昼の蟷螂 ネタバレ

歌川ピロシキ

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昼の蟷螂

其の九

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 ハリスが確信をもって「犯人は半森妖精ハーフエルフ古代語魔法ソーサリーに通じた高位暗黒司祭ダークプリーストと断定した矢先に、闇ギルドの生き残りが真相の一部をぶっちゃけました(笑)
実に的外れだったことが暴露されてハリスさん気の毒ですが、それ以上に暴露された事実が意外だったようで。

 ちなみにこの世界の妖精族は、森妖精(エルフ)、岩妖精(ドワーフ)、草原妖精(ハーフリング)がよく知られています。
森妖精はいわゆるファンタジー定番のエルフで、知力と精神力が高く、筋力と生命力が低い精霊使いに適した種族。
純血の森妖精は神の声が聞こえない(司祭技能を取得できない)体質ですが、人間との混血は普通に人間の取れる技能は経験値と習得機会次第で全て習得できます。

岩妖精は背が低くガッチリ体形で、筋力と精神力が高く器用な代わりに敏捷性は低く、頑固です。
職人や戦士、神官戦士向き。
神の声もばっちり聞こえます。
頑固なので信仰心強め。

 今お話の舞台になっている国では、草原妖精は忌み嫌われており、迫害の対象になっているようです。
そのため、もう何十年も前に草原妖精の姿はこの国ではほとんど見られなくなっています。
また、草原妖精と人間は混血ができないと信じられています。
にも拘わらず、闇ギルドの男の言葉によれば、アザットは人間と草妖精のハーフ。
これはいったいどういうことか。

 なお、草原妖精は大陸北部の草原地帯にあるユルカイ部族連合がふるさとと言われています。
ちなみに、アザットの名前はカザフ語やウイグル語で「アザット=自由」「アッザイ=力」「アイディーン=知性」という意味です。

これ以上はネタバレになってしまうのであまり詳しく書けず、申し訳ありません

……ところで、うちのPC様はなぜ「きらい」と打つと「機雷」と変換してくれるのでしょうか……(滂沱)
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