レヴィアとメッフィ 〜婚約破棄されたあげく殺されそうになったから、復讐の為に悪魔を召喚したら溺愛されて困ってます〜

素朧

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第1章

第20話

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 バベル魔法学園1年第1クラス。

 授業の合間の準備時間に短い赤毛をツンツンと立たせた目つきの悪い三白眼の少年、リュージが同じクラスの輝くブロンドの美少年に話しかけている。

「なぁ、ユリウスよぉ、どうやったらそんなに強くなれるのか教えてくれよ」

「うん? 強くなる方法? 僕は言うほど強く無いけれど、それならやっぱり地道な努力だと思うよ。僕は幸運にも若干だけ他人よりも才能があったのと、5属性の精霊から加護を貰えたから、ほんの少しだけ強いんだけど」

 ユリウスと呼ばれた美少年が謙遜しているのか自慢しているのか微妙な受け答えをする。

「それってチートだろ? はぁ、精霊から加護を貰う方法とかってあんのか?」

 リュージがユリウスに強さの秘訣を聞いていると、隣のクラスの桃色の髪をした美少女が話しかけてくる

「アナタがウワサの勇者様ね? 実はね、このクラスの人の事で良くないウワサを聴いたのよ。」

「良くないウワサ……  ですか?」

 ユリウスは訝しげに聞き返す

 胸の谷間を強調したような服装の美少女にリュージの視線は遠慮なく固定されている。

「実はね……  このクラスのリディアっていつも執事を連れ歩いてる娘いるじゃない? なんでもあの執事に弱みを握られ、セクハラ……  って言うかいかがわしい事をされてるらしいのよ。 以前、泣き腫らした目をした彼女に聞いたって娘がいるんだって」

「セクハラ……」

「いかがわしい事……」

 リュージもユリウスも余りにセンシティブな内容に言葉に詰まる

「あくまでウワサなんだけど、でも火のない所にって言うでしょ? ワタシ心配だから勇者様に少し懲らしめてもらえたらって」

「分かりました。少し僕が調べてみます」

「あの執事君口が達者みたいだし、内容が内容だから、あまり深くは……  ねっ?」

 少なからずリディアに恋心を持っているユリウスは静かに怒りを燃やす。話してる最中もリュージはベルの胸元を凝視していた


(やっぱり男ってチョロいわねぇ。上手くやってくれるといいんだけどねぇ)





~~~~~~~~~~


ユリウスとリュージは放課後にリディア達を門の辺りで待っていると

ターゲットとなる、リディアとメッフィの会話が聞こえてくる

「いやぁそれにしても、リディアお嬢様の泣き顔はとっても美味でした。今思い出しても、よだれがでます」

「なんでよだれがでるのよ? どんな性癖なのよ? それに、もう泣いた事は忘れなさいよっ!」

 リディアの目は、まだ少し泣き腫らした後がある

「それにしても、まさかフランさんと同程度の発育具合とは……  本当に年誤魔化してないですか?」

「うるさいわねっ! そもそもあんたが小さくしたんでしょ!」

「またまた言い掛かりを。小さくはしてないです。変えてないだけです」

「だったらもうちょっと大きくしなさいよ!」

「私はそれぐらいが好みなんですが、どうしてもというなら先ずは物理的アプローチからになりますが……」

 そう言うとメッフィはリディアに見えるように指をワキワキさせる

「やっ、やっぱり遠慮しとくわ……」

 リディアは胸を手で隠しながらジト目で言う


「お、おい、今の会話聴いたか? よく見ると目も腫れてるし、それに美少女とあんなイチャイチャ会話するなんて、うらやま、じゃない、許せね~ぜ!! なぁ? お前もそう思うだろ? って、お前……  なんで鼻血だしてんの?」

 校門の影からタイミングを伺っていたリュージが隣にいるユリウスを振り返るとユリウスは赤面して鼻血を流していた

「すまない。大丈夫だ、精霊の加護のおかげで他人より感受性に秀でている僕は、残念な事に想像力も秀でているみたいだ……」

「ホントに残念だな!」

 リュージはそれ精霊の加護関係ある?と思ったが言わないでおいてあげた


「おい! そこのエロ執事! って、お前だよ! 後ろに誰もいねーよ!!」

「やぁ、メッフィ君。君はとても紳士的な執事だと思って居たのに残念だよ」

 タイミングを見計らい、リュージ達はメッフィに話しかける

「こんにちは。私はエロ執事でもなければ紳士的な執事で間違いはないのですが、何用でしょうか?」

「あんた、またなんかやらかしたの?」
 リディアがジト目で問いかける
 
「またとはなんですか、またとは」

「リディア嬢、貴女は何も言わなくても大丈夫です。とある人から教えて頂きましてね。貴女はそこの紳士の風上にも置けぬ男に悪魔のような所業をされているとね!」

 ユリウスが真剣な表情でメッフィを断罪する

「ちょ、ちょっと、メッフィは悪魔だし……  たまに結構酷いことするけど……」

「どうしたんですか? そこはもっとハッキリと否定する所では?」

 先日の死に戻りループをさせるという鬼畜な行為があったため言い淀むリディアにメッフィが続きを促す

「リディア嬢、大丈夫です。貴女の事は必ず守りますから! きっとそこの悪魔に、抗う事の出来ない状況で弱みを握られ、関係を拒めない状況だったのでしょう! 安心して下さい。私が救い出しましょう!」

 抗う事の出来ない状況(断れば賊に陵辱されたあげく殺される)
  弱みを握られ(クロードの命やココの復活)
 関係(悪魔との契約)を拒めない状況

「えっと……  そうね大体あってるんだけど……」

「やっぱり!! なんてエロ執事だ!! 許せねーぜ!! ユリウス! お前も何か言って……  また鼻血でたんか……」

「フフフッ、何やら誤解がある様ですが……  え~と、リョーシ・カワハギさん」

「そうそう、やっぱり釣りはカワハギだよね~じゃねーよ!! 釣りなんかしねーよ!」

「そうよ、名前間違えるなんて失礼よ、メッフィ。彼はシンジ……  なんだっけ? そうだ! シンジ・イカリ君よ」

「逃げちゃダメだ!! じゃねーよ! 全然違うよ! せめて文字数ぐらい合わせろよ!!
リュージ・カワサキだよ!!」

 全く名前を覚えていない2人に内容はともかくノリツッコミを返す辺り、幼少時からバラエティに慣れ親しんだ異世界からの転生者である事が活きている


「カワゴエ君の言う通りだ。 メッフィ君! 僕はユリウス・ヘクトール。君に決闘を申し込む!!」

 勇者ユリウス・ヘクトールがメッフィを指差し決闘を宣言したのだった



 (なんでこの人、鼻血出てるのかしら?)



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