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本編
137話
ミラのお昼寝の姿をスマホで写す。
珍しいホワイトタイガーだが、ミトさんのお祖父さんのそのまたお祖父さん辺りにホワイトタイガーの血族がいて、その血が隔世遺伝したのではないかとの事だった。
ミラの姿に驚きもしなかった。
もしかしてわかっていたのかな。
そう聞いたら、ミトさんの、答えに涙が出そうになった。
『ダーリンとの子供だもの、どんな子でも愛するわよ?それが例えキメラであっても』
ごくごく稀にそう言う個体も産まれる事があるらしい。
また、身体の弱い子等もおり、長くは生きられない場合もある。
何年も実の中に居た子だけあって、ミトさんも諦めていたが、産まれてきたら元気な女の子で驚いたと。
リクトちゃんのおかげねと、笑ったミトさんに抱き締められた。
それから何日間か。
俺のスマホにはミラの写真が増えていく。
時折、ミラを抱いてお散歩をしたりすると、何故か獣人さん達が集まってきて、子供を撫でて欲しいと頼まれた。
リル曰く、俺が撫でた子供は元気に育つらしい。
なにそれ。
そんなチート能力無いんだけど。
そう説明しても、いいから撫でて欲しいとのこと。
何ともなくてもいいならと、俺は柔らかな子供たちの髪や耳を堪能してしまった。
「あの、私達の果実を…」
バスケットに沢山の果物を詰めたふたりの獣人がミトさん宅を訪れた。
なかなか実をつけない木の枝に触れて欲しいとお願いに来た。
いや、だからね?
俺は困り果てた。
確かにミトさんたちの果実に触れてミラができたけど。
断っても拝むように頭を下げられて根負けをして俺は再び聖樹の下に居た。
お願いをされた枝は、青い綺麗なリボンが結ばれた枝だった。
枝に触れるとその先端がみるみるうちに丸くなり、ゆっくりと枝がしなってゆく、
拳にも満たない大きさの果実になった。
「大丈夫ですよ」
俺が触れると昼間なのにチカッと小さく発光した。
手に感じる温かさ。
生きているのが感じられる。
「早く出ておいで?パパとママが待っているからね?」
そう言うと、獣人ふたりは深く頭を下げた。
いくつかあるリボンだけの枝に俺は触れてみる。
すると、どの枝にも小さな実が形作られていく。
あれ、俺ってチート能力があったのかも?
なんて自分の掌を見ると、一緒に居たリルとレヴィに抱き締められた。
珍しいホワイトタイガーだが、ミトさんのお祖父さんのそのまたお祖父さん辺りにホワイトタイガーの血族がいて、その血が隔世遺伝したのではないかとの事だった。
ミラの姿に驚きもしなかった。
もしかしてわかっていたのかな。
そう聞いたら、ミトさんの、答えに涙が出そうになった。
『ダーリンとの子供だもの、どんな子でも愛するわよ?それが例えキメラであっても』
ごくごく稀にそう言う個体も産まれる事があるらしい。
また、身体の弱い子等もおり、長くは生きられない場合もある。
何年も実の中に居た子だけあって、ミトさんも諦めていたが、産まれてきたら元気な女の子で驚いたと。
リクトちゃんのおかげねと、笑ったミトさんに抱き締められた。
それから何日間か。
俺のスマホにはミラの写真が増えていく。
時折、ミラを抱いてお散歩をしたりすると、何故か獣人さん達が集まってきて、子供を撫でて欲しいと頼まれた。
リル曰く、俺が撫でた子供は元気に育つらしい。
なにそれ。
そんなチート能力無いんだけど。
そう説明しても、いいから撫でて欲しいとのこと。
何ともなくてもいいならと、俺は柔らかな子供たちの髪や耳を堪能してしまった。
「あの、私達の果実を…」
バスケットに沢山の果物を詰めたふたりの獣人がミトさん宅を訪れた。
なかなか実をつけない木の枝に触れて欲しいとお願いに来た。
いや、だからね?
俺は困り果てた。
確かにミトさんたちの果実に触れてミラができたけど。
断っても拝むように頭を下げられて根負けをして俺は再び聖樹の下に居た。
お願いをされた枝は、青い綺麗なリボンが結ばれた枝だった。
枝に触れるとその先端がみるみるうちに丸くなり、ゆっくりと枝がしなってゆく、
拳にも満たない大きさの果実になった。
「大丈夫ですよ」
俺が触れると昼間なのにチカッと小さく発光した。
手に感じる温かさ。
生きているのが感じられる。
「早く出ておいで?パパとママが待っているからね?」
そう言うと、獣人ふたりは深く頭を下げた。
いくつかあるリボンだけの枝に俺は触れてみる。
すると、どの枝にも小さな実が形作られていく。
あれ、俺ってチート能力があったのかも?
なんて自分の掌を見ると、一緒に居たリルとレヴィに抱き締められた。
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