Gemini

あきら

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 なあ、と隣に座る樹に問いかける。

「いつも二人、こんなんで出かけてんの?」
「え、っと……いつもは、違う、んだけど……なんか圭人、張りきっちゃって」
「移動手段がリムジンかロールスロイスって頭おかしいと思う」
「こら」

 ぼそりとつぶやいた一言をたしなめられるけれど、樹だって本当はそう思っているのが丸わかりだ。
 智にぃが提案した『ダブルデート』とやらを意外なほどあっさり了承した圭人は、樹の向かい側に座っている。

「リムジンってはじめて乗ったけど車内広いんだねぇ」
「うちの親父の持ち物ですけど、借りられてよかったです」
「ああ、別に敬語とかいいよ。よろしく、圭人くん」
「えっと、じゃあ俺も二人に倣って智にぃって呼ばせてもらっても?」
「もちろん」

 樹の横にいる俺の向かいには智にぃ。つまり、圭人と並んだ状態。
 何をほのぼの仲良く話してるんだと思わなくもないけれど、当の智にぃが何も言わないなら俺も黙っているほかない。

「また勝手に借りたりしてねぇだろうな」
「お前が怒るからしてねーよ。ちゃんと親父んとこでバイトして、その給料分ってことで借りてる」
「よし」

 ふふ、と小さく樹が笑った。
 俺に言わせれば、金なんて誰の金でも同じで。しかも御曹司様がやたらめったら奢ったり貢いだりしようとしてくるんだから、素直に受け取っとけばいいのに、と思うけれど。
 生来の生真面目さかなんなのか、樹は圭人が自分に親の金を使うことをけして受け入れようとはしない。
 我が兄ながら、そういうところは真面目なんだなと妙な感心をした。

 そのまま、四人で他愛もない話をしつつ車移動で三時間ほど。カーテンの向こうに見える外の景色から高速道路を走っていることはわかったけれど、あまり遠出しない俺はどこに向かっているのかもわからない。
 何より、樹も圭人も、俺と智にぃに行き先は内緒と教えてくれなかった。
 そのへんも少し面白くない。思い出して、下唇を軽く尖らせると、正面の智にぃが俺の頭を撫でた。
 唐突とも思えるその行動だけれど、誰も何も言わない。すぐに表情を元に戻して、圭人に問いかける。

「で、どこ向かってんだよ」
「着いたらわかるから楽しみにしとけって。な、樹」
「うん」
「樹は知ってんのに?」
「そりゃ、企画したの俺だし。圭人は協力者」

 ということは、今回俺を連れてきたがったのは樹の方らしい。
 だけどその理由がわからないままで、軽く首を傾げた。
 高速道路を下りて、市街地を抜け、さらに山道のようなところを上ると、車は止まった。

「着いた?」
「おう。そんじゃ荷物置くか」

 運転手の人が、下りるために扉を開けてくれる。
 圭人は慣れているんだろうけど、俺たちはそういう扱いを受けることがなんだか気恥ずかしい。どうも、と軽く会釈をしながら車から下りる。

「……なに、これ」
「うちの別荘。うちっつーか、俺の。俺の持ち物なんで、今回樹からも使用許可が出ました」
「親のものだったら来る気なかったってだけだろ。俺に所有権があるような言い方すんな」

 なんだか視界の横で言い合っている二人は放っておいて、ぽかんとその別荘を見上げた。
 いわゆるログハウスっていうんだろうか。丸太を組み合わせて作った家は、まあでかい。たぶん三家族ぐらいは余裕。

「すごいねぇ」
「……うん」

 いつの間にか横にきた智にぃから自分の荷物を受け取ってうなずく。

「圭人って、本当に御曹司なんだな……」
「そんな大層なもんでもないけどさ。これはほら、税金たいさ」
「はいストップ。だめ。やめろ」

 最後まで言わせてなるものかと横から樹が脇腹辺りを殴った。
 苦笑する運転手さんが全員分の荷物を下してくれて、俺たちをここまで乗せてくれたリムジンが静かに山道を下っていくのを見送る。

「泊まりって言われたときはびっくりしたけど、なるほど別荘ね」
「そうそう。旅館とかも考えたけど、こういうほうが周りに気を使わなくていいかと思って」

 にこにこしながら智にぃが言って、それにやっぱり笑顔で圭人が答えた。
 樹がその圭人から鍵を受け取って、扉を開ける。中が気になった俺が、樹の肩越しに覗くと木の香りがした。

「うわすげ!天井高っ!」
「すごい綺麗じゃん」
「管理してくれる人がいるからな。水とガスの元栓だけ開けてくるわ、樹手伝って」
「はーい。あ、荷物どうしたらいい?」
「好きな部屋、好きなように使っていいぞ。二人で一部屋でもいいし」
「じゃあここ置いてく。楓、お願いしていい?」
「あ、え、いや、いいけど」

 俺が戸惑っているうちに、圭人に誘われた樹は荷物を置いて付いていってしまう。

「本当にすごいね。ちょっとびっくりしちゃったな」
「……だよなぁ。なんで樹はすっかり慣れてんだあいつ」

 俺と同じように取り残された智にぃは、奥のダイニングというか食堂というかを覗いている。
 入ってすぐ、今俺たちが荷物を置いて立っている場所がリビングに当たるのだろう。大きなソファーがひとつと一人掛け用のソファーがいくつか、それから安楽椅子なんかが並んでいて、暖炉も設置されていた。
 壁には同じく大きなテレビがある。さらにその反対側には外に出られる窓があって、窓の向こうの広い庭にはバーベキューコンロのセット。
 視線を巡らせれば両側に二階へ上がる階段があった。

 ここでいつまでも二人の帰りを待っていても仕方がない。おそらく二階に部屋があるのだろうと、行ってみようよと智にぃに言う。

「そうだね、こうしてても仕方ないし」

 俺と同じ感想を口にしてくれることが、少し嬉しかった。

「楓と樹は同じ部屋の方がいいよね」
「……いや、あれたぶん一人一部屋使えぐらいの感じだった」

 その辺の感覚も、俺たち庶民とは違う。案の定、二階には四部屋分の扉が見えた。
 バルコニーに出られる場所が正面にあって、そこは共有スペースらしい。テーブルとソファーが一組置かれている。
 真ん中にあるその共有スペースを挟むようにして、扉が向かい合わせに並んでいた。
 各部屋の扉には、鍵が刺さったままになっている。本当にどこでも好きに使えということなのだろうか、ととりあえず手近な扉を開けてみた。

「……一人一部屋っていう広さじゃねぇな」
「一部屋一家族って感じだねぇ」

 扉を開けた俺の後ろから、苦笑交じりの智にぃの声。
 智にぃの言うとおり、部屋の中は小さなリビングと寝室が続き部屋になっていて。ベッドは二つだけれど、見た感じエキストラベッドもありそうだ。

「ミニキッチンまであんじゃん」
「暮らせるね、この部屋。わりと普通の子だと思ってたの、訂正しておこうっと」
「御曹司だって言ったじゃんよ」
「いや確かにあのリムジンにも驚いたけど、話してみたらけっこう普通だったから……油断したっていうか」

 まあ、智にぃの言うことはわからなくもない。俺だって予備知識のないまま、大学で出会っていたら圭人が噂の御曹司だなんてこれっぽっちも思わなかっただろうし。
 わかると頷いて扉を閉め、他の部屋も二人してちらちらと覗いてみた。
 装飾や使われているインテリアの色合いなんかに多少の違いはあれど、概ね他も同じような作りだ。これならどこを選んでも、違いはなさそうで。

「ここにしよっかな。樹の荷物も一緒に置いとくわ、部屋分けるのはあとでもできるし」
「じゃあ僕は隣にするね。荷物置いてくる」
 
 うん、と答え、智にぃが廊下に出ていくのを見送る。
 この際樹と智にぃの部屋を一緒にしてやろうか、なんて考えが頭をよぎったけれど考えないことにしておいた。



 ずいぶん余裕そうだとその横顔を盗み見る。
 結局のところ部屋割は俺と樹が一緒なだけで、智にぃと圭人がそれぞれ一部屋使うことになった。
 別荘の設備を一通り点検し終わった圭人と樹が戻ってきて、そのまま四人で買い出しに行って。
 買い込んだ肉やら野菜やらを庭で焼いて、ほどよく酒も入ったころに、何やら準備をして欲しいと言う圭人とそれに頷く樹を見た。
 それから樹が智にぃを誘って別荘の裏にある物置らしき場所へ向かい、その間に俺は圭人と食ったものの片付けをする、という微妙な状況に陥っている。

