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本編
85話
「ミトさん…熱いですよ?」
こんがりと焼いたグラタンにトースト、サラダ、昨夜の残ったスープに溶き卵をいれて朝は簡単朝食になってしまった。
グラタンも、焼くだけにしておいて良かった…。
思ったよりも3人のブラッシングは重労働だったみたく、寝過ごしたのだった。
定時に出勤する訳ではないリルもレヴィも気にしていないみたいだが、俺はちょっと落ち込んだ。
ミトさんから先に焼き上がったグラタンを出して、トーストに塗るのはバター、ジャム、ハチミツを用意した。
ジャムも、果実のジャムとマーマレードを用意してある。
甘いものが好きなレヴィとそうでもないリルへの配慮だ。
ちなみに俺はたっぷりのバターとハチミツが好き。
ハチミツの種類もちょっとこだわりがあって、レンゲが好きなんだけど、この世界にレンゲあるのかなぁ…
サラダも、マヨネーズと、ゴマドレッシング、フレンチドレッシング。
そのうちコールスローとか、イタリアンとかにも挑戦したい。
それでリルとレヴィが野菜をもっと食べてくれるようになるなら嬉しいし。
「あらあら、熱々でおいしっ」
はふはふしながらグラタンを食べてくれるミトさんに、フレッシュフルーツジュースかミルクかアイスティー、水どれがいいか聞くとフルーツジュースがいいと言われて搾りたてを出す。
リルはアイスティーで、レヴィはアイスミルクティー。
ふたりとも食事の好みは似通っているのに、ちょこちょこ違いを見付けると何だか嬉しくなってしまう。
「リルもレヴィも食べちゃって?今日のお昼のお弁当は?」
「「いる!!」」
はいはい。
サンドイッチだよー。
「あら、なぁにお弁当って」
ミトさんが、気になるようで聞いてくる。
「ふたりが、ギルドのお仕事で出掛けるときはお昼に食べられるようにサンドイッチを持っていって貰うんです。
俺、1日3食のところで育ったので、お腹すいちゃうから…最初びっくりしたんですが、ふたりにも試して貰ってみたらあった方がいいって言うので…」
「そうなの?じゃあ今度私もダーリンに作ろうかしら…」
「喜ぶと思いますよ?」
そう俺が言った瞬間、リルもレヴィも微妙な顔をした。
あれ、駄目だった?
自分のグラタンを焼きながら、ふたり分のサンドイッチを手早く作る。
今日はハムチーズサンドと、ツナサンド。
流石に1人1斤のサンドイッチって、作るの辛い。
パン屋さんで食パンをサンドイッチ用にスライスして貰えるからいいんだけど…あ、ハムカツサンドとか、ふたりとも好きかな…作ってみたいけど…間に合うかな。
「ふたりとも何時に出る?時間があればハムカツフライ作りたい…」
「「いいぞ!」」
たぶん、フライってとこに反応したね?
自分の朝食そっちのけで、ハムを取り出してから厚切りにしてハムカツを作る。
火を中まで通す必要がないから、少なめの油で揚げ焼きにする。
じゅわじゅわっと油の音にミトさんが気になるみたい。
いっぱい揚げますから食べたいならどうぞ。
フライをバットに上げると、ふわりと香る油にちょっとお腹が空いてくる。
「揚げたて食べる?」
「「「食べる」」」
おや、ミトさんも?いいですよ?
でも、朝から揚げ物って、元気だな。
そんなことを思いながら、揚げたてハムカツにソースとカラシを添えて出す。
サンドイッチ用はたっぷりのソースに漬けてパンで挟むとパンに染み込んだソースが美味しいんだよね…
ギュッギュッとサンドイッチにしていると、リルがもっと食べたいと皿を持ってくる。
「まだあるか?」
「あるよ、食べる?」
「おぅ、タルタルソースで食べても美味しいよ」
レヴィがタルタルソースをいそいそと出しにいく。
「レヴィも食べるのかなぁ…じゃあ、ハムが無くなるから今度買いにいかなくちゃ」
「あら、じゃあ私が今日付き合うわよ?」
「え」
「お袋なら大丈夫だろ、俺たちより強いからな」
Aランク冒険者から強いって言われるミトさんて…
ハムカツおまけしとこ。
こんがりと焼いたグラタンにトースト、サラダ、昨夜の残ったスープに溶き卵をいれて朝は簡単朝食になってしまった。
グラタンも、焼くだけにしておいて良かった…。
思ったよりも3人のブラッシングは重労働だったみたく、寝過ごしたのだった。
定時に出勤する訳ではないリルもレヴィも気にしていないみたいだが、俺はちょっと落ち込んだ。
ミトさんから先に焼き上がったグラタンを出して、トーストに塗るのはバター、ジャム、ハチミツを用意した。
ジャムも、果実のジャムとマーマレードを用意してある。
甘いものが好きなレヴィとそうでもないリルへの配慮だ。
ちなみに俺はたっぷりのバターとハチミツが好き。
ハチミツの種類もちょっとこだわりがあって、レンゲが好きなんだけど、この世界にレンゲあるのかなぁ…
サラダも、マヨネーズと、ゴマドレッシング、フレンチドレッシング。
そのうちコールスローとか、イタリアンとかにも挑戦したい。
それでリルとレヴィが野菜をもっと食べてくれるようになるなら嬉しいし。
「あらあら、熱々でおいしっ」
はふはふしながらグラタンを食べてくれるミトさんに、フレッシュフルーツジュースかミルクかアイスティー、水どれがいいか聞くとフルーツジュースがいいと言われて搾りたてを出す。
リルはアイスティーで、レヴィはアイスミルクティー。
ふたりとも食事の好みは似通っているのに、ちょこちょこ違いを見付けると何だか嬉しくなってしまう。
「リルもレヴィも食べちゃって?今日のお昼のお弁当は?」
「「いる!!」」
はいはい。
サンドイッチだよー。
「あら、なぁにお弁当って」
ミトさんが、気になるようで聞いてくる。
「ふたりが、ギルドのお仕事で出掛けるときはお昼に食べられるようにサンドイッチを持っていって貰うんです。
俺、1日3食のところで育ったので、お腹すいちゃうから…最初びっくりしたんですが、ふたりにも試して貰ってみたらあった方がいいって言うので…」
「そうなの?じゃあ今度私もダーリンに作ろうかしら…」
「喜ぶと思いますよ?」
そう俺が言った瞬間、リルもレヴィも微妙な顔をした。
あれ、駄目だった?
自分のグラタンを焼きながら、ふたり分のサンドイッチを手早く作る。
今日はハムチーズサンドと、ツナサンド。
流石に1人1斤のサンドイッチって、作るの辛い。
パン屋さんで食パンをサンドイッチ用にスライスして貰えるからいいんだけど…あ、ハムカツサンドとか、ふたりとも好きかな…作ってみたいけど…間に合うかな。
「ふたりとも何時に出る?時間があればハムカツフライ作りたい…」
「「いいぞ!」」
たぶん、フライってとこに反応したね?
自分の朝食そっちのけで、ハムを取り出してから厚切りにしてハムカツを作る。
火を中まで通す必要がないから、少なめの油で揚げ焼きにする。
じゅわじゅわっと油の音にミトさんが気になるみたい。
いっぱい揚げますから食べたいならどうぞ。
フライをバットに上げると、ふわりと香る油にちょっとお腹が空いてくる。
「揚げたて食べる?」
「「「食べる」」」
おや、ミトさんも?いいですよ?
でも、朝から揚げ物って、元気だな。
そんなことを思いながら、揚げたてハムカツにソースとカラシを添えて出す。
サンドイッチ用はたっぷりのソースに漬けてパンで挟むとパンに染み込んだソースが美味しいんだよね…
ギュッギュッとサンドイッチにしていると、リルがもっと食べたいと皿を持ってくる。
「まだあるか?」
「あるよ、食べる?」
「おぅ、タルタルソースで食べても美味しいよ」
レヴィがタルタルソースをいそいそと出しにいく。
「レヴィも食べるのかなぁ…じゃあ、ハムが無くなるから今度買いにいかなくちゃ」
「あら、じゃあ私が今日付き合うわよ?」
「え」
「お袋なら大丈夫だろ、俺たちより強いからな」
Aランク冒険者から強いって言われるミトさんて…
ハムカツおまけしとこ。
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