【BL】転生したら獣人の世界で何故か肉食獣に愛されています。

梅花

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本編

86話

「じゃあ、行きましょうか」

俺はミトさんに連れられて買い出しに向かう。
玄関にあった箱の山はいつの間にか綺麗になっていた。

「お昼過ぎにダーリンが着く予定だから、美味しいご飯を作ってあげたいの」

そう言うミトさんに、一緒に頑張らせてくださいとお願いすると、ぎゅうぎゅう抱き締められた。
男性だってわかっても、やっぱり抱き締められるのはちょっとドキドキする。

「ミトさん、昨日食べてしまったので鶏肉とハムは欲しいです。旦那さんはなにが好きですか?」

旦那さん…呼びでいいのかなぁ。
ミトさんが否定しなければいいか。

「ダーリンはやっぱりお肉が好きだと思う。魚は食べ飽きただろうし、干し肉もね?だから…」
「うーん…ハンバーグとかは?」
「あら、いいわね!」
「俺も、ご一緒させて貰えるなら、3人分でいいかな?夕飯はビーフシチューとか…どうでしょうか」
「じゃあ、それで決まりね!」
「パンの増量と…野菜も必要かな」

ハンバーグなら、余れば冷凍しておけばいいし、もしかしたらリルとレヴィが戻ってきたら残りを食べてくれるかも。
夕飯のビーフシチューにはパスタを添えればたくさん食べる3人がいても大丈夫だと思うし。
リルパパがどのくらい食べる人なのかなぁ。

「ダーリンはあたしたちより食べるから、たくさん用意してあげなきゃね」

…ん、なんだと。
本気ですかミトさん?

「えっと…まずは持ち帰らなくていいものからにしましょうか」

パン屋さんに顔を出してとりあえず夕飯前までにバゲットと、食パンの追加。
昼用に軟らかい丸パンをあるだけ宅配してもらうことに。
それ以外にもミトさんが歩きながら食べたいと、フォカッチャのような具を包んで焼いた筒状のパンを3つ。
これ、おやつ?

それから、八百屋。
ハンバーグに添えるジャガイモもどき。
ニンジンもどき。
コーンもどき。
ほうれん草もどき。

面倒だから、これから全部日本の名前でいっか。

ハンバーグを大根おろしで食べたいから、大根も!
シチューに玉ねぎやブロッコリーなども大量に買ってこれも宅配。



あとは…肉!

「あら、ここにあるだけじゃ足りないわねぇ…」

ミトさん、ミトさん。
それ何キロあると思っているんですか?
それ全部買っても俺、捏ねられない…



大丈夫でした。
大量の炒め玉ねぎやパン等と一緒にミトさんが豪腕で捏ね回してくれました。
見ているだけで気持ち良くなるくらい大きな器。
それを、形成してもらうまでがミトさんのお仕事。
リルに聞いたけど、ミトさんの味付けにはちょっとむらがあるみたい。
ミトさんがハンバーグを作っている間に俺はほうれん草とコーンのソテー、ニンジンのグラッセを作る。
個人的にはグラッセいらないんだけど、彩りね。
それと、大きな寸胴で夜のビーフシチュー作り。
ちゃんと作る本格派!まぁ、ビーフシチューの元がないから仕方ないんだけど。
コトコト弱火で味を整えながら暫くしていると、チャイムが鳴った。
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