運命の番じゃないあなたを愛している

明太子

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18.変わり者の貴族

ふんと鼻を鳴らしてそっぽを向いたソニアに対して、ヴォルフヒルデは苦笑する。

「つれないね…。俺のことはこれからゆっくり知っていけばいいんじゃない?」
「あいにく俺はここに長居するつもりないんでね」
「うーん、でも長居することになると思うけどね?その覚悟で来たんじゃないの?」
「…っ!…そんなにヤバいことになってんのか?」
「何も聞いていないなら、俺の口からは言えないな。まぁ、それは置いておいて今日はもう休んでくれていいよ。ソニアはこれからベリルの部屋の隣にあるゲストルームを使ってね。あと、俺のことは『ご主人様』じゃなく、親しみを込めて『ヴォルフ』って呼ぶこと。分かった?」

(そもそも『ご主人様』なんて1回も呼んでねぇだろ…。夜になったら護衛の理由くらい話すと思ったが、全くその気配はなさそうだな…)

ヴォルフは狙われているにも関わらず、飄々とした態度を崩さない。
彼と一緒にいても、これ以上情報を得られないと判断したソニアは諦めの溜息をつく。

「はぁ…。あんたって変わり者だな、貴族らしくないっていうか…」
「ははは、よく言われるよ」
「とにかくあんまり夜更かしはすんなよ」
「おやすみ」
「おう」

こうしてソニアはヴォルフの部屋を後にした。

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