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名を知るもの
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「さっきは災難だったな~すっげぇ怖いオーラが出てたし。」
「そうだな、でもほんとに思い出せないから会ったことないんだろうけど、俺の名前が画面に写ってたのは確かだし…」
「まぁそんな事今忘れて飯食おー!どれがいい??」
「あ~腹いっぱいだわー」
「この店すごい美味いな、また来ようぜ。」
「え、気に入った?!行こいこ~!!」
「俺らってさ、主がいないと生きていけないのに、主に触れることも無く死ぬんだぜ、最悪だよな。」
「ずいぶん急だな、でも、目合わせたら死ぬみたいな噂聞いたことない?もし本当だったら目も見れないんだよな。」
「……」
「まぁ落ち込むなって、そのうち、偉い人が俺らの存在を認めてくれて、特別な何かで主とも会えるようにしてくれるって!」
「何百年後先の話だよ。」
「いやでも俺ら視覚と思想は同期できるじゃん、不思議だよなこの力。」
「最近全く使って無かったな。」
「危なくね?身を守るためなのに。」
「俺らの超音波って範囲狭いし、自然と人と目合わせなくなってたから。」
「使ってみたら?」
「んー…」
『あ~疲れた。会社ブラックすぎるんだけど…。そろそろしんどい。』
『もう何もしたくない』
視覚からは何も見えない。目を瞑っているのだろう。
「俺の主相当疲れてるっぽいな。」
「まじで??大変そー。お前の主ってお前に似てそうだよな。まぁ俺らドッグなんだし性格は似てて当たり前だよな。」
「お前の主は?」
「俺の主…?いいよ別に。」
「いいよってなんだよ。見てやってるのか?」
「………見てないよ、でもいいから別に気にしないで、ちょっと気まづいって言うかさ、そんな感じだから!」
「主相手に気まづいってなんだよ、話したことあるのか?」
「…」
「言えよ、今更隠すことないだろ?」
「…話したというか、主、俺の事嫌いっぽいんだよね……」
「なんでんな事わかるんだよ。」
「前に主がドッグについて考えてるのを見てて、その時に『ドッグってなんなんだ。俺と同じような格好しやがって、ドッペルゲンガーのくせに。』って言ってて。俺、主の服のセンスとか好きだったから真似してた。」
「なんで主はお前の事知ってんだよ」
「それは…
「そうだな、でもほんとに思い出せないから会ったことないんだろうけど、俺の名前が画面に写ってたのは確かだし…」
「まぁそんな事今忘れて飯食おー!どれがいい??」
「あ~腹いっぱいだわー」
「この店すごい美味いな、また来ようぜ。」
「え、気に入った?!行こいこ~!!」
「俺らってさ、主がいないと生きていけないのに、主に触れることも無く死ぬんだぜ、最悪だよな。」
「ずいぶん急だな、でも、目合わせたら死ぬみたいな噂聞いたことない?もし本当だったら目も見れないんだよな。」
「……」
「まぁ落ち込むなって、そのうち、偉い人が俺らの存在を認めてくれて、特別な何かで主とも会えるようにしてくれるって!」
「何百年後先の話だよ。」
「いやでも俺ら視覚と思想は同期できるじゃん、不思議だよなこの力。」
「最近全く使って無かったな。」
「危なくね?身を守るためなのに。」
「俺らの超音波って範囲狭いし、自然と人と目合わせなくなってたから。」
「使ってみたら?」
「んー…」
『あ~疲れた。会社ブラックすぎるんだけど…。そろそろしんどい。』
『もう何もしたくない』
視覚からは何も見えない。目を瞑っているのだろう。
「俺の主相当疲れてるっぽいな。」
「まじで??大変そー。お前の主ってお前に似てそうだよな。まぁ俺らドッグなんだし性格は似てて当たり前だよな。」
「お前の主は?」
「俺の主…?いいよ別に。」
「いいよってなんだよ。見てやってるのか?」
「………見てないよ、でもいいから別に気にしないで、ちょっと気まづいって言うかさ、そんな感じだから!」
「主相手に気まづいってなんだよ、話したことあるのか?」
「…」
「言えよ、今更隠すことないだろ?」
「…話したというか、主、俺の事嫌いっぽいんだよね……」
「なんでんな事わかるんだよ。」
「前に主がドッグについて考えてるのを見てて、その時に『ドッグってなんなんだ。俺と同じような格好しやがって、ドッペルゲンガーのくせに。』って言ってて。俺、主の服のセンスとか好きだったから真似してた。」
「なんで主はお前の事知ってんだよ」
「それは…
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