タロットチートで生き残る!…ことが出来るかなあ

新和浜 優貴

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本編

59,解決?

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  火柱はハーピーを燃やし尽くすと一瞬で消えた。マジマさんの髪の毛も炎から元の髪の毛に戻ってた。

「一段落ってとこっスかね。あっちも終わってるみたいっスし」

  マジマさんの言う通り、レベッカたちも戦い終わって、休憩してるみたいだった。そこまで深い傷は無いみたいで、教授を呼ぼうとしたら止められた。
 
「傷は教授に頼るほどのもんじゃないからいい。今は休んで他の奴らの手助けできる程度に回復しとけ」
「あ、はい」

  ギルさんはそう言うけど……。正直全く疲れてない。戦ったのはマジマさんだから、私自身は特に何もしてないからなあ。
  ただじっとしてるのも落ち着かないし、私は周囲を警戒しとこう。魔物がまだいるかもしれないし。

「ご主人、見張りなら私がやるっスよ?」
「私にもやらせて、なんだか落ち着かなくて。それより、マジマさんこそ休まなくていいの?」

  さっきの炎を纏った姿。あれがマジマさんの言う本気なんだろうけど、疲れるって言ってたはず。

「心配いらないっスよー。体力ならまだまだ有り余ってるっス」

  そう言ってマジマさんは力こぶを作ってみせる。嘘を言ってる様子はないし、大丈夫かな。いや、あんなことしておいてピンピンしてるっていうのもかなりとんでもないと思うんだけどね?

「よし、息は整った。信号弾は上がってないから片っ端から行こう。私とアンジュは西から、ギルたちは東から順番に回っていこう」

  レベッカの提案に従って、他の冒険者パーティを見て回った。戦闘中だったり、戦闘後の休憩中だったり、どのパーティもあの魔物とは遭遇してたけど多くて五、六体程度だった。あんな数と戦った私たちは運が悪かったのかな……?  運が悪いだけで二十、三十もいそうだった群れと戦いたくはないんだけど。
  結局、セリゼの森の探索は灰色の魔物が異変の原因であり、その魔物は殲滅した、ということで決着が着いた。けれど、私たちが黒幕らしき人物と遭遇して、灰色の魔物はその人物に魔物化させられた人間である。という報告があるから、各国ギルドに情報を周知。冒険者ギルド全体でゼーヴィスを追っていく、ということになった。
  でも、ゼーヴィスが黒幕っていうのは微妙にしっくりこないんだよね。ゼーヴィスの後ろに誰かいて、ゼーヴィス自身は黒幕ってわけじゃ無いと思う。性格的に。しっかりとした理由は特にないから分からないんだけどね。
  ただ一つ言えることは根本的な解決にはなってないってこと。ゼーヴィスを何とかしないと、また灰色の魔物は現れるし、ゼーヴィスを倒したとしても後ろに誰かいるなら、終わりじゃない。
  ゼーヴィスはあの女の子に対して、人間風情とか道具とか、ひどい言葉を言っていたし、多分また同じように誰かを利用しようとするんだろうなあ。次また同じようにゼーヴィスが関わってるようなことがあったら、積極的に止めに行こう。それは実際にゼーヴィスに会った私がやるべきだと思うから。
  
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