20 / 155
第1章
第5話 ナリカケ 前半①
しおりを挟む
赤く染まった空が徐々に暗くなった頃だった。
「もう夜になるか~」とジャンヌは呟きながら、森の中を歩いていた。
あれから、アキセとは会っていない。
尋問しようと捕まえ、さらに仕返しに魔法少女とふさげたペルチェと戦わせて以来、アキセは姿を消している。
これまでのアキセについてジャンヌは整理しながら歩いていた。
まず、アキセはただの人間ではなく、人間と魔族(アビス)の血を混ざったハーフ。人間の匂いが混じっていたからグレモリーをだました。
それに『光』を奪ったあの魔力。人間の技で得られない代物だ。蛇の毒で死にかけたのも、あの魔力で毒を抜き取った。『光』を盗み出せるほど『光』に抗体を持っている。
おおよそ把握できた。あと疑問残っているとしたら、魔族(アビス)の正体だけだった。予想はついている。もし予想が当たったとしても、そこまで重要なことでもない。どちらかといえば、恨みをまとめて払いたいところだか、アキセとはこれ以上関わりたくない。
そう願いたい。普段なら白女神(ヴァイス)に祈らないが、これだけはもう神頼みしかない。この願いが成就してほしいと思った時だった。
不気味な声が響いた。
聞きなれない。この世の生物の声とは思えなかった。
森の奥から黒いモヤが広がり、触れた木たちは枯れていく。
『呪い』の濃度が上昇すると、黒いモヤが発生し、生命を奪われる。
すっかり夜となった今、月は出でいる。月から出る『光』で抑えきれないほどの『呪い』が異常発生している。
原因を探るため、ジャンヌは黒いモヤに向かう。
ジャンヌは枯れ木に隠れ、様子を見ていた。
木より大きい怪物から大量の『呪い』が発生している。つまり彼女らは、『呪い』を散らばる魔女であること。
一つは、ムカデのような魔女。
上半身は女の体。虫目。虫の口。手がカマキリのような刃を持っている。下半身がムカデのようにどこまでも長い。
もう一つは、ナメクジのような魔女。
体の形が保ってなく、液体のような体で周りの地面が溶けだしている。
その魔女から『呪い』が溢れ、周囲の木を枯れていた。
さらに魔女は、何かを食べていた。よく見れば、頭、手足などの体があちこちに散らばっていた。人間の体ではない。その体から『呪い』が漏れている。大方魔女を食べていた。しかも大量に。
「このままだとヤバい・・・」
魔女が共食いをしている。『ナリカケ』になっている。
魔女は、黒女神(シュバルツ)から残した『呪い』で生まれた存在。
共食いをし、『呪い』を吸収し、より力を増す。『ナリカケ』へと黒女神(シュバルツ)の初期段階になる。やがて魔女をさらに食い尽くし、黒女神(シュバルツ)になると言われている。
聖女が魔女狩りをするのは、『呪い』と『光』の秩序を守るだけでなく、黒女神(シュバルツ)の復活の阻止が最大の目的である。
黒女神(シュバルツ)になるというのもただの仮説でしかない。実際、魔女から黒女神(シュバルツ)になりかけたのは、過去で1,2回と聞いている。聖女総意で戦ったと訊いたくらいだ。
今の段階では、まだ一人で対応できる。
これ以上共食いをさせないために退治しなければと考えた時だった。
ムカデの魔女は、何かを感じたらしく、周囲を見回している。
気付かれたか。息を殺し、枯れ木に身を隠す。
「アノオンナノ・・・ニオイガスル・・・」
ムカデの魔女が言った。
あの女とは一体誰の事だろうか。
「ニクイ・・・ニクイ・・・」
ナメクジの魔女も言った。
ムカデの魔女は別の方向に走り出し、ナメクジの魔女も後を追うように走り出す。魔女により木を押し倒し、溶かされた道が広がった。
ジャンヌも魔女たちを追いかける。
魔女たちに追いつき、木の陰で様子を見た。
二つの魔女は、人を襲っていた。
フード付きのローブで体中覆われ、顔の判断がつかなかったが、ムカデの魔女が大きく振った刃をかわした際にフードが下され、姿を露わにされた。
女で耳が長かった。
「エルフ?」
エルフは、人から魔族(アビス)化した種族。長い耳。美麗。長寿の特徴を持つ。
何かを詩っている。
「あれは精霊術…確かエルフ語で自然を操る術」
