大人しくて控えめの彼女なのに全然違った!!

小春かぜね

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見えない出口

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 あれから1週間が経った・・・

 日生とは普通に挨拶をして、雑談をして、時々真央とお昼ご飯を一緒に食べ、挨拶をして終わる。何事も無く1日が終わっている・・・
 ただ、学校外でのSNSとかの連絡は一切無い。
 日生の『別れられたら、連絡するね。だから、それまでは・・・』の言葉を律儀に守っているが、それで良いのだろうか?

(彼女を尊重すべきか、それとも・・・)

 今日も迷惑メールは来るが、日生からのSNS、電話は無かった・・・
 ・・・・・・

 翌日

 今日こそは、日生から良い返事を貰えると思いながら学校に向かう。
 そうすると、昇降口で日生と会う。

「おはよう! 日生ちゃん!!」

「おはよう!」

 何時も通りの挨拶を貰う。普通の仲ならそれで良いのだが、そろそろ結果を聞いて見たいと強く思っていた。

「ねぇ、あの事なんだけど・・・」

 そうすると日生は急に・・・

「良輔、ごめん。ちょっと、急いでいるんだ!」

 そう言って、日生は走って逃げてしまった・・・

(やっぱりダメか・・・)
(一度、真央に相談してみるか)

 教室に向かいながら、真央にSNSで連絡を取って『放課後会えないか?』の連絡を入れる。
 教室に入り、しばらくクラスメイト達と雑談をしていると、着信を知らせるバイブが振動する。俺は雑談をしながらスマートフォンをポケットから取り出し、着信の内容を見る。

『いいよ!』

 真央からの簡潔で快い返信が来る。

(さすが真央だな!)

 心の中で思わず『うん、うん、』頷いてしまう。

(取り敢えずはこれで良しだな!)

 そう思い、学校生活の1日を過ごした・・・

 放課後

 待ち合わせの空き教室で真央を待つ。
 ここで日生の事を相談するのはこれで2回目だ。しばらく窓の外の景色を見ながら待っていると、真央が教室に入ってくる。

「待った?」

「そんな事無いよ」

「そう!」

 真央はそう言いながら教室の扉を閉める。俺は早速、日生の事を切り出す。

「日生の事なんだけどさ、あんまり状態良くないんだ・・・」

「連絡来ないか~~」

 真央は案の定の顔をする。

「うん」
「別れたら連絡すると言ってもう1週間になるけど、日生から何にも来ないんだ」

「1週間では少し早いかもね」

 さらっと言う真央。

「そうか?」

「う~ん、良輔・・・」
「男女の関係はそんなに簡単に解決しないと思うよ」
「日生が私にも隠して付き合って居た位だから、簡単じゃない事ぐらい良輔にも分かるでしょ!」

 最後の方は、少し強めの口調で真央に言われる。
 日生と真央は中学生からの付き合いらしい。
 それだけ長い関係なのに、そんな事をされた真央にとっては、裏切られた気分なんだろうと俺は感じた。

「もう少し待った方が良いと・・・」

「そうした方が良いよ!」
「もう1週間待って見たら?」
「それでも何も無いなら、私からも日生に聞いてみる!」

「真央がそう言うなら、もう1週間待って見る」

「今はその方が良いかも。女の子なんだから・・・」

 ・・・・・・

 真央との話はそこで終わった。
 真央は用事が有るらしく、その話が終わると直ぐ教室から出て行ってしまった。
 そして、また、誰も居ない教室になる・・・

(このまま、どうなるのかな?)

 見えない出口に迷い込んでしまったようだ・・・
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