18 / 44
第2章 退魔
18話
しおりを挟む
「蓮、河の下流域で不思議な現象がおきているって」
雀の情報によると、畑の隣を流れる川が海に注ぐところの辺りで不可解な出来事がおこっているらしい。
人が忽然と居なくなる。
そんな情報を掴むと調査に行く。
野盗の類いなら捕まえて然るべき場所へ。
怨霊などの類いなら払う。
退魔の術を持っているのが俺達の集団なんだ。
その露払いが藍。
諜報活動で情報を仕入れる。
その後に俺達が原因を殲滅する。
場合によっては蓮か雀がその場を浄化して終わりになる。
簡単に言うと、男が戦闘担当
女が浄化及び鎮静
乙女ゲーの割にはしっかりと戦闘があるのが珍しいと話題になった。
しかも、なにげに女性陣も戦闘力が高い。
まぁ、そんなこんなで俺達は依頼者から依頼を受け
解決後に報酬を得ているのだ。
大概の依頼は政府から。
まあ、そんなことは乙女ゲーのプレイヤーは知らなくていいことなんだけどね。
殲滅には鶸が選んだ人間が向かう。
今回は誰が行くのかと思いながら指令を待つと、先に向かうのは俺と蜜柑、蓮の3人だと決まった。
通常ならば男数人で赴き、後から蓮か雀が合流する流れなのだが。
で、女装だったよ。
うん?
わかってる…似合ってないの。
何でかって言うと、今回の事件でいなくなるのが全て女だってこと。
で、不運なことに一番似合いそうな紫苑は自宅に呼ばれて帰省中。
鶯は、先日の雨で体調が優れない。
蓮と雀じゃ戦闘になったら不安があるため白羽の矢がたったのが俺…かよ。
見たくねぇだろ…流石に。
文句を言ったが、とりあえず着てみろと言われて今は蓮と雀二人がかりで着替えさせられているのだ。
昨夜の簡単な女装ではなく、かなり本格的なもの。
動きやすさを考慮して下は袴になっているけれど、かなり窮屈なんだ。
女性って凄いな。
「凄いわ」
「ここまでとはねぇ」
二人が何やらぶつぶつ言っている。
はいはい、似合わないから他の人に…いや、皆俺よりデカイから無理か?
うん。流石に鶸の女装は…筋骨隆々でなきゃイケメンだから似合…わないな、やっぱり。
と言うか、紫苑何でいねぇんだよ!
そっちが問題だろ。
まぁ、紫苑はいいとこのお坊ちゃんなんだが、何故か俺が家を出るときに俺について来てしまった。
家との確執があるわけではないから、こうして時折帰省したりしているのだが、確実に今回は裏目だ。
帰ってきたら愚痴ってやる。
「ねえ、皆みてみて!」
蓮の楽しげな声が他の男どもを呼ぶ。
開けられた襖の向こうにいたのは5人の男ども。
ほら、全員絶句してるじゃねぇか!無駄なことさせるんじゃねぇよ!
俺は心の中で叫んだ。
雀の情報によると、畑の隣を流れる川が海に注ぐところの辺りで不可解な出来事がおこっているらしい。
人が忽然と居なくなる。
そんな情報を掴むと調査に行く。
野盗の類いなら捕まえて然るべき場所へ。
怨霊などの類いなら払う。
退魔の術を持っているのが俺達の集団なんだ。
その露払いが藍。
諜報活動で情報を仕入れる。
その後に俺達が原因を殲滅する。
場合によっては蓮か雀がその場を浄化して終わりになる。
簡単に言うと、男が戦闘担当
女が浄化及び鎮静
乙女ゲーの割にはしっかりと戦闘があるのが珍しいと話題になった。
しかも、なにげに女性陣も戦闘力が高い。
まぁ、そんなこんなで俺達は依頼者から依頼を受け
解決後に報酬を得ているのだ。
大概の依頼は政府から。
まあ、そんなことは乙女ゲーのプレイヤーは知らなくていいことなんだけどね。
殲滅には鶸が選んだ人間が向かう。
今回は誰が行くのかと思いながら指令を待つと、先に向かうのは俺と蜜柑、蓮の3人だと決まった。
通常ならば男数人で赴き、後から蓮か雀が合流する流れなのだが。
で、女装だったよ。
うん?
わかってる…似合ってないの。
何でかって言うと、今回の事件でいなくなるのが全て女だってこと。
で、不運なことに一番似合いそうな紫苑は自宅に呼ばれて帰省中。
鶯は、先日の雨で体調が優れない。
蓮と雀じゃ戦闘になったら不安があるため白羽の矢がたったのが俺…かよ。
見たくねぇだろ…流石に。
文句を言ったが、とりあえず着てみろと言われて今は蓮と雀二人がかりで着替えさせられているのだ。
昨夜の簡単な女装ではなく、かなり本格的なもの。
動きやすさを考慮して下は袴になっているけれど、かなり窮屈なんだ。
女性って凄いな。
「凄いわ」
「ここまでとはねぇ」
二人が何やらぶつぶつ言っている。
はいはい、似合わないから他の人に…いや、皆俺よりデカイから無理か?
うん。流石に鶸の女装は…筋骨隆々でなきゃイケメンだから似合…わないな、やっぱり。
と言うか、紫苑何でいねぇんだよ!
そっちが問題だろ。
まぁ、紫苑はいいとこのお坊ちゃんなんだが、何故か俺が家を出るときに俺について来てしまった。
家との確執があるわけではないから、こうして時折帰省したりしているのだが、確実に今回は裏目だ。
帰ってきたら愚痴ってやる。
「ねえ、皆みてみて!」
蓮の楽しげな声が他の男どもを呼ぶ。
開けられた襖の向こうにいたのは5人の男ども。
ほら、全員絶句してるじゃねぇか!無駄なことさせるんじゃねぇよ!
俺は心の中で叫んだ。
22
あなたにおすすめの小説
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました
タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。
クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。
死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。
「ここは天国ではなく魔界です」
天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。
「至上様、私に接吻を」
「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」
何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?
【完結】最強公爵様に拾われた孤児、俺
福の島
BL
ゴリゴリに前世の記憶がある少年シオンは戸惑う。
目の前にいる男が、この世界最強の公爵様であり、ましてやシオンを養子にしたいとまで言ったのだから。
でも…まぁ…いっか…ご飯美味しいし、風呂は暖かい…
……あれ…?
…やばい…俺めちゃくちゃ公爵様が好きだ…
前置きが長いですがすぐくっつくのでシリアスのシの字もありません。
1万2000字前後です。
攻めのキャラがブレるし若干変態です。
無表情系クール最強公爵様×のんき転生主人公(無自覚美形)
おまけ完結済み
この俺が正ヒロインとして殿方に求愛されるわけがない!
ゆずまめ鯉
BL
五歳の頃の授業中、頭に衝撃を受けたことから、自分が、前世の妹が遊んでいた乙女ゲームの世界にいることに気づいてしまったニエル・ガルフィオン。
ニエルの外見はどこからどう見ても金髪碧眼の美少年。しかもヒロインとはくっつかないモブキャラだったので、伯爵家次男として悠々自適に暮らそうとしていた。
これなら異性にもモテると信じて疑わなかった。
ところが、正ヒロインであるイリーナと結ばれるはずのチート級メインキャラであるユージン・アイアンズが熱心に構うのは、モブで攻略対象外のニエルで……!?
ユージン・アイアンズ(19)×ニエル・ガルフィオン(19)
公爵家嫡男と伯爵家次男の同い年の乙女ゲー転生BLです。
親友と同時に死んで異世界転生したけど立場が違いすぎてお嫁さんにされちゃった話
gina
BL
親友と同時に死んで異世界転生したけど、
立場が違いすぎてお嫁さんにされちゃった話です。
タイトルそのままですみません。
俺、転生したら社畜メンタルのまま超絶イケメンになってた件~転生したのに、恋愛難易度はなぜかハードモード
中岡 始
BL
ブラック企業の激務で過労死した40歳の社畜・藤堂悠真。
目を覚ますと、高校2年生の自分に転生していた。
しかも、鏡に映ったのは芸能人レベルの超絶イケメン。
転入初日から女子たちに囲まれ、学園中の話題の的に。
だが、社畜思考が抜けず**「これはマーケティング施策か?」**と疑うばかり。
そして、モテすぎて業務過多状態に陥る。
弁当争奪戦、放課後のデート攻勢…悠真の平穏は完全に崩壊。
そんな中、唯一冷静な男・藤崎颯斗の存在に救われる。
颯斗はやたらと落ち着いていて、悠真をさりげなくフォローする。
「お前といると、楽だ」
次第に悠真の中で、彼の存在が大きくなっていき――。
「お前、俺から逃げるな」
颯斗の言葉に、悠真の心は大きく揺れ動く。
転生×学園ラブコメ×じわじわ迫る恋。
これは、悠真が「本当に選ぶべきもの」を見つける物語。
続編『元社畜の俺、大学生になってまたモテすぎてるけど、今度は恋人がいるので無理です』
かつてブラック企業で心を擦り減らし、過労死した元社畜の男・藤堂悠真は、
転生した高校時代を経て、無事に大学生になった――
恋人である藤崎颯斗と共に。
だが、大学という“自由すぎる”世界は、ふたりの関係を少しずつ揺らがせていく。
「付き合ってるけど、誰にも言っていない」
その選択が、予想以上のすれ違いを生んでいった。
モテ地獄の再来、空気を読み続ける日々、
そして自分で自分を苦しめていた“頑張る癖”。
甘えたくても甘えられない――
そんな悠真の隣で、颯斗はずっと静かに手を差し伸べ続ける。
過去に縛られていた悠真が、未来を見つめ直すまでの
じれ甘・再構築・すれ違いと回復のキャンパス・ラブストーリー。
今度こそ、言葉にする。
「好きだよ」って、ちゃんと。
身代わりになって推しの思い出の中で永遠になりたいんです!
冨士原のもち
BL
桜舞う王立学院の入学式、ヤマトはカイユー王子を見てここが前世でやったゲームの世界だと気付く。ヤマトが一番好きなキャラであるカイユー王子は、ゲーム内では非業の死を遂げる。
「そうだ!カイユーを助けて死んだら、忘れられない恩人として永遠になれるんじゃないか?」
前世の死に際のせいで人間不信と恋愛不信を拗らせていたヤマトは、推しの心の中で永遠になるために身代わりになろうと決意した。しかし、カイユー王子はゲームの時の印象と違っていて……
演技チャラ男攻め×美人人間不信受け
※最終的にはハッピーエンドです
※何かしら地雷のある方にはお勧めしません
※ムーンライトノベルズにも投稿しています
寄るな。触るな。近付くな。
きっせつ
BL
ある日、ハースト伯爵家の次男、であるシュネーは前世の記憶を取り戻した。
頭を打って?
病気で生死を彷徨って?
いいえ、でもそれはある意味衝撃な出来事。人の情事を目撃して、衝撃のあまり思い出したのだ。しかも、男と男の情事で…。
見たくもないものを見せられて。その上、シュネーだった筈の今世の自身は情事を見た衝撃で何処かへ行ってしまったのだ。
シュネーは何処かに行ってしまった今世の自身の代わりにシュネーを変態から守りつつ、貴族や騎士がいるフェルメルン王国で生きていく。
しかし問題は山積みで、情事を目撃した事でエリアスという侯爵家嫡男にも目を付けられてしまう。シュネーは今世の自身が帰ってくるまで自身を守りきれるのか。
ーーーーーーーーーーー
初めての投稿です。
結構ノリに任せて書いているのでかなり読み辛いし、分かり辛いかもしれませんがよろしくお願いします。主人公がボーイズでラブするのはかなり先になる予定です。
※ストックが切れ次第緩やかに投稿していきます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる