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完結篇
第5話 堕ちるまでに③
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目を覚ませば、部屋にいた。
なんでここにいるんだ。
周りを見れば、そこに女がいた。女は慌てた様子で部屋を出る。
頭の中が空っぽでぼんやりする。何も感じない。
白い服を着た老人が部屋に入ってきた。
「やっと起きたか」
老人はベッドに近づく。
「名前は?」
「名前・・・分からない・・・」
本当に何も思い出せない。
「そうか」
老人は感情もなく返す。
「私は見込みがあると思って拾った」
「拾った・・・」
「スラム街にいたんだ」
「そうなんだ・・・」
「俺の弟子になれ」
急な発言で答えられなかった。
「弟子・・・」
「『呪い』の抗体もかなり高い。魔術師としての質を持っている。だから魔術を教える。それにこれから私の研究に付き合わせてもらう。リカルド」
「リカルド?」
「お前の名前だ」
それがリカルドとして生きることになった。
それからアレイスターの研究に付き添いながら、魔術を覚えた。
魔術に関しては苦戦しなかった。基本さえ分かれば、すらすらできるようになった。魔術に理解できてから、アレイスターの研究が分かってきた。
主に上級魔術の研究で、人間を使って人体実験をしていたということに。魔術の参考になるから、特に実験体に感情もなく、そのまま研究に参加した。
アレイスターはいつも古びた本を読んでいた。その本に触れると「まだ早い」と言って見せてくれなかった。
それでもあの本は気になっていた。
施設の中でも俺を毛嫌いする者も少なくない。アレイスターは賢者と呼ばれるほど魔術師で学びたい者もいる。だか、普段から弟子を取らないアレイスターが、なぜスラム街の子供を弟子になれたと批判する者もいた。
研究以外は関わらないことにした。ただ、よく話していたのは、ローラだった。
最初に面倒を見てくれた女で、施設について教えてもらった。研究員にも拘らず、雑用しかやらせなかった。
ローラも魔術の実力があるが、女というだけで軽蔑する者もいた。それでもローラは雑用でも取り組んでいた。
ローラと会えば、向こうから話かけられる。俺もローラに自然に話すようになった。あいつの話も楽しかったからだ。
毎日実験の日々を過ごしていたら、4年もたった。
「うわ!」
目の前に女がいた。ベッドの上でしかも馬乗りされている。すぐに後ろへと下がる。
改めて見ると金色の髪と青い目。腰には黒い羽が生えている女だった。しかも裸体で。
「おまえ・・・誰だ?」
よく見れば、自身も裸になっている。それだけでも恥ずかしいのに。
「あら、分からないの。鈍い子ね」
女は恥ずかしくもなく近づく。
「何を言っている・・・」
目の前に胸が迫ってくる。思わず視線をそらす。
「あら、かわいい」
軽く笑う女は顔を触る。
「やめろ」
手を払う。
「ふ~ん」
女はジト目で見つめる。
「あと放置してもよくないわよ。後処理はちゃんとしないと」
「だから何を言っている!」
さっきから分からないことを。
「その内分かるよ」
女はイタズラな笑みで笑う。
「は!」
目を覚ました。夢を見たようだ。
なんでここにいるんだ。
周りを見れば、そこに女がいた。女は慌てた様子で部屋を出る。
頭の中が空っぽでぼんやりする。何も感じない。
白い服を着た老人が部屋に入ってきた。
「やっと起きたか」
老人はベッドに近づく。
「名前は?」
「名前・・・分からない・・・」
本当に何も思い出せない。
「そうか」
老人は感情もなく返す。
「私は見込みがあると思って拾った」
「拾った・・・」
「スラム街にいたんだ」
「そうなんだ・・・」
「俺の弟子になれ」
急な発言で答えられなかった。
「弟子・・・」
「『呪い』の抗体もかなり高い。魔術師としての質を持っている。だから魔術を教える。それにこれから私の研究に付き合わせてもらう。リカルド」
「リカルド?」
「お前の名前だ」
それがリカルドとして生きることになった。
それからアレイスターの研究に付き添いながら、魔術を覚えた。
魔術に関しては苦戦しなかった。基本さえ分かれば、すらすらできるようになった。魔術に理解できてから、アレイスターの研究が分かってきた。
主に上級魔術の研究で、人間を使って人体実験をしていたということに。魔術の参考になるから、特に実験体に感情もなく、そのまま研究に参加した。
アレイスターはいつも古びた本を読んでいた。その本に触れると「まだ早い」と言って見せてくれなかった。
それでもあの本は気になっていた。
施設の中でも俺を毛嫌いする者も少なくない。アレイスターは賢者と呼ばれるほど魔術師で学びたい者もいる。だか、普段から弟子を取らないアレイスターが、なぜスラム街の子供を弟子になれたと批判する者もいた。
研究以外は関わらないことにした。ただ、よく話していたのは、ローラだった。
最初に面倒を見てくれた女で、施設について教えてもらった。研究員にも拘らず、雑用しかやらせなかった。
ローラも魔術の実力があるが、女というだけで軽蔑する者もいた。それでもローラは雑用でも取り組んでいた。
ローラと会えば、向こうから話かけられる。俺もローラに自然に話すようになった。あいつの話も楽しかったからだ。
毎日実験の日々を過ごしていたら、4年もたった。
「うわ!」
目の前に女がいた。ベッドの上でしかも馬乗りされている。すぐに後ろへと下がる。
改めて見ると金色の髪と青い目。腰には黒い羽が生えている女だった。しかも裸体で。
「おまえ・・・誰だ?」
よく見れば、自身も裸になっている。それだけでも恥ずかしいのに。
「あら、分からないの。鈍い子ね」
女は恥ずかしくもなく近づく。
「何を言っている・・・」
目の前に胸が迫ってくる。思わず視線をそらす。
「あら、かわいい」
軽く笑う女は顔を触る。
「やめろ」
手を払う。
「ふ~ん」
女はジト目で見つめる。
「あと放置してもよくないわよ。後処理はちゃんとしないと」
「だから何を言っている!」
さっきから分からないことを。
「その内分かるよ」
女はイタズラな笑みで笑う。
「は!」
目を覚ました。夢を見たようだ。
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