しょうたくんのまいにち

歌川ピロシキ

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さくら姉ちゃんの怒り

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 しょうたくんは朝が弱いです。
 今日もさくら姉ちゃんにたたき起こされてご機嫌ななめ。

「おねえちゃんきらい!あっちいけ!!」

 しょうたくんは大好きなお布団をむりやり引っ剥がしたさくら姉ちゃんをぺしぺし叩きました。たとえ四歳児の小さなこぶしでも、なんどもなんども力いっぱい叩かれると地味に痛いです。

 幼稚園児に本気で怒るのは大人げないと我慢していたさくら姉ちゃんですが、そろそろ堪忍袋の緒が切れてきて、ついにしょうたくんの二の腕をつかんで動けなくしてしまいました。

 こうなるともう、しょうたくんがいくら暴れてもどうにもなりません。
 さくら姉ちゃんは四歳の時からずっと武道を習っていて、身体は小さいのにとても強いのです。
 しょうたくんは癇癪を起こして大泣きしました。

「うわ~~~~ん!!おねえちゃんきらい~~~~!!!」

 耳元で大泣きされたさくら姉ちゃんは頭がキーンと痛くなりました。心なしか耳鳴りもするような気がします。
 ただでさえこれから学校に行かなければならなくて気が重いのに……

 ついにキレたさくら姉ちゃんは、こめかみをぴくぴくさせたまましょうたくんを猫の子のように両手でぶらさげてお母さんのところにやってきました。
 なんだかコワい笑顔を浮かべています。

「おかあちゃま、この狂暴ショタをネタにしておしまい」

「……はい」

 かくしてしょうたくんはお母さんの小説のネタになったのでした。
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