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19.5 真白とトーニャの休日(7)
もう1枚クッキーを手に取って、再度トーニャの口元に持っていく。
今度は無理矢理入れず、彼の判断に委ねる。
すると、トーニャはぱくりとクッキーを口に含んだ。
「美味しい?」
「…美味しいな」
「ふふっ、本能に負けるのも悪くないだろ?」
「そうだな」
嬉々としてもぐもぐ食べるトーニャにニカッと笑いかけると、彼も微笑む。
勢いに押される形であれよあれよという間に結婚した俺たちはお互いをほとんど知らない。
それでもトーニャは俺に関心を持ってくれて、俺も話の流れとはいえ 『夫婦になりたい』宣言をした。
ここから時間を共有して、仲を深めていけたら。
そんな風に思っていた俺の横で、トーニャが「あっ!」と大声を出す。
「すまない、クッキーなくなってしまった」
「はぁっ!?」
天板を覗くと、そこには何も残っていなかった。
たくさん焼いてあったはずなのに。
「おい、こら!」
「つい、手が止まらなくて…」
「プレゼント用って言っただろーが!てか俺も1つしか食ってないっつーの!」
「お前といる間は本能に負けてもいいんだろ?」
「限度があるっ!」
「次の休みにまた作ろうな」
「勝手に決めるなー!」
だが、俺の意志とは裏腹に、これからも休み毎にトーニャに付き合わされて、こいつのペースに巻き込まれていくことになるのだった。
今度は無理矢理入れず、彼の判断に委ねる。
すると、トーニャはぱくりとクッキーを口に含んだ。
「美味しい?」
「…美味しいな」
「ふふっ、本能に負けるのも悪くないだろ?」
「そうだな」
嬉々としてもぐもぐ食べるトーニャにニカッと笑いかけると、彼も微笑む。
勢いに押される形であれよあれよという間に結婚した俺たちはお互いをほとんど知らない。
それでもトーニャは俺に関心を持ってくれて、俺も話の流れとはいえ 『夫婦になりたい』宣言をした。
ここから時間を共有して、仲を深めていけたら。
そんな風に思っていた俺の横で、トーニャが「あっ!」と大声を出す。
「すまない、クッキーなくなってしまった」
「はぁっ!?」
天板を覗くと、そこには何も残っていなかった。
たくさん焼いてあったはずなのに。
「おい、こら!」
「つい、手が止まらなくて…」
「プレゼント用って言っただろーが!てか俺も1つしか食ってないっつーの!」
「お前といる間は本能に負けてもいいんだろ?」
「限度があるっ!」
「次の休みにまた作ろうな」
「勝手に決めるなー!」
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