「ん、なんだよ?」
「……あのさぁ」

 食器を洗うのを手伝っている俺の視線に気づいた圭人が言うから、この際だから聞いてしまおうと問いかけた。

「圭人と樹って、付き合ってんの?」

 ぼそ、と呟くように言った俺と、少しの沈黙。それから聞こえてきたのは苦笑だ。

「なに、樹がそう言った?」
「……言ってない」
「だよな。だったらそーいうことだよ」

 どういうことだよ、と睨みつける。
 太めの眉が少し下がった表情は、ほんの少し切なげだ。

「あいつがお前に何も言わないってことは、俺との間に何にもないってことだろ」
「隠してんのかもしんないじゃん……」
「あり得ると思って言ってるのかよそれ」

 言いながら、最後の食器を濯いで乾燥機に入れて。そこ開けて、と言われた棚を開け、圭人の指示通り薬缶を取り出す。
 水を注いで周りを拭くのを所在なく待っていると、今度は何やらトレイを渡された。

「樹が楓に隠し事なんかできるわけねェじゃん」
「……んなこと、わかんねぇじゃん」
「いーや、断言するね。絶対ない。智にぃにも聞いてみろよないって言うだろうから」
「俺、圭人のそーいうとこ嫌い」

 薬缶を一度置いて、マグカップを取り出す背中を見つめながら口を尖らせる。
 ふは、と笑って四つのカップを俺の持っているトレイに乗せた。

「なんで俺より二人のことわかってるみたいに言うかな」
「別にわかってるとは思わねーけどさ。近くにいるからわかんないこともあんだろ?」
「……それは、まあ。そうかもだけど」
「俺はお前たちみたいに長い時間一緒にいたわけじゃないから、わかることもあるってだけの話だって」

 俺の頭をぐしゃ、と撫でて窓の外を指す。
 バーベキューのセットが片付けられたそこには、たぶん智にぃと樹が並べたのだろう椅子があった。
 真ん中にあるのは、コンパクトな焚き火台だ。

「コーヒーと紅茶どっちがいい?」
「……俺と樹は紅茶。智にぃはコーヒー」
「サンキュ」

 樹の好きなものなんて、知らないはずがないのに。そうやって俺に聞いてくれるのは、圭人の優しさだ。

「じゃあ、さぁ。圭人は、樹のこと好きなの?」

 俺の問いに、コーヒーと紅茶のある棚に向かいながら息を吐く。

「好き……っていう表現が合ってるのかはわからないけど」
 
 聞いたのは俺だけれど、まるで独り言でも呟くように。

「あの日、あいつの弾く音楽をはじめて聞いた時、自分でもどうしようもない衝動に襲われた」

 取り出したコーヒーと紅茶を、俺の持っているトレイに置いた。
 
「どこから聞こえてくるのか、誰が弾いてんのか、どうしても知りたくて。もっと聞きたくて、同じ敷地内とはいえ行ったことのない、知らない場所で馬鹿みたいに走り回って探した。まだ終わらないでくれって願いながら」
「圭人……」
「見つけたときは泣くかと思った。そんな経験、自分が自分でなくなるような衝撃、今まで一度もない。あいつだけだ」

 ふ、と笑う。その顔は、やけに綺麗だと思った。
 
「そう思ったら、もう離れたくなくなるのは当然だろ。あいつの……樹の側にいたい。笑ってて欲しい。俺にできることならなんでもしてやりたい……あいつはなかなか、望んではくれないけど」
「それは、もう性格だから」
「それに……」

 ゆっくり、視線が窓の外に向かう。
 つられて俺もそっちを見ると、智にぃと一緒になにやら試行錯誤しながら焚き火の準備をしている樹がいた。

「……望みがあんのかもわかんねーしさ」
「そんなの」
「できるだけのことはしたい。少しでも多く、長く、あいつが俺に笑ってくれるように」

 言葉が喉に詰まって出てこない。
 そうか、圭人本人は知らないんだ。樹がどんな顔をして、圭人と電話しているのかを。
 あんな、俺だって初めて見るような。今にも蕩けそうな嬉しそうな顔で、お前と電話してるんだよって言ってやりたいのに。

「……智にぃ、は……たぶん」
「楓」
「っ、な、なに」
「その先がなんだろうと、俺は変わらないし変われない。あいつを諦められるかなんて、俺自身にもわからないんだ。だから」
「――ごめん」

 後悔しながら俺が呟いたのと同時に、設置と準備が終わったらしい樹が窓の向こう俺たちに向かって大きく腕を振る。
 それを見た圭人が、ほら行こうぜ、と笑った。

 
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