図書館の管理人

白崎詩葉

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4ページ 日本童話③

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 金太郎に竹林の奥まで追いこまれた。
 斧を振り回すから、間合いが詰められない。
 斧が下ろしていく金太郎から距離を取るも、背中に竹が当たる。
 金太郎が迫る。すぐに避け、金太郎の斧は竹を切る。
 またタイミングが悪いところに竹が邪魔をしてくる。

 あれ。

 金太郎が斧で竹を切っているはずなのに、竹が減っていない。いつもタイミング悪く、竹がある。
 急いで集中する。
 もう一人、魔力を感じる。

「そこ!」

 ネモフィラは、ハサミで衝撃波を竹林の中を放つ。
 竹が切っている中、人影が飛ぶ。

「危ないじゃないの」

 女がいた。
 長い黒髪をなびかせる。日本の民族衣装の一つの着物で足を見せる。

「体に傷ついたらどうするのよ。管理人」と女は見下ろし、「丸わかりよ。日本で竹といって有名な童話は、竹取物語のかぐやしかいないってことに」

 ネモフィラは、大ハサミを構え直して、にらみ返す。
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