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第29 ばってん
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ももちゃんの魔力は百万です。
ちょっとしたら、一星でもトップクラスの実力なんじゃないですか。
さすが私の友達ですね。
なんて。
現実逃避をしても何も解決しませんよ!
どうしましょう、どうしましょう!
ボス戦からは逃げられません。
セーブなんてものは存在しないし、リセットボタンもないのです。
いや、修業のはずなんですけどね。
あまりにもふがいなければ折檻ということも ......。
それも。
いずみちゃんとももちゃんのクロスアタックです。
少しでも見込みがあるところを見せなければいけませんね。
あほまほに関しては誰も教えてくれる人がいないから、未熟なままです。
でも。
普通の魔法に関する知識は覚えているし、ある程度の対処法は身につけました。
ももちゃんは魔力が高いから、きっと威力が大きな攻撃魔法を繰り出せることでしょう。
ならば、接近戦しかありませんね。
この2週間でみっちり戦闘訓練は受けました。
付け焼刃が通用するとは思えません 。
でも、絡めても駄目でしょう。
やはり、真っ正面から挑むしかありません。
そのためには......。
「[ デコイチャーム]!」
「[ シフトチェンジ]」
私と同時に、ももちゃんも魔法を発動しました。
すると。
[デコイチャーム]の効果は、ももちゃんではなくつくもくんにかかってしまいます。
あれっ?
おかしいですね。
人間の姿だったはずのつくもくんが黒い魔剣に変身しました。それだけなら別に良かったんですけどね。つくもくんは私に刃を向けてこっちに飛んできますよ!?
物理法則を無視しています。
魔法の世界だから何の問題もないということですか。
そうですか。
って。
全然納得できません。
こんな嫌な鬼ごっこは初めてですよ!
ももちゃんは私の弱点を指摘しました。
「 魔法のコントロールがまるでなってないね。
直線的すぎるから簡単に対処されるよ。
こんなふうにね」
[シフトチェンジ]で[デコイチャーム]の効果対象をつくもくんに変更して、彼を魔剣に変身させて私を攻撃させているわけですね。
よく考えたらわかりました。
でも。
弱点はまだまだあるようです。
「 対象を一体しか選べないのも問題よ」
「 そんなことを言われても......。
あほまほの練習の仕方がよくわからないんですよ」
「 だったら、私がでこちゃんの体に叩き込んであげる」
「お、 お手柔らかにお願いしますね」
「 私の辞書にそんな言葉はないよ」
「 やっぱりですか!」
泣いてもいいですか。
ももちゃんの恐怖指導はノンストップで続きました。
「 魔法をキャンセルできなくてどうするの!
見せかけで別の魔法を素早く発動するのが基本というものよ。
ほら、実際にやってみなさい!」
「 分かりました!
やってみます」
必死も必死。
私は文字通り、死に物狂いで努力しました。
ももちゃんは感覚派で大変苦労しましたよ。
体を曲げるように魔法弾を曲げるって何なんですか!?
食べ物を飲み込むように魔法の魔力を飲み込む事によって、魔法をキャンセルできるって何なんですか!?
魔法のコントロールとキャンセルが出来るようになった今でも理由が分かりませんよ!!
@ お疲れ様。
@ でも、まだまだ続くんだよな。
そうなんですよ。
今回の修行は[ミラクルホープデコレーション]を発動しないと終了にならないのです。
泣いてもいいですよね......。
@ この前は不発だったからな。
@ でも、ランキング1位を目指すなら、必殺魔法は使えるようにならないとね。
@ 悪のみを一撃で倒せるんだろ。つまり、味方への被害は ないってことだ。
@ 条件さえクリアできたら、結構便利だよな。
@ 使いこなせるようになるべき。
ですよねー。
わかってはいるんですよ。
家に早く帰りたいから、全ての戦闘力を向上させるべきだということは。
でも。
私は普通の魔法が1つも覚えられないし、ももちゃんに傷のひとつ、つけられなかったん ですよ。
才能なんてありません。
必殺魔法を使えたところで、ランキング1位になれるか不安なんですよ。
私は本来は平凡な人間で、上を目指すような人間ではありません。
のんびりまったり友達みんなとおしゃべりを 楽しめればそれでよかったんです。
ランキングとか。
邪神とか。
私には荷が重すぎます。
もちろん、周りの協力はありがたいと思っていますよ。
ももちゃんは私のために修行をつけてくれています。
みんなみんな、私のためを思って行動してくれています。
......でも......。
ありがた迷惑なところもありますよ!
実力以上を期待されても、応えられません。
それはみんなの想いを裏切るようで。
とても。
とても辛いことなんです。
私がきゅーと君を救えるなんて、思い上がりもいいところでした。
修行をしたことで自分の限界が見えてしまったのです。
私ではいずみちゃんを越えられません。
だったら。
両親とはテレビ電話で連絡して、この世界で慎ましく生きていくべきなんじゃないですか......。
りょうちゃん〇でこちゃんは馬鹿だな。
りょうちゃん部活が忙しいはずですよね?
確かレギュラーのはずです。
りょうちゃん〇だから、召喚拒否したくちだ。
って。
そんなことはどうでもいいんだよ。
......また嫌味でも言いに来たんですか?
りょうちゃん〇さすがにこの状況では言わないぞ。
じゃあ、部活に戻ってくださいよ。
りょうちゃん〇何言ってるんだ?とっくに夜遅いぞ。
そうですか......。
りょうちゃん〇いずみちゃんにも言われただろ。あたしたちをもっと頼れ。
それを聞いて、いずみちゃんも私に喝を入れました。
「 そうだよ。甘えることとは違うんだからね!」
「 でも......」
「 応援ポイントを見てみて」
「えっ?」
「 ゲージが マックス になってるでしょ。
でも。
協力できるのはここまで。
あとはでこちゃん次第だよ」
「 はいっ!」
皆の協力は依存を助長させるものではありません。
それに。
私はまだスタートラインに立ったばかりです。
限界を口にするのはおこがましいですね。
ちょっとしたら、一星でもトップクラスの実力なんじゃないですか。
さすが私の友達ですね。
なんて。
現実逃避をしても何も解決しませんよ!
どうしましょう、どうしましょう!
ボス戦からは逃げられません。
セーブなんてものは存在しないし、リセットボタンもないのです。
いや、修業のはずなんですけどね。
あまりにもふがいなければ折檻ということも ......。
それも。
いずみちゃんとももちゃんのクロスアタックです。
少しでも見込みがあるところを見せなければいけませんね。
あほまほに関しては誰も教えてくれる人がいないから、未熟なままです。
でも。
普通の魔法に関する知識は覚えているし、ある程度の対処法は身につけました。
ももちゃんは魔力が高いから、きっと威力が大きな攻撃魔法を繰り出せることでしょう。
ならば、接近戦しかありませんね。
この2週間でみっちり戦闘訓練は受けました。
付け焼刃が通用するとは思えません 。
でも、絡めても駄目でしょう。
やはり、真っ正面から挑むしかありません。
そのためには......。
「[ デコイチャーム]!」
「[ シフトチェンジ]」
私と同時に、ももちゃんも魔法を発動しました。
すると。
[デコイチャーム]の効果は、ももちゃんではなくつくもくんにかかってしまいます。
あれっ?
おかしいですね。
人間の姿だったはずのつくもくんが黒い魔剣に変身しました。それだけなら別に良かったんですけどね。つくもくんは私に刃を向けてこっちに飛んできますよ!?
物理法則を無視しています。
魔法の世界だから何の問題もないということですか。
そうですか。
って。
全然納得できません。
こんな嫌な鬼ごっこは初めてですよ!
ももちゃんは私の弱点を指摘しました。
「 魔法のコントロールがまるでなってないね。
直線的すぎるから簡単に対処されるよ。
こんなふうにね」
[シフトチェンジ]で[デコイチャーム]の効果対象をつくもくんに変更して、彼を魔剣に変身させて私を攻撃させているわけですね。
よく考えたらわかりました。
でも。
弱点はまだまだあるようです。
「 対象を一体しか選べないのも問題よ」
「 そんなことを言われても......。
あほまほの練習の仕方がよくわからないんですよ」
「 だったら、私がでこちゃんの体に叩き込んであげる」
「お、 お手柔らかにお願いしますね」
「 私の辞書にそんな言葉はないよ」
「 やっぱりですか!」
泣いてもいいですか。
ももちゃんの恐怖指導はノンストップで続きました。
「 魔法をキャンセルできなくてどうするの!
見せかけで別の魔法を素早く発動するのが基本というものよ。
ほら、実際にやってみなさい!」
「 分かりました!
やってみます」
必死も必死。
私は文字通り、死に物狂いで努力しました。
ももちゃんは感覚派で大変苦労しましたよ。
体を曲げるように魔法弾を曲げるって何なんですか!?
食べ物を飲み込むように魔法の魔力を飲み込む事によって、魔法をキャンセルできるって何なんですか!?
魔法のコントロールとキャンセルが出来るようになった今でも理由が分かりませんよ!!
@ お疲れ様。
@ でも、まだまだ続くんだよな。
そうなんですよ。
今回の修行は[ミラクルホープデコレーション]を発動しないと終了にならないのです。
泣いてもいいですよね......。
@ この前は不発だったからな。
@ でも、ランキング1位を目指すなら、必殺魔法は使えるようにならないとね。
@ 悪のみを一撃で倒せるんだろ。つまり、味方への被害は ないってことだ。
@ 条件さえクリアできたら、結構便利だよな。
@ 使いこなせるようになるべき。
ですよねー。
わかってはいるんですよ。
家に早く帰りたいから、全ての戦闘力を向上させるべきだということは。
でも。
私は普通の魔法が1つも覚えられないし、ももちゃんに傷のひとつ、つけられなかったん ですよ。
才能なんてありません。
必殺魔法を使えたところで、ランキング1位になれるか不安なんですよ。
私は本来は平凡な人間で、上を目指すような人間ではありません。
のんびりまったり友達みんなとおしゃべりを 楽しめればそれでよかったんです。
ランキングとか。
邪神とか。
私には荷が重すぎます。
もちろん、周りの協力はありがたいと思っていますよ。
ももちゃんは私のために修行をつけてくれています。
みんなみんな、私のためを思って行動してくれています。
......でも......。
ありがた迷惑なところもありますよ!
実力以上を期待されても、応えられません。
それはみんなの想いを裏切るようで。
とても。
とても辛いことなんです。
私がきゅーと君を救えるなんて、思い上がりもいいところでした。
修行をしたことで自分の限界が見えてしまったのです。
私ではいずみちゃんを越えられません。
だったら。
両親とはテレビ電話で連絡して、この世界で慎ましく生きていくべきなんじゃないですか......。
りょうちゃん〇でこちゃんは馬鹿だな。
りょうちゃん部活が忙しいはずですよね?
確かレギュラーのはずです。
りょうちゃん〇だから、召喚拒否したくちだ。
って。
そんなことはどうでもいいんだよ。
......また嫌味でも言いに来たんですか?
りょうちゃん〇さすがにこの状況では言わないぞ。
じゃあ、部活に戻ってくださいよ。
りょうちゃん〇何言ってるんだ?とっくに夜遅いぞ。
そうですか......。
りょうちゃん〇いずみちゃんにも言われただろ。あたしたちをもっと頼れ。
それを聞いて、いずみちゃんも私に喝を入れました。
「 そうだよ。甘えることとは違うんだからね!」
「 でも......」
「 応援ポイントを見てみて」
「えっ?」
「 ゲージが マックス になってるでしょ。
でも。
協力できるのはここまで。
あとはでこちゃん次第だよ」
「 はいっ!」
皆の協力は依存を助長させるものではありません。
それに。
私はまだスタートラインに立ったばかりです。
限界を口にするのはおこがましいですね。
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