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さくひん
第十話 心の迷い
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━━━━━━ 翌日 放課後にて
リョウはボスの指示通りに動くため、茜に話しかけた。
リョウ「茜、今日暇か?」
茜「えっ?急に何?健太郎」
健太郎「あ、あのさ、俺の買い物に付き合ってもらいたいんだけど、いいかな」
茜「いや、だめだよ」
茜の中では健太郎に迷惑をかけたくないという考えがあった。
健太郎「え、どうしてだよ、頼むよ一度だけでいいからさ」
茜「今言ったでしょ!だめだって!別の女子と行けばいいじゃん」
健太郎「いやそれは無いよー茜とどうしても行きたいんだよ頼むよ茜!」
茜「・・・わかった、今回だけね」
実のところ茜は心の中では嬉しかった。だから小さい声で返事をした。
健太郎「いやったぁ!!茜、そうと決まればさっそく行こうぜ!」
茜と健太郎は高校から出た。それからというもの、一度だけと決めていた約束のはずが毎日のように買い物に食事に海に行き、ある時は手を繋ぎと、まるで恋人同士のようになっていた。
それは茜の健太郎に対する『好き』という感情を抑えきれなくなっていた。このままずっと幸せの日々が続いて、出来るものなら健太郎と結婚したい、などと思うようになっていた。
一方の健太郎も初めは茜を助けたい気持ちだけだったが、毎日会っているうちに愛情に変化していった。当然2人はどちらからともなく自然に求めあうようになり、親密な関係になるのに時間はかからなかった。健太郎との日々を茜は夢のように思えたのだった。
こんな日々が1ヶ月以上続いた。健太郎も幸せを感じていたが、同時に焦りも感じていた。なぜか?
なぜゴッドキラーの手下が接触してこないのか。
俺はミスをしたのか。
スパイだということがバレたのか。
いや、大丈夫だ。ボスが必ず奴は接触してくると言っている。ボスを信じよう。
もうひとつある。
茜にいつ本当の事を言うか。
そのままシラを切り通すか。
それも悩んでいた。
『今は茜との幸せな時間を過ごせ』
『最後はリョウお前が自分で決めろ』
そう、ボスは言っていた。
よし、解った。茜との時間を大切に過ごそう。
ゴッドキラーの手下が接触してくるまでは、茜のことだけを考えて過ごそう。
やっとリョウは心の迷いから抜け出せたようだ。
リョウはボスの指示通りに動くため、茜に話しかけた。
リョウ「茜、今日暇か?」
茜「えっ?急に何?健太郎」
健太郎「あ、あのさ、俺の買い物に付き合ってもらいたいんだけど、いいかな」
茜「いや、だめだよ」
茜の中では健太郎に迷惑をかけたくないという考えがあった。
健太郎「え、どうしてだよ、頼むよ一度だけでいいからさ」
茜「今言ったでしょ!だめだって!別の女子と行けばいいじゃん」
健太郎「いやそれは無いよー茜とどうしても行きたいんだよ頼むよ茜!」
茜「・・・わかった、今回だけね」
実のところ茜は心の中では嬉しかった。だから小さい声で返事をした。
健太郎「いやったぁ!!茜、そうと決まればさっそく行こうぜ!」
茜と健太郎は高校から出た。それからというもの、一度だけと決めていた約束のはずが毎日のように買い物に食事に海に行き、ある時は手を繋ぎと、まるで恋人同士のようになっていた。
それは茜の健太郎に対する『好き』という感情を抑えきれなくなっていた。このままずっと幸せの日々が続いて、出来るものなら健太郎と結婚したい、などと思うようになっていた。
一方の健太郎も初めは茜を助けたい気持ちだけだったが、毎日会っているうちに愛情に変化していった。当然2人はどちらからともなく自然に求めあうようになり、親密な関係になるのに時間はかからなかった。健太郎との日々を茜は夢のように思えたのだった。
こんな日々が1ヶ月以上続いた。健太郎も幸せを感じていたが、同時に焦りも感じていた。なぜか?
なぜゴッドキラーの手下が接触してこないのか。
俺はミスをしたのか。
スパイだということがバレたのか。
いや、大丈夫だ。ボスが必ず奴は接触してくると言っている。ボスを信じよう。
もうひとつある。
茜にいつ本当の事を言うか。
そのままシラを切り通すか。
それも悩んでいた。
『今は茜との幸せな時間を過ごせ』
『最後はリョウお前が自分で決めろ』
そう、ボスは言っていた。
よし、解った。茜との時間を大切に過ごそう。
ゴッドキラーの手下が接触してくるまでは、茜のことだけを考えて過ごそう。
やっとリョウは心の迷いから抜け出せたようだ。
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