人形と暮らす生活。とても夢とは思えなかった!

小春かぜね

文字の大きさ
9 / 33

第8話 突然現れた子

しおりを挟む
 ……

「起きろ!」

「……」

「起きねぇな~」

「……」

「蹴飛ばすか…!」

『ドコッ!!』

「!!!」

 俺は急に下腹部に鈍い痛みを感じる。何故だ!?

(何かにぶつけた!?)
(しかし、腹に物が当たる物なんて無いはずだが……)

 そう考えていると、俺しか居ないはずの部屋の中から声がする?

(俺、確かに家に帰って来たよな……)
(家で酒を飲んでいたはずだが…)

「まだ、起きねぇな~。もう一発蹴るか?」

『蹴る!』と言う、物騒な声に驚いて俺は飛び起きる。

「やっと、目が覚めたか……やれ、やれ」

 声の主の方に俺は目を向けると、Aラインのワンピースを着た、子ども位の女の子が立っていた!?
 小さいツインテールをゴムの代わりにリボンで結んでいる。
 顔だけで見れば、とても可愛らしい子だった。

「?」
(誰? この子)
(まさか泥棒!?)

 この家に取られる物なんて殆ど無いが、それでも泥棒は恐い。
 可愛い子だが、人の家に侵入して来るのだから、それ相応のやり手の可能性も有る!?
 わざわざ俺を起こすという事は、泥棒では無く人さらいか!?

 あいにく、俺の回りに武器は当然無い。大声を出しても良いが、人の交流が全く無いこのアパートでは、まず誰も助けに来ないだろう……
 俺は頭の中で最善の方法を考えようとすると、女の子が聞いてきた。

「おぃ、あんた!」
「名前なんて言う?」

(いきなり、あんた呼ばりされている。『おぃ、鬼○郎』では無いから!!)
(しかし……、名前を聞いているのだから答えるか?)

「えっ、俺の名前?」
「はっ、早見正輝はやみしょうき

「早見正輝……変な名前ね!」
「まぁ、良いわ!」

「そうかな?」
「普通だと思うけど…」

 俺の名前を聞く割には女の子はそう言う。
 何がしたいのだろうか?

「それよりさ……私、お腹が空いているんだけど、食べる物は無いの?」

「えっ、食べる物?」
「有るけど……」

「なら、頂戴!」
「お腹ペコペコなの!!」

 ぶっきらぼうな声の主は、食べ物を要求してくる。今時珍しい、食べ物泥棒!?
 それか、この女の子は食事をろくに貰えない、近所か何処かのネグレクトの子!?
 俺は普段使わない頭をフル回転させて、この子を解析しようとしていた……
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

霊力ゼロの陰陽師見習い

三科異邦
ファンタジー
「霊力も使えない。術式も出せない。 ……西園寺玄弥、お前は本当に陰陽師か?」 その言葉は、もう何度聞いたか分からない。 霊術学院の訓練場で、俺はただ立ち尽くしていた。 周囲では炎が舞い、水がうねり、風が刃のように走る。 同年代の陰陽師たちが、当たり前のように霊を操っている。 ――俺だけが、何もできない。 反論したい気持ちはある。 でも、できない事実は変わらない。 そんな俺が、 世界最強クラスの妖怪と契約することになるなんて―― この時は、まだ知る由もなかった。 これは―― 妖怪の王を倒すべく、九尾の葛葉や他の仲間達と力を合わせて成長していく陰陽師見習いの物語。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~

菱沼あゆ
キャラ文芸
 突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。  洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。  天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。  洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。  中華後宮ラブコメディ。

むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム

ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。 けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。 学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!? 大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。 真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。

触手エイリアンの交配実験〜研究者、被験体になる〜

桜井ベアトリクス
恋愛
異星で触手エイリアンを研究する科学者アヴァ。 唯一観察できていなかったのは、彼らの交配儀式。 上司の制止を振り切り、禁断の儀式を覗き見たアヴァは―― 交わる触手に、抑えきれない欲望を覚える。 「私も……私も交配したい」 太く長い触手が、体の奥深くまで侵入してくる。 研究者が、快楽の実験体になる夜。

「真白」〜〜雪と蛇の女〜〜

まへまへ
キャラ文芸
恋愛ファンタジー小説です。 本作品の画像は全て生成AIを使用しております。 信州の雪深い山中で、母とともに小さなロッジを営む青年・一朗。 父を雪崩で亡くし、幼なじみをかばって手に傷を負った過去を抱え、静かに、淡々と日々を生きていた。 そんな彼の前に、ある日“白い蛇”が現れる。 罠にかかっていたその蛇を助けた夜から、運命は静かに動き出した。 吹雪の晩、ロッジに現れた少女――名を「真白」。 彼女は、あの日の白蛇だった。 純粋で無垢、けれどどこか懐かしい。 人の姿を得た彼女は、初めて知る「世界」に心を震わせ、一朗のそばで少しずつ“人間”を学んでいく。 雪に閉ざされた山のロッジで生まれた、人と白蛇の奇跡の絆。 過去の痛みと孤独を包みこむように、真白は優しく一朗の心に灯をともしていく。 けれど、やがて訪れる春が二人に突きつける――「蛇としての運命」と「人としての願い」。 白い雪の中で出会い、心を通わせた一朗と真白の、静かで切ない恋の物語ですが、ラバーフェチ要素やちょっとR15な要素(まへまへらしさ)が中盤以降登場しますので、、、。笑

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

処理中です...