エルフは、自然とともに生きている種族で精霊を見聞き、自然を操る。
自然には精霊が宿っている。
精霊は、宿っている自然が汚されない限り、『光』や『呪い』に強い存在。しかし、『呪い』で自然を穢しているため、弱体する欠点を持つ。
エルフしか使えないエルフ語で詩いながら精霊に指示を与え、自然を操る術を精霊術と言われている。
エルフは、エルフ語で詩いながら、ムカデの魔女の足元の地面が割り、体の半分を地面の中へと落とす。地面が再構成し、身動きを封じようとしているが、エルフの元に何かが飛んできた。
エルフは避ける。
飛んできたものは、木にぶつかり、木を溶かす。
どうやら溶解液のようで、ナメクジの魔女がエルフの邪魔をしている。
それでもエルフは、詩をやめることなく詩う。詩えきったのか、ムカデの魔女は地面を固め、身動きを封じる。しかし、『ナリカケ』の魔女が相手では長くは持たない。
そこにナメクジの魔女は、間を空けることなく、エルフを襲いかかる。
あのエルフは『ナリカケ』と関係がある。事情を知るためにエルフを救出しなければ。
ジャンヌは、白い炎の球をナメクジの魔女の顔に当てる。
ナメクジの魔女は、叫び苦しむ。ムカデの魔女は身動きを封じている。今しか逃げるチャンスがない。
木の陰から飛び出し、急いでエルフの元に走り出す。
「逃げるよ!」
エルフも応じたのか、一緒に逃げてくれた。
どうにか魔女から逃れた。必死に走ったため、息が上がっている。
「あなた、大丈夫?」
「ああ」
女にしては、低い声だった。それに妙な違和感がする。
改めてみると白いワイシャツに膝までのスカートをはいているエルフの少女だった。
「おかげで助かりました。ではここで」
エルフは立ち去ろうとした。
「ちょっと待って!まだ話が・・・」
ジャンヌがエルフの腕を掴んだ瞬間、ローブや服が破れた。
まさか服が破くとは思ってなく、目が点になる。それだけではない。女にないものを彼が持っていることだった。
「もう夜になるか~」とジャンヌは呟きながら、森の中を歩いていた。
あれから、アキセとは会っていない。
尋問しようと捕まえ、さらに仕返しに魔法少女とふさげたペルチェと戦わせて以来、アキセは姿を消している。
これまでのアキセについてジャンヌは整理しながら歩いていた。
まず、アキセはただの人間ではなく、人間と魔族(アビス)の血を混ざったハーフ。人間の匂いが混じっていたからグレモリーをだました。
それに『光』を奪ったあの魔力。人間の技で得られない代物だ。蛇の毒で死にかけたのも、あの魔力で毒を抜き取った。『光』を盗み出せるほど『光』に抗体を持っている。
おおよそ把握できた。あと疑問残っているとしたら、魔族(アビス)の正体だけだった。予想はついている。もし予想が当たったとしても、そこまで重要なことでもない。どちらかといえば、恨みをまとめて払いたいところだか、アキセとはこれ以上関わりたくない。
そう願いたい。普段なら白女神(ヴァイス)に祈らないが、これだけはもう神頼みしかない。この願いが成就してほしいと思った時だった。
不気味な声が響いた。
聞きなれない。この世の生物の声とは思えなかった。
森の奥から黒いモヤが広がり、触れた木たちは枯れていく。
『呪い』の濃度が上昇すると、黒いモヤが発生し、生命を奪われる。
すっかり夜となった今、月は出でいる。月から出る『光』で抑えきれないほどの『呪い』が異常発生している。
原因を探るため、ジャンヌは黒いモヤに向かう。
ジャンヌは枯れ木に隠れ、様子を見ていた。
木より大きい怪物から大量の『呪い』が発生している。つまり彼女らは、『呪い』を散らばる魔女であること。
一つは、ムカデのような魔女。
上半身は女の体。虫目。虫の口。手がカマキリのような刃を持っている。下半身がムカデのようにどこまでも長い。
もう一つは、ナメクジのような魔女。
体の形が保ってなく、液体のような体で周りの地面が溶けだしている。
その魔女から『呪い』が溢れ、周囲の木を枯れていた。
さらに魔女は、何かを食べていた。よく見れば、頭、手足などの体があちこちに散らばっていた。人間の体ではない。その体から『呪い』が漏れている。大方魔女を食べていた。しかも大量に。
「このままだとヤバい・・・」
魔女が共食いをしている。『ナリカケ』になっている。
魔女は、黒女神(シュバルツ)から残した『呪い』で生まれた存在。
共食いをし、『呪い』を吸収し、より力を増す。『ナリカケ』へと黒女神(シュバルツ)の初期段階になる。やがて魔女をさらに食い尽くし、黒女神(シュバルツ)になると言われている。
聖女が魔女狩りをするのは、『呪い』と『光』の秩序を守るだけでなく、黒女神(シュバルツ)の復活の阻止が最大の目的である。
黒女神(シュバルツ)になるというのもただの仮説でしかない。実際、魔女から黒女神(シュバルツ)になりかけたのは、過去で1,2回と聞いている。聖女総意で戦ったと訊いたくらいだ。
今の段階では、まだ一人で対応できる。
これ以上共食いをさせないために退治しなければと考えた時だった。
ムカデの魔女は、何かを感じたらしく、周囲を見回している。
気付かれたか。息を殺し、枯れ木に身を隠す。
「アノオンナノ・・・ニオイガスル・・・」
ムカデの魔女が言った。
あの女とは一体誰の事だろうか。
「ニクイ・・・ニクイ・・・」
ナメクジの魔女も言った。
ムカデの魔女は別の方向に走り出し、ナメクジの魔女も後を追うように走り出す。魔女により木を押し倒し、溶かされた道が広がった。
ジャンヌも魔女たちを追いかける。
魔女たちに追いつき、木の陰で様子を見た。
二つの魔女は、人を襲っていた。
フード付きのローブで体中覆われ、顔の判断がつかなかったが、ムカデの魔女が大きく振った刃をかわした際にフードが下され、姿を露わにされた。
女で耳が長かった。
「エルフ?」
エルフは、人から魔族(アビス)化した種族。長い耳。美麗。長寿の特徴を持つ。
何かを詩っている。
「あれは精霊術…確かエルフ語で自然を操る術」
エルフは、自然とともに生きている種族で精霊を見聞き、自然を操る。
自然には精霊が宿っている。
精霊は、宿っている自然が汚されない限り、『光』や『呪い』に強い存在。しかし、『呪い』で自然を穢しているため、弱体する欠点を持つ。
エルフしか使えないエルフ語で詩いながら精霊に指示を与え、自然を操る術を精霊術と言われている。
エルフは、エルフ語で詩いながら、ムカデの魔女の足元の地面が割り、体の半分を地面の中へと落とす。地面が再構成し、身動きを封じようとしているが、エルフの元に何かが飛んできた。
エルフは避ける。
飛んできたものは、木にぶつかり、木を溶かす。
どうやら溶解液のようで、ナメクジの魔女がエルフの邪魔をしている。
それでもエルフは、詩をやめることなく詩う。詩えきったのか、ムカデの魔女は地面を固め、身動きを封じる。しかし、『ナリカケ』の魔女が相手では長くは持たない。
そこにナメクジの魔女は、間を空けることなく、エルフを襲いかかる。
あのエルフは『ナリカケ』と関係がある。事情を知るためにエルフを救出しなければ。
ジャンヌは、白い炎の球をナメクジの魔女の顔に当てる。
ナメクジの魔女は、叫び苦しむ。ムカデの魔女は身動きを封じている。今しか逃げるチャンスがない。
木の陰から飛び出し、急いでエルフの元に走り出す。
「逃げるよ!」
エルフも応じたのか、一緒に逃げてくれた。
どうにか魔女から逃れた。必死に走ったため、息が上がっている。
「あなた、大丈夫?」
「ああ」
女にしては、低い声だった。それに妙な違和感がする。
改めてみると白いワイシャツに膝までのスカートをはいているエルフの少女だった。
「おかげで助かりました。ではここで」
エルフは立ち去ろうとした。
「ちょっと待って!まだ話が・・・」
ジャンヌがエルフの腕を掴んだ瞬間、ローブや服が破れた。
まさか服が破くとは思ってなく、目が点になる。それだけではない。女にないものを彼が持っていることだった。
0
あなたにおすすめの小説
五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~
放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」
大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。
生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。
しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。
「すまない。私は父としての責任を果たす」
かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。
だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。
これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
初夜に大暴言を吐かれた伯爵夫人は、微笑みと共に我が道を行く ―旦那様、今更擦り寄られても困ります―
望月 或
恋愛
「お前の噂を聞いたぞ。毎夜町に出て男を求め、毎回違う男と朝までふしだらな行為に明け暮れているそうだな? その上糸目を付けず服や装飾品を買い漁り、多大な借金を背負っているとか……。そんな醜悪な女が俺の妻だとは非常に不愉快極まりない! 今後俺に話し掛けるな! 俺に一切関与するな! 同じ空気を吸ってるだけでとんでもなく不快だ……!!」
【王命】で決められた婚姻をし、ハイド・ランジニカ伯爵とオリービア・フレイグラント子爵令嬢の初夜は、彼のその暴言で始まった。
そして、それに返したオリービアの一言は、
「あらあら、まぁ」
の六文字だった。
屋敷に住まわせている、ハイドの愛人と噂されるユーカリや、その取巻きの使用人達の嫌がらせも何のその、オリービアは微笑みを絶やさず自分の道を突き進んでいく。
ユーカリだけを信じ心酔していたハイドだったが、オリービアが屋敷に来てから徐々に変化が表れ始めて……
※作者独自の世界観満載です。違和感を感じたら、「あぁ、こういう世界なんだな」と思って頂けたら有難いです……。
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
侯爵家の婚約者
やまだごんた
恋愛
侯爵家の嫡男カインは、自分を見向きもしない母に、なんとか認められようと努力を続ける。
7歳の誕生日を王宮で祝ってもらっていたが、自分以外の子供を可愛がる母の姿をみて、魔力を暴走させる。
その場の全員が死を覚悟したその時、1人の少女ジルダがカインの魔力を吸収して救ってくれた。
カインが魔力を暴走させないよう、王はカインとジルダを婚約させ、定期的な魔力吸収を命じる。
家族から冷たくされていたジルダに、カインは母から愛されない自分の寂しさを重ね、よき婚約者になろうと努力する。
だが、母が死に際に枕元にジルダを呼んだのを知り、ジルダもまた自分を裏切ったのだと絶望する。
17歳になった2人は、翌年の結婚を控えていたが、関係は歪なままだった。
そんな中、カインは仕事中に魔獣に攻撃され、死にかけていたところを救ってくれたイレリアという美しい少女と出会い、心を通わせていく。
全86話+番外編の予定
【完結】これをもちまして、終了とさせていただきます
楽歩
恋愛
異世界から王宮に現れたという“女神の使徒”サラ。公爵令嬢のルシアーナの婚約者である王太子は、簡単に心奪われた。
伝承に語られる“女神の使徒”は時代ごとに現れ、国に奇跡をもたらす存在と言われている。婚約解消を告げる王、口々にルシアーナの処遇を言い合う重臣。
そんな混乱の中、ルシアーナは冷静に状況を見据えていた。
「王妃教育には、国の内部機密が含まれている。君がそれを知ったまま他家に嫁ぐことは……困難だ。女神アウレリア様を祀る神殿にて、王家の監視のもと、一生を女神に仕えて過ごすことになる」
神殿に閉じ込められて一生を過ごす? 冗談じゃないわ。
「お話はもうよろしいかしら?」
王族や重臣たち、誰もが自分の思惑通りに動くと考えている中で、ルシアーナは静かに、己の存在感を突きつける。
※39話、約9万字で完結予定です。最後までお付き合いいただけると嬉しいですm(__)m
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる