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2話
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「兄様、このくらいのお湯でいい?」
湯に手を入れて中の温度を確認するアレクに、俺は頷く。
ひとりで多分いっぱいになってしまうバスタブには、交互に浸かるのだろうと俺はシャワーで済ませるつもりで壁に付いたコックをひねろうとして、その手首を掴まれた。
「え?」
「兄様入ろ?風邪ひいちゃうよ?」
ほらほらと手を引かれ、先にバスタブに足を入れたのはアレク。
腕を引かれて俺もバスタブに足を入れるとザッとお湯が溢れた。
「ほら、兄様」
アレクが先に浸かると、それを跨ぐようにして俺も座らされる。
アレクの上手いリードに導かれて向かい合うようにしてお湯に浸かった。
「しっかり温まろう?ほらそのまま腰を下ろして……兄様」
膝立ちの格好だった俺はバスタブの縁に手を添えてそのままゆっくりと腰を下ろす。
するりと撫でられた太腿にビクッと身体が震える。
「アレク……」
ねっとりとした視線にぞくりとする。
空のような綺麗な瞳を縁取る金の睫毛。
「なぁに、兄様……大好きだよ」
クールビューティなアレクは淑女たちから氷の王子と呼ばれることもあった。
あんなに良く笑う子なのに。
確かにプラチナブロンドのサラサラの髪に包まれた母様似の線の細い顔立ちは、女性的ではなく男性的でありキリッとした美しさを兼ね備えていた。
兄弟でこうも違うのかと思いながらも、アレクより下の弟たちもどちらかと言えば母様似で綺麗な顔をしている。
「うん」
俺は好きだと言われても、同じ言葉を返すことはできない。
俺とアレクの好きの種類が違うのはわかっている。
でも、一度身体を許してしまってからなし崩しに関係を持っている。
「兄様?」
「ん?どうした?」
「今夜は乗り気じゃない?なら、今夜は一緒に寝るだけでもいいよ」
頬を合わせるように触れてきたアレク。
その頬に俺はキスをした。
「アレクは好きな人、できないの?」
「兄様が好き」
「それはわかってるよ……そろそろ婚約者……ひゃっ!」
すぷりと体内に埋まったアレクの指。
「兄様……駄目だよ……僕の兄様なんだから……兄様を婚約者になんかあげない。
兄様は僕のものだからね?」
「違……アレク……っ」
アレクの指が動き始める。
俺はアレクに抱きついた。
湯に手を入れて中の温度を確認するアレクに、俺は頷く。
ひとりで多分いっぱいになってしまうバスタブには、交互に浸かるのだろうと俺はシャワーで済ませるつもりで壁に付いたコックをひねろうとして、その手首を掴まれた。
「え?」
「兄様入ろ?風邪ひいちゃうよ?」
ほらほらと手を引かれ、先にバスタブに足を入れたのはアレク。
腕を引かれて俺もバスタブに足を入れるとザッとお湯が溢れた。
「ほら、兄様」
アレクが先に浸かると、それを跨ぐようにして俺も座らされる。
アレクの上手いリードに導かれて向かい合うようにしてお湯に浸かった。
「しっかり温まろう?ほらそのまま腰を下ろして……兄様」
膝立ちの格好だった俺はバスタブの縁に手を添えてそのままゆっくりと腰を下ろす。
するりと撫でられた太腿にビクッと身体が震える。
「アレク……」
ねっとりとした視線にぞくりとする。
空のような綺麗な瞳を縁取る金の睫毛。
「なぁに、兄様……大好きだよ」
クールビューティなアレクは淑女たちから氷の王子と呼ばれることもあった。
あんなに良く笑う子なのに。
確かにプラチナブロンドのサラサラの髪に包まれた母様似の線の細い顔立ちは、女性的ではなく男性的でありキリッとした美しさを兼ね備えていた。
兄弟でこうも違うのかと思いながらも、アレクより下の弟たちもどちらかと言えば母様似で綺麗な顔をしている。
「うん」
俺は好きだと言われても、同じ言葉を返すことはできない。
俺とアレクの好きの種類が違うのはわかっている。
でも、一度身体を許してしまってからなし崩しに関係を持っている。
「兄様?」
「ん?どうした?」
「今夜は乗り気じゃない?なら、今夜は一緒に寝るだけでもいいよ」
頬を合わせるように触れてきたアレク。
その頬に俺はキスをした。
「アレクは好きな人、できないの?」
「兄様が好き」
「それはわかってるよ……そろそろ婚約者……ひゃっ!」
すぷりと体内に埋まったアレクの指。
「兄様……駄目だよ……僕の兄様なんだから……兄様を婚約者になんかあげない。
兄様は僕のものだからね?」
「違……アレク……っ」
アレクの指が動き始める。
俺はアレクに抱きついた。
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