大人しくて控えめの彼女なのに全然違った!!

小春かぜね

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共通の親友

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 小走りに去って行く日生を呆然と眺めた後、俺はトボトボ歩いて学校に到着する。
 昇降口で靴を脱ぎ、校内用のスリッパに履き替えて、親しい人とは会わずに教室に入り席に着く。

「はぁ~」

 朝から大きなため息が出る・・・
 日生に振られてから、体調も勉強の調子が悪い。そして、心のダメージは予想以上に大きい。
 ロールプレイングゲームRPGで例えるなら、俺は瀕死の状態だ。後、何かの1撃を受ければ俺は人間では無くなるだろう・・・そんな気がした。
 日生に振られてから、挨拶以外の言葉を交わしていない。話をしようと彼女に近づくとサッと逃げてしまう。ポ〇モン状態だ・・・。モ〇スター〇ールが必要か!?
 これでは手の打ちようが無いと感じて、日生と俺の友人で有る、真央まおに放課後、相談して見る事にした。
 日生と共通の親友でも有り、今まで真央から、日生の事で色々とアドバイスを貰ったり、相談もしたりした。今回の事はもちろん知っている。
 残念ながら真央とは別クラスで有る。同じクラスなら良かったのに・・・
 放課後が来るまでは、普通に授業を受ける事にしよう・・・

 放課後

 待ち合わせの場所で有る、普段使って居ない空き教室で真央を待っていると『ガラッ』と扉が開き真央が入ってくる。

「どうした~?」
「私だけ呼ぶなんてめずらしいね~!」

 真央は元気な声で、俺に笑顔で話し掛けてくる。

「うん、真央。実はさ・・・」

 俺と日生の状況を話す前に、真央が話しかけてくる。

「日生の事でしょ!」
「そろそろ聞いてくると思っていた!!」

「真央にはお見通しか・・・」

「まあね!」
「しかし、残念だったね・・・。まさか日生に彼氏がいたなんて・・・」

「うん・・・そうなんだよ」

 真央には俺が日生に振られた日。その日の内にSNS(※)で伝えた。

 (※)この話の中ではSNSは、L○NE見たいな個別でのやり取りが出来るサービスを指す。

「もう、あの時は本当びっくりしたよ!」
「いきなり『日生に振られた(泣)』ってくるから・」

「こっちもびっくりだよ。返信が『はぁ!?』だからさ・・・」

 あの時は状況を説明するのが大変だった。
 真央には何で『事前に私に相談しないの!!』と怒られるし、真央は日生から何か聞いてない? と聞いてみたら『全然w』と来るから、てんてこ舞いだった・・・

「それでさ、日生との関係・・・修復出来ないかなと・・・」

「何とね・・・」
「クラスが一緒ならまだしも、別々だとね・・・」
「日生は人見知りが激しいから、あんまりクラスにも馴染めて居ないんだよね・」
「特に男子なんかは・・・積極的に話し掛けてるのは、あなた位だもんね(笑)」

 にやにやしながら言う真央。悪気は無いやつだが、この辺は少し馴染みにくい。

「えっ、じゃあ、振られたのもそれ!?」

 思わず身を乗り出して聞いてしまう。しかし、真央はそれを濁す。

「いや~、それはわからない~」
「でも、私の見る限り、日生には彼氏は居ないと思うよ!」
「私もあの子とは付き合い長いからね~~!」

 笑って話してくれる真央。少し元気が出てきた・・・。
 ちなみに、日生と真央の付き合いは中学校かららしい。その中に俺が高校から加わった感じだ。

「久しぶりに日生にSNSでもしたら?」
「日生に振られてから、全くしていないんでしょ!!」
「大抵、返信来るよ! あの子の事だから!!」

「そうかな・・・?」
「未練がましい男だと思われないかな・・・」

「自信もってよ!」
「日生の事あきらめてないんでしょ!!」

「うん・」

「でも、日生から返事が返ってこなかったら諦めるべきだけどね!」
「男らしく!!」
「えへっ!」

 真央は舌をペロッと出しながら言う。

「そう言う事言うなよ! 真央~~」 

「まあ、でも頑張って!」
「私は良輔りょうすけを応援するからさ!!」

 ・・・・・・

 真央は活発的な女子だ。
 スタイルもまあまあ良く時々、日生より真央の方が・・・と考えてしまうほどの子だ。
 その後は少し雑談をした後、真央とは別れて、俺は特にクラブ活動には入っていないので帰路につく。

(あそこに寄るか・・・)

 学校を出て駅に向かい、家とは反対方向の電車に乗る。20分位電車に揺られた後、電車を降り駅から10分位歩く。
 ・・・・・・
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