1 / 2
負けず嫌いの才女は今日も勝負を挑んでくる(前編)
しおりを挟む
「また負けたぁぁっ!」
教室のド真ん中で私の絶叫が木霊する。
私は両手で頭を抱えながら雄叫びと共に机に突っ伏した。
クラスメイトは『またか』といった様子で呆れるように私を眺めていた。
ただ一人、隣の席の萌黄くんだけが心配そうに私に声を掛けてくれる。
「ど、どうしたの? 赤井さん!? いきなり絶叫をし出すなんてただ事じゃないよ!?」
「貴方のせいよ!」
「なんのこと!?」
私がギロッとにらみつけると彼は分かりやすく狼狽えていた。
「テスト! まーたしれっと私より高い点数取ったわね!」
「人のテストの点数勝手にのぞき込まないでよ!?」
「英語で1点負けて、世界史で2点負けて、現国で4点負けて、数学でも10点負けたぁ!」
「なんで全教科の僕のテストの点数知ってるの!?」
「貴方の机を漁ったからに決まっているでしょ!」
「愚問みたいに言わないでよ!?」
隣の席の小柄の男の子。
私はこの人に連戦連敗をしていた。
つい先日からこの子は私のライバルだった。たぶん私から一方的に。
だから今回の中間テストでも彼の点数を上回ることを目標に頑張っていたのだけど、結果はこのざまだった。
先に言っておくが私がポンコツというわけではない。
自分でいうのはちょっと嫌味ったらしいけど、私は『なんでもできる』女の子である。
勉強もスポーツもクラス行事も難なくこなすことができていた。
俗にいう天才肌。
そう信じて疑わなかったのだけど……
上には上がいることが私はここ数日で思い知らされた。
『赤井さん! 1年に頃からずっと好きで――あ、あれ!? いない!?』
別のクラスの男の子。名前なんて言ったかしら? 呼び出された時点で嫌な予感はしていたけど、案の定告白だった。
勇気を出して告白してくれた彼には敬意を表する。
だけど悪いのだけど私は誰とも付き合うつもりはなかった。
たぶんだけど私と付き合っても嫌な思いをするだけだろうから。
『劣等感』
男子というものはプライドが高い。
女の子は常に男の一歩後ろを歩むのが良い女の条件らしいけど……
私にはそれができない。
やるからには常に全力。もたもたするなら置いていく。
手を抜くことのできない私はそこらの男子よりも『出来てしまう』。
劣等感に苛まれ、友人もクラスメイトもどんどん私から離れていった。たぶん私に告白してくれた彼もそうなる。そう感じた私は彼の告白の途中に全力ダッシュで逃げ帰った。
天才肌というのも困りものである。
今やっている小テストも難なく満点取れてしまうだろう。
「時間だ。やめ。隣の席の人と答案用紙を交換し採点するように」
隣の席の男子――この子も名前なんだったかしら?
可愛らしい容姿が特徴的の小柄な男子。必要を感じ得ないので話したこともなかった。
なんか要領の悪そうな顔しているわね。
私は彼から答案用紙を受け取り採点に入る。
……ふーん。頭はいいみたいね。
人を見た目で判断してしまった自分の愚かさを反省する。
それを償う意味でも私は彼に労いの言葉をかけてあげた。
「おめでと。満点だったわ。やるじゃない」
まさか話しかけられると思っていなかったのだろう。
彼は私に声を掛けられたことに驚きを示していた。
「あ、ありがと。赤井さんもさすがだね。1問しか間違えてなかったよ」
「……はぃ?」
彼から帰ってきた答案用紙。
9/10 と赤ペンで書いてある。
「ちょっと!? どうして満点じゃないのよー!?」
私は彼の肩を揺らしながら問い詰める。
頭をぐわんぐわん揺らしながら彼は私の間違えた箇所を指さして解説する。
「ぼ、凡ミスだよ。証明式は間違えてなかったけど一ヶ所だけ簡単な掛け算を間違えてた」
言われ、私は自分の答案用紙をじっと眺める。
彼の指摘通り、小学生でも間違えないような掛け算で凡ミスしていた。
「ぐぬぬ……私としたことが! あの男子に告白されたことで集中できなかったんだわ」
「モテるんだね。そりゃそうか。容姿端麗、才色兼備。男は放っておかないよね」
「掛け算で間違える女のどこが才色兼備なのよ! 私より1点高い点数取ったからって見下しているわね!?」
「全然そんなつもりないんだけど!?」
「いいえ! 貴方は私を見下しているわ! エスパー検定準2級の私にはわかるの! 貴方が心の中で腹を抱えて笑っていることをね!」
「エスパー検定って何!? 笑ってなんかいないってばー!」
思えばそれが始まりだったのだ。
「そう、貴方、萌黄くんっていうのね。覚えておいてあげるわ!」
「あ、ありがと。2年半一緒のクラスで未だに苗字すら知られていなかったことに驚愕を隠せないよ」
「大丈夫。一度覚えたら私は決して忘れたりしないから。可愛い名前ね。萌えキャラっぽい顔をしている貴方にピッタリだわ」
「萌えキャラっぽい顔!?」
「萌黄くん。私は負けず嫌いなの。だから次の体育の体力測定で私と勝負よ!」
「いやいやいやいや、さすがに男女の差が出ると思うんだけど!」
「安心なさい。私の運動能力はそこらの男子にも負けないわ。そしてもちろんあなたにもね!」
ビシィ! と萌黄くんの鼻先に指を突き出す。
100メートル走、走り幅跳び、ハンドボール投げ。
私は男子の平均値を上回る記録を持っている。
今日のコンディションもバッチリよ。誰にも負ける気はしない。
こういっちゃアレだけど萌黄くんあまり運動できなさそうだしね。
ここらで差を見せつけて私を見下したことを後悔させてやるわ。
「嘘でしょ!?」
100メートル走:1秒近く差を話されて敗北。
走り幅跳び:50cmほど差を付けられ敗北。
ハンドボール投げ:20メートルほど差を付けられ敗北。
「貴方オリンピック候補生か何かなの!?」
「大げさすぎない!? ていうか赤井さんもすごいよ。女子でその成績は本当すごいと思う」
「うがああああああっ! 見下されたああああああああ!」
「見下してないよ!? 素直に褒めたたえたつもりだけど!?」
小テストで負け、運動能力でも負けた。
そして完全にこの私を『下』に見る萌黄くんに激しい苛立ちを覚えた。
それにしても萌黄くんの運動能力凄すぎない? 運動部のエースでもこの成績は出せないと思うけど。
「萌黄くん。さては貴方名のある何かのスポーツ選手でしょ? 運動鑑定士検定準2級の私はピンときてしまったわ」
「運動鑑定士!? 聞いたことない資格持ってるね!? えと、特に運動で名を挙げた過去はないよ。部活とかにも入ってないし」
「帰宅部に私が負けるはずないでしょ!」
「ごめんなさい!?」
なんなのこの人。
多種面で万能過ぎている。
萌黄くん。貴方一体何者なの?
「萌黄くん! 早食いで勝負よ!」
「それに勝ったとして赤井さんは嬉しいの!?」
「貴方に勝てればもはやなんでもありって感じよ。でも手を抜くことは許さない!」
「早食いに全力すぎる! この人!」
あの小テストでの敗北事件から私は事あることに萌黄くんに勝負を挑んでいた。
そして全戦全敗だった。
屈辱だった。
敗北ってこんなに悔しいのね。
「ごちそうさま」
「また負けたああああああああ!」
「萌黄くん! 小説対決よ! 『ヨムカク』で☆評価を多く取った方が勝ちね!」
「小説なんて書いたことないよ!?」
「ふふん。勝機はここにあったのだわ。ヨムカク歴2年のイニシアティブを発揮させてやるわ」
「この人、普通に大人げないな!?」
勉強、スポーツ、早弁で勝てないのなら趣味の領域で勝負すればいい。
これならば、絶対に勝てる!
私の才能に嫉妬させてあげるわ!
………………
…………
……
「あわわ。投稿して1日で星が5000個行っちゃった」
「しぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃと!!」
「なんで急にヘドバン始めたの!? そんなに頭をブンブン振り回すと危ないよ!!」
教室のド真ん中で私の絶叫が木霊する。
私は両手で頭を抱えながら雄叫びと共に机に突っ伏した。
クラスメイトは『またか』といった様子で呆れるように私を眺めていた。
ただ一人、隣の席の萌黄くんだけが心配そうに私に声を掛けてくれる。
「ど、どうしたの? 赤井さん!? いきなり絶叫をし出すなんてただ事じゃないよ!?」
「貴方のせいよ!」
「なんのこと!?」
私がギロッとにらみつけると彼は分かりやすく狼狽えていた。
「テスト! まーたしれっと私より高い点数取ったわね!」
「人のテストの点数勝手にのぞき込まないでよ!?」
「英語で1点負けて、世界史で2点負けて、現国で4点負けて、数学でも10点負けたぁ!」
「なんで全教科の僕のテストの点数知ってるの!?」
「貴方の机を漁ったからに決まっているでしょ!」
「愚問みたいに言わないでよ!?」
隣の席の小柄の男の子。
私はこの人に連戦連敗をしていた。
つい先日からこの子は私のライバルだった。たぶん私から一方的に。
だから今回の中間テストでも彼の点数を上回ることを目標に頑張っていたのだけど、結果はこのざまだった。
先に言っておくが私がポンコツというわけではない。
自分でいうのはちょっと嫌味ったらしいけど、私は『なんでもできる』女の子である。
勉強もスポーツもクラス行事も難なくこなすことができていた。
俗にいう天才肌。
そう信じて疑わなかったのだけど……
上には上がいることが私はここ数日で思い知らされた。
『赤井さん! 1年に頃からずっと好きで――あ、あれ!? いない!?』
別のクラスの男の子。名前なんて言ったかしら? 呼び出された時点で嫌な予感はしていたけど、案の定告白だった。
勇気を出して告白してくれた彼には敬意を表する。
だけど悪いのだけど私は誰とも付き合うつもりはなかった。
たぶんだけど私と付き合っても嫌な思いをするだけだろうから。
『劣等感』
男子というものはプライドが高い。
女の子は常に男の一歩後ろを歩むのが良い女の条件らしいけど……
私にはそれができない。
やるからには常に全力。もたもたするなら置いていく。
手を抜くことのできない私はそこらの男子よりも『出来てしまう』。
劣等感に苛まれ、友人もクラスメイトもどんどん私から離れていった。たぶん私に告白してくれた彼もそうなる。そう感じた私は彼の告白の途中に全力ダッシュで逃げ帰った。
天才肌というのも困りものである。
今やっている小テストも難なく満点取れてしまうだろう。
「時間だ。やめ。隣の席の人と答案用紙を交換し採点するように」
隣の席の男子――この子も名前なんだったかしら?
可愛らしい容姿が特徴的の小柄な男子。必要を感じ得ないので話したこともなかった。
なんか要領の悪そうな顔しているわね。
私は彼から答案用紙を受け取り採点に入る。
……ふーん。頭はいいみたいね。
人を見た目で判断してしまった自分の愚かさを反省する。
それを償う意味でも私は彼に労いの言葉をかけてあげた。
「おめでと。満点だったわ。やるじゃない」
まさか話しかけられると思っていなかったのだろう。
彼は私に声を掛けられたことに驚きを示していた。
「あ、ありがと。赤井さんもさすがだね。1問しか間違えてなかったよ」
「……はぃ?」
彼から帰ってきた答案用紙。
9/10 と赤ペンで書いてある。
「ちょっと!? どうして満点じゃないのよー!?」
私は彼の肩を揺らしながら問い詰める。
頭をぐわんぐわん揺らしながら彼は私の間違えた箇所を指さして解説する。
「ぼ、凡ミスだよ。証明式は間違えてなかったけど一ヶ所だけ簡単な掛け算を間違えてた」
言われ、私は自分の答案用紙をじっと眺める。
彼の指摘通り、小学生でも間違えないような掛け算で凡ミスしていた。
「ぐぬぬ……私としたことが! あの男子に告白されたことで集中できなかったんだわ」
「モテるんだね。そりゃそうか。容姿端麗、才色兼備。男は放っておかないよね」
「掛け算で間違える女のどこが才色兼備なのよ! 私より1点高い点数取ったからって見下しているわね!?」
「全然そんなつもりないんだけど!?」
「いいえ! 貴方は私を見下しているわ! エスパー検定準2級の私にはわかるの! 貴方が心の中で腹を抱えて笑っていることをね!」
「エスパー検定って何!? 笑ってなんかいないってばー!」
思えばそれが始まりだったのだ。
「そう、貴方、萌黄くんっていうのね。覚えておいてあげるわ!」
「あ、ありがと。2年半一緒のクラスで未だに苗字すら知られていなかったことに驚愕を隠せないよ」
「大丈夫。一度覚えたら私は決して忘れたりしないから。可愛い名前ね。萌えキャラっぽい顔をしている貴方にピッタリだわ」
「萌えキャラっぽい顔!?」
「萌黄くん。私は負けず嫌いなの。だから次の体育の体力測定で私と勝負よ!」
「いやいやいやいや、さすがに男女の差が出ると思うんだけど!」
「安心なさい。私の運動能力はそこらの男子にも負けないわ。そしてもちろんあなたにもね!」
ビシィ! と萌黄くんの鼻先に指を突き出す。
100メートル走、走り幅跳び、ハンドボール投げ。
私は男子の平均値を上回る記録を持っている。
今日のコンディションもバッチリよ。誰にも負ける気はしない。
こういっちゃアレだけど萌黄くんあまり運動できなさそうだしね。
ここらで差を見せつけて私を見下したことを後悔させてやるわ。
「嘘でしょ!?」
100メートル走:1秒近く差を話されて敗北。
走り幅跳び:50cmほど差を付けられ敗北。
ハンドボール投げ:20メートルほど差を付けられ敗北。
「貴方オリンピック候補生か何かなの!?」
「大げさすぎない!? ていうか赤井さんもすごいよ。女子でその成績は本当すごいと思う」
「うがああああああっ! 見下されたああああああああ!」
「見下してないよ!? 素直に褒めたたえたつもりだけど!?」
小テストで負け、運動能力でも負けた。
そして完全にこの私を『下』に見る萌黄くんに激しい苛立ちを覚えた。
それにしても萌黄くんの運動能力凄すぎない? 運動部のエースでもこの成績は出せないと思うけど。
「萌黄くん。さては貴方名のある何かのスポーツ選手でしょ? 運動鑑定士検定準2級の私はピンときてしまったわ」
「運動鑑定士!? 聞いたことない資格持ってるね!? えと、特に運動で名を挙げた過去はないよ。部活とかにも入ってないし」
「帰宅部に私が負けるはずないでしょ!」
「ごめんなさい!?」
なんなのこの人。
多種面で万能過ぎている。
萌黄くん。貴方一体何者なの?
「萌黄くん! 早食いで勝負よ!」
「それに勝ったとして赤井さんは嬉しいの!?」
「貴方に勝てればもはやなんでもありって感じよ。でも手を抜くことは許さない!」
「早食いに全力すぎる! この人!」
あの小テストでの敗北事件から私は事あることに萌黄くんに勝負を挑んでいた。
そして全戦全敗だった。
屈辱だった。
敗北ってこんなに悔しいのね。
「ごちそうさま」
「また負けたああああああああ!」
「萌黄くん! 小説対決よ! 『ヨムカク』で☆評価を多く取った方が勝ちね!」
「小説なんて書いたことないよ!?」
「ふふん。勝機はここにあったのだわ。ヨムカク歴2年のイニシアティブを発揮させてやるわ」
「この人、普通に大人げないな!?」
勉強、スポーツ、早弁で勝てないのなら趣味の領域で勝負すればいい。
これならば、絶対に勝てる!
私の才能に嫉妬させてあげるわ!
………………
…………
……
「あわわ。投稿して1日で星が5000個行っちゃった」
「しぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃと!!」
「なんで急にヘドバン始めたの!? そんなに頭をブンブン振り回すと危ないよ!!」
1
あなたにおすすめの小説
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
追放された悪役令嬢はシングルマザー
ララ
恋愛
神様の手違いで死んでしまった主人公。第二の人生を幸せに生きてほしいと言われ転生するも何と転生先は悪役令嬢。
断罪回避に奮闘するも失敗。
国外追放先で国王の子を孕んでいることに気がつく。
この子は私の子よ!守ってみせるわ。
1人、子を育てる決心をする。
そんな彼女を暖かく見守る人たち。彼女を愛するもの。
さまざまな思惑が蠢く中彼女の掴み取る未来はいかに‥‥
ーーーー
完結確約 9話完結です。
短編のくくりですが10000字ちょっとで少し短いです。
【完結】転生したら悪役継母でした
入魚ひえん@発売中◆巻き戻り冤罪令嬢◆
恋愛
聖女を優先する夫に避けられていたアルージュ。
その夜、夫が初めて寝室にやってきて命じたのは「聖女の隠し子を匿え」という理不尽なものだった。
しかも隠し子は、夫と同じ髪の色。
絶望するアルージュはよろめいて鏡にぶつかり、前世に読んだウェブ小説の悪妻に転生していることを思い出す。
記憶を取り戻すと、七年間も苦しんだ夫への愛は綺麗さっぱり消えた。
夫に奪われていたもの、不正の事実を着々と精算していく。
◆愛されない悪妻が前世を思い出して転身したら、可愛い継子や最強の旦那様ができて、転生前の知識でスイーツやグルメ、家電を再現していく、異世界転生ファンタジー!◆
*旧題:転生したら悪妻でした
娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!
離婚する両親のどちらと暮らすか……娘が選んだのは夫の方だった。
しゃーりん
恋愛
夫の愛人に子供ができた。夫は私と離婚して愛人と再婚したいという。
私たち夫婦には娘が1人。
愛人との再婚に娘は邪魔になるかもしれないと思い、自分と一緒に連れ出すつもりだった。
だけど娘が選んだのは夫の方だった。
失意のまま実家に戻り、再婚した私が数年後に耳にしたのは、娘が冷遇されているのではないかという話。
事実ならば娘を引き取りたいと思い、元夫の家を訪れた。
再び娘が選ぶのは父か母か?というお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる