【BL】転生したら獣人の世界で何故か肉食獣に愛されています。

梅花

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本編

53話

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俺が取り出したのはスマホの中のガムランボール。

「こんなの、作れますか?」
「えっ!なにこれ、見たことないけど…」

俺のスマホ画面に食いつく女性。
何の獣人かなぁ…。

「俺の故郷(とは、ちょっと違うけどね)にあって、ガムランボールという名前なんですが、こうやって 」

開けることができて、中に石を入れてから閉じてチェーンを通すことができると説明をしていくと、食いついてくる店員さん。
紙とペンを持って書き写してくるけれど、流石に写真の裏側までは見えないので、表裏同じじゃないかなと適当に答えてしまう。
ごめんなさい。

「他にも似たデザインで、こんなのとか…扱うモチーフで意味が違うみたいですが…その辺りは」
「じゃあしゃあ、作ってあげるからこのデザインを使わせて!」
「いいんじゃないですか?楽しみに待っていますが…この石が入る大きさでお願いします」

石を見せるとこれまた絶句。
あれ、リルさんレヴィさん、やっぱりこの石高いんじゃね?
まぁ真珠も天然で真円だと凄く高いし、大きさが1mm違うとかなり金額も違うみたいだしね。
ふたりをじと目で見ると気まずそうに目を逸らして店内を見ているふりをする。
まったく。

じゃあ、ガムランボールとチェーンはお願いして、今度こそブラシ!と、俺達は店を後にした。

そして、念願のブラシショップ。
店に並ぶのは様々なブラシだった。
軟らかなものから固いものまで。
今までリルもレヴィも自分で整えるだけだったと言うので、これからは俺が専属のトリマーだねと笑うと、トリマーの意味はわからないだろうに、ふたりは笑顔で頷いてくれた。

リルは長毛用の2種類の毛が交じるブラシ、レヴィは短毛用の少し弾力の強い毛のブラシに決めて購入した。
どちらもブラシは俺の掌より大きくて、今度からもっと早くブラッシングが終わるだろうと安堵するも、店員にこんなのが欲しいとお願いをしてみた。
ボタンで櫛に絡まった毛が一斉にかたまり取りやすくなる仕掛けがつくように。
これがあるのとないのじゃブラシのメンテの大変さが段違いなのだ。
最初、怪訝そうな表情をしていた店員さんが、俺達が帰るときには凄く乗り気でできたら連絡します!と、元気にいってくれた。

できたら買います!
手を振って満足気に店を出ると、少しだけお腹が減る。
ふたりに買い食いを打診したらにこやかに待っていた!と、言われてしまった。
うっ!ごめん…俺のせいだね。何でも食費から出すよ!
他で切り詰めればいいよね!なんて思いながら屋台を探すのだった。
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