムの中心に立つことになる。
これは、転生した少年が、最強のチート能力と最強の愛を手に入れるまでの物語。
甘く、激しく、そして少しだけ危険な、ユウマのハーレム生活が今、始まる――。
本編完結しました。
続いて閑話などを書いているので良かったら引き続きお読みください
牛獣人の僕のお乳で育った子達が僕のお乳が忘れられないと迫ってきます!!
ほじにほじほじ
BL
牛獣人のモノアの一族は代々牛乳売りの仕事を生業としてきた。
牛乳には2種類ある、家畜の牛から出る牛乳と牛獣人から出る牛乳だ。
牛獣人の女性は一定の年齢になると自らの意思てお乳を出すことが出来る。
そして、僕たち家族普段は家畜の牛の牛乳を売っているが母と姉達の牛乳は濃厚で喉越しや舌触りが良いお貴族様に高値で売っていた。
ある日僕たち一家を呼んだお貴族様のご子息様がお乳を呑まないと相談を受けたのが全ての始まりー
母や姉達の牛乳を詰めた哺乳瓶を与えてみても、母や姉達のお乳を直接与えてみても飲んでくれない赤子。
そんな時ふと赤子と目が合うと僕を見て何かを訴えてくるー
「え?僕のお乳が飲みたいの?」
「僕はまだ子供でしかも男だからでないよ。」
「え?何言ってるの姉さん達!僕のお乳に牛乳を垂らして飲ませてみろだなんて!そんなの上手くいくわけ…え、飲んでるよ?え?」
そんなこんなで、お乳を呑まない赤子が飲んだ噂は広がり他のお貴族様達にもうちの子がお乳を飲んでくれないの!と言う相談を受けて、他のほとんどの子は母や姉達のお乳で飲んでくれる子だったけど何故か数人には僕のお乳がお気に召したようでー
昔お乳をあたえた子達が僕のお乳が忘れられないと迫ってきます!!
「僕はお乳を貸しただけで牛乳は母さんと姉さん達のなのに!どうしてこうなった!?」
*
総受けで、固定カプを決めるかはまだまだ不明です。
いいね♡やお気に入り登録☆をしてくださいますと励みになります(><)
誤字脱字、言葉使いが変な所がありましたら脳内変換して頂けますと幸いです。
公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜
上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。
体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。
両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。
せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない?
しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……?
どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに?
偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも?
……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない??
―――
病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。
※別名義で連載していた作品になります。
(名義を統合しこちらに移動することになりました)
家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜
奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。
パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。
健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。
もふもふで始めるのんびり寄り道生活 便利なチートフル活用でVRMMOの世界を冒険します!
ゆるり
ファンタジー
【書籍化!】第17回ファンタジー小説大賞『癒し系ほっこり賞』受賞作です。
(書籍化にあわせて、タイトルが変更になりました。旧題は『もふもふで始めるVRMMO生活 ~寄り道しながらマイペースに楽しみます~』です)
ようやくこの日がやってきた。自由度が最高と噂されてたフルダイブ型VRMMOのサービス開始日だよ。
最初の種族選択でガチャをしたらびっくり。希少種のもふもふが当たったみたい。
この幸運に全力で乗っかって、マイペースにゲームを楽しもう!
……もぐもぐ。この世界、ご飯美味しすぎでは?
***
ゲーム生活をのんびり楽しむ話。
バトルもありますが、基本はスローライフ。
主人公は羽のあるうさぎになって、愛嬌を振りまきながら、あっちへこっちへフラフラと、異世界のようなゲーム世界を満喫します。
カクヨム様でも公開しております。
「今夜は、ずっと繋がっていたい」というから頷いた結果。
猫宮乾
BL
異世界転移(転生)したワタルが現地の魔術師ユーグと恋人になって、致しているお話です。9割性描写です。※自サイトからの転載です。サイトにこの二人が付き合うまでが置いてありますが、こちら単独でご覧頂けます。
(無自覚)妖精に転生した僕は、騎士の溺愛に気づかない。
キノア9g
BL
※主人公が傷つけられるシーンがありますので、苦手な方はご注意ください。
気がつくと、僕は見知らぬ不思議な森にいた。
木や草花どれもやけに大きく見えるし、自分の体も妙に華奢だった。
色々疑問に思いながらも、1人は寂しくて人間に会うために森をさまよい歩く。
ようやく出会えた初めての人間に思わず話しかけたものの、言葉は通じず、なぜか捕らえられてしまい、無残な目に遭うことに。
捨てられ、意識が薄れる中、僕を助けてくれたのは、優しい騎士だった。
彼の献身的な看病に心が癒される僕だけれど、彼がどんな思いで僕を守っているのかは、まだ気づかないまま。
少しずつ深まっていくこの絆が、僕にどんな運命をもたらすのか──?
騎士×妖精
若頭の溺愛は、今日も平常運転です
なの
BL
『ヤクザの恋は重すぎて甘すぎる』続編!
過保護すぎる若頭・鷹臣との同棲生活にツッコミが追いつかない毎日を送る幼なじみの相良悠真。
ホットミルクに外出禁止、舎弟たちのニヤニヤ見守り付き(?)ラブコメ生活はいつだって騒がしく、でもどこかあったかい。
だけどそんな日常の中で、鷹臣の覚悟に触れ、悠真は気づく。
……俺も、ちゃんと応えたい。
笑って泣けて、めいっぱい甘い!
騒がしくて幸せすぎる、ヤクザとツッコミ男子の結婚一直線ラブストーリー!
※前作『ヤクザの恋は重すぎて甘すぎる』を読んでからの方が、より深く楽しめます